AM(Amplitude modulation)は信号に対して振幅で変調をかけるのに対し、FM(Frequency modulation)は周波数で変調を掛ける。
##用途
ラジオやアマチュア無線で使われる。送信電力の変動が無い為、同じ周波数で強い信号が送られてきたら、マスキングされて受信できなくなる。これは弱肉強食特性と呼ばれている。
スタンフォード大学のCCRMAでJohn Chowningが開発し、それをYAMAHAがライセンスを受けてDX7を開発した。これは、FMを搭載し、フルデジタルで当時としては安価だったので大人気となった。しかし、FMの扱いが難しい為に、熟練者がサウンドプリセットを作り販売するなどしていたそうだ。
##Maxで作る
###基本形
最後の[cycle~]の周波数数値を、別の[cycle~]で変調する。2,000Hzのサイン波のキャリアに対して、1,000Hzのサイン波で変調をかけている。
この状態では2,000Hzのサイン波に、1,000Hzの頻度でプラスマイナス1Hzの変調がかかっている。次は変調の深度を変える。
###変調の深度を変える
モジュレータのサイン波の次に[*~]を挟み、音量をコントロールできるようにした。これを音として見れば音量のコントロールだが、周波数に足してあげると、周波数の増減にすることができる。
前のパッチと見比べると、基本周波数以外の山が増えて高くなったように見える。FMではキャリア周波数にモジュレータの周波数を足したもの、引いたもの。2倍のモジュレータ周波数を足したもの、引いたもの、3倍の…という風に山ができる。
深度を変えれば山の高さが増減する。
###周波数比で音色を作る
上のパッチを触って貰うと分かるが、キャリアの周波数に対してモジュレータの周波数の比率が複雑になると、響きがキツくなる(印象ですいません)。これを利用して、あえて周波数比をずらしてから、単純な比率に戻し鐘のような音を作るなどしている。
キャリアに対し比率の数値を掛けるように変更。それをモジュレータの周波数に突っ込む。比率を変更した時に、小数点以下に数値があるとキツい音になる。