WWDC2014のビデオを暇を見つけては見ています。
もちろん開発者のための祭典なので技術的な内容を解説するセッションが多いのですが、実はそうではないセッションもあるのです。特にUI系に関するセッションは非常に魅力的です。
なぜならアップルがどのようにアプリを作っているかを知ることができるからです。
WWDCのセッションは今年からは開発者アカウントを持っていなくても見られるようになりました。無料で見ることができるなんてかなりおトクだと思います。WWDC2014のビデオ、pdfはこちらから見ることができます。
エンジニアでも、デザイナーでも、マネージャーでも、iOSアプリ開発に携わる方にはぜひとも目を通しておいてもらいたいのが、こちらの3つ。独断と偏見で選びました。
- Platforms State of the Union
- Designing Intutive User Experiences
- Prototyping: Fake it Till You Make It
もちろんセッションはすべて英語ですが、字幕を表示することもできますし、スライド使いながら進められるので、非常に分かりやすいです。先にスライドをざっくりと見てからビデオを見るのも良いかもしれません。
Platforms State of the Union
WWDCと言えばKeynoteです。なのですが、実際のところ、Keynoteの後に始まるこちらのセッションが開発者的には重要です。Keynoteで新機能の紹介をし、新機能を利用するための技術についての解説をこのセッションで行っています。
なので、ざっくりと技術的なポイントを押さえることができます。アップルが推進したいと思っている技術について紹介されている(と思う)ので、必ず見ましょう。特にエンジニアは。
エンジニアはこれを見てから、それぞれ興味が湧いたセッションを見ると良いと思います。WWDC2014では"What's New in ~"シリーズが基礎編のような扱いとなっています。
もっと知りたいと思ったら、ところどころで「これについてもっと知りたかったらこのセッションを見てくれ!」みたいに紹介してくれるので、関連するセッションを見ましょう。
エンジニアでない方もさらっと目を通しておくと企画、デザイン時に構想を練りやすかったり、エンジニアに対して質問がしやすくなると思います。
Designing Intutive User Experiences
「直感的なユーザーエクスペリエンスのデザイン」とでも訳すのでしょうか。アップルのUXエバンジェリストがプレゼンテーションを行っており、とても面白いです。
間違いなくアプリに関わるすべての人が見る価値のあるものと言えるでしょう。これとヒューマンインターフェースガイドラインに目を通しておけば、iOSのお作法はほとんど身に付くのではないでしょうか。個人的に最も推薦しているセッションです。
最近、日本でも話題になりだした“ハンバーガーボタン”論争についてのアップルの公式見解についても解説されていて、特にUX好きな方は必見でしょう。オーディエンスの反応を聞く限り、ハンバーガーボタン論争は結構アツい話題みたいです。
Prototyping: Fake it Till You Make It
こちらは少し趣が変わって、プロトタイピングについての話題です。
対象はアプリに関わるすべての人です。コードを書く人も、コードを書かない人も、デザインする人も、マネージングする人もこの指止まれ!という感じです。
紙とペンを使ってプロトタイピングはやっていると思うのですが、そこからさらに一歩進んでKeynoteを使ってアニメーションを含めたプロトタイピングのやり方まで解説しています。
というか、Keynoteについてのセッションかと思ってしまいます。
それはさておき、アップルが採用している手法を見ることができることはとても貴重なことだと思います。
トーストのお店を探すアプリを作るためのプロトタイピングを行っていくのですが、ユニークな内容で肩肘張らずに見ることができます。最後にちょっとだけコードに関する内容が出てきます。
まとめ
今回はエンジニア以外の人も見るべきセッションを挙げました。エンジニアはデザイナーや企画に共有、あるいは推奨すると良いのではないかと思います。
今後はエンジニア向けのセッションについても少しずつまとめていきたいと思います。