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VSTプラグインをMaxで使用する

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#MaxでVSTプラグインのエフェクトを使用したい
image.png
 Maxでは[vst~]というオブジェクトを使うと、自分が持っているVSTインストゥルメントやVSTプラグインを使えるようになる。
image.png
 [vst~]にメッセージで「plug」を送るとファイルを指定するウィンドウが表示される。

#VSTのありか
###Macでのパス

  • Macintosh HD > ライブラリ > Audio > Plug-Ins > VST
    など

###Windowsでのパス

  • C¥ProgramFiles¥VSTPlugIns
  • C¥ProgramFiles¥Steinberg¥VSTPlugins
  • C¥ProgramFiles¥Steinberg¥Cubase¥VSTPlugins
    など

ProgramFiles(x86)のフォルダには64bit対応のVSTプラグインが基本的に入っている。

###32bitと64bit
 Cycling '74のMax 8ダウンロードページによると、Max 8は32bitをサポートしていない。64bitで起動すると32bitで動くVSTプラグインは使用できなくなる。32bitのVSTプラグインを使用したい場合はMax 7で起動させる必要がある。
 VSTプラグインが読み込めないと、このようなエラーがmaxコンソールに表示される。
image.png

#パラメータの変更

image.png

 ここではWavesのStudioRack Stereoを読み込み、内部でEQプラグインのQ2を読み込みました。このプラグインにメッセージを送ることでパラメーターを変更することも可能です。
 どのようなメッセージを送ればいいかは[vst~]の第3アウトレットに[print]を接続し、「param」メッセージを送ることで調べることができます。
image.png
 Waves Q2ではこのようなパラメーターのリストが出力されました。
image.png
 変更したいパラメーターを選び、「パラメータ名+数値」のメッセージを送ることで変更できます。パラメーター名にスペースが入っている場合は、そのまま送るとリストメッセージになりエラーになるので「"パラメーター名"」のように囲いましょう。
 数値は0.0~1.0の範囲となります。
image.png
 上手くパラメーターを送信できた場合は、VSTプラグインのウィンドウで反映されます。
image.png

#音声にエフェクトをかけてみる
 今回はMaxのオーディオ・サンプルのjongly.aifの音声にVSTプラグインをかけてみます。オーディオ・サンプルをドラッグ&ドロップし[playlist~]を作成しました。このアウトを[vst~]の第1第2インレットに挿入します。
 [vst~]の第1インレットはステレオのL、第2インレットはRの信号を受け取ります。第1アウトレットはL、第2アウトレットはRの信号を出力します。 
image.png
 これだけでVSTプラグインのエフェクトがかけられた音声が出力されます。

#遅延について
 VSTプラグインは主にDAW上で使用するものであり、またスタジオでのミキシング・マスタリング用途として作られています。一方Maxは、素材づくりの為の音響処理から、ライブエレクトロニクスなどのリアルタイム処理などに使われます。そのためプラグインによっては、リアルタイム処理に向いていないものもあります。
 マルチチャンネル・コンプレッサーのような複雑な信号処理が行われるプラグインは、入力から出力までに70ms程の遅延が起こることがあります。この遅延はミキシングでは気になりませんが、ライブで使用するには演奏との差がありすぎていて使いにくいものになります。用途にあったプラグインを選択しましょう。

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