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ステレオファイルの中央にある音を消す

Last updated at Posted at 2015-09-22

音の定位

図-2.jpg
 ポップスはこんな感じの音の配置。
 ビートルズの音源を聴くと、ギターやドラムが完全に左右に分かれてミックスされているけど、現代のポップスは、ちょっと左、ちょっと右などにミックスされている。ボーカル、ベース、バスドラムはセンターにあることが多い。
 ステレオファイルの片方のチャンネルともう片方のチャンネルを合成すれば、この真ん中に存在する音を消すことができ、擬似カラオケトラックを作れる。

波形を消す

1.jpg
 ある波形に、その逆位相の波形を足すと0になる。つまり、どんなサンプルでも、同じ位置で逆位相をぶつければ音が消える。
図-3.jpg
 左右のチャンネルをそれぞれ聞くと、センターにある音はどちらのチャンネルにも入っていることが分かる。どちらかに寄っている音は、そちらのチャンネルで聞くほうが大きく聞こえる。
 例えば右のチャンネルを逆相にして、左のチャンネルに足すと、同じ波形を持っているVocalとBass Drumは消えて、KeyとGuitarが残る。
図-4.jpg
 ただし、Guitarは逆相の音になる。

Maxで作る

スクリーンショット 2015-09-23 7.14.40.png
 まずは[buffer~]を置いて、適当に歌ものの曲を入れる。[play~]はアーギュメントに2を入れてステレオで再生できるようにしておく。Toggleをオンにすれば再生される。

スクリーンショット 2015-09-23 7.16.54.png
 次にRチャンネルの信号を[*~ -1.]で逆相にする。-1を乗算すれば、1は-1に、-1は1になるので単純に波形がひっくり返る。
 それを左チャンネルの信号と[+~]で足してあげると、真ん中に存在する音が消される。
 こうすることで真ん中にある音が消えた音源ができる。

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