はじめに
先日、AWS 認定データアナリティクス 専門知識の認定試験を受験し、無事合格しました。自分が実施した学習の流れとそれぞれの概要について、実施した順に記載をしています。「データアナリティクス 専門知識」に限らず、他の認定試験を受ける際に参考になる部分もあるかと思うので、良かったら読んでみてください。
受験目的
- 数ヶ月前にデータ分析やデータ活用をメインとして扱う会社に転職。
- データ分析に関わるAWSサービスを体系的に学ぶべく、本認定試験を受験することに。
前提
- ソリューションアーキテクト・アソシエイトの資格は取得しており、AWSのサービスの基本は把握済。
- テスト範囲のサービスの中には、自分が関わっているPJの中で使われているものもあったが、ゼロからの構築、設定経験はほぼ無し。
学習手順
試験ガイド
まずはこの認定試験の試験内容を把握しましょう。試験の出題形式や、分野及び観点が記載されています。
「AWS 認定試験に備える」ページ
- https://aws.amazon.com/jp/certification/certification-prep/
- AWSの各認定試験ごとに、学習すべきリソースへのリンクをまとめてくれています。
- こちらの「データ分析 – 専門知識」項目における「AWSホワイトペーパーと、よくある質問を読む」を見ると、認定試験の出題対象となるサービスの一覧を確認することができます。
- 試験対象となるサービスについて、明示的に記載がある箇所はここ以外にないようなので(少なくとも私は見つけられませんでした)、ぜひ確認してみてください。
書籍
- 図解即戦力 ビッグデータ分析のシステムと開発がこれ1冊でしっかりわかる教科書
- https://www.amazon.co.jp/dp/429710881X
- ビッグデータ分析システムを構成する要素にどういったものがあるのか、概要を掴む上で非常に役立つ書籍かと思います。
- AWSで始めるデータレイク
- https://www.amazon.co.jp/dp/491031301X
- こちらはよりAWSサービスに特化した書籍になります。各サービスの具体的なユースケースや利用手順が平易な文章で書かれていて、概要を理解するのにもってこいな書籍かと思います。
- AWSの中の人が書いている点と、最近出版されている点(2021/03/29執筆時点)からも、信頼のおける学習教材だと思います。
サンプル問題
- https://d1.awsstatic.com/ja_JP/training-and-certification/docs-data-analytics-specialty/AWS-Certified-Data-Analytics-Specialty_Sample-Questions.pdf
- ざっくりとデータ分析に関わるAWSサービスの概要を理解したタイミングで、公式が提供しているサンプル問題(無料)に取り組むのがおすすめです。先の試験ガイドに記載のあった観点が、どういった切り口で問われるのかを確認できます。意外と深掘りされるな、とか、同系統サービスの比較で問われることが多いな、とかを感じられるかなと思います。
公式ドキュメント
- やはり一番大事なのは公式ドキュメントです。当たり前ですが、ここの記載が認定試験における正解となります。各種サービスの公式ドキュメントに一通り目を通しましょう。
- 基本的には日本語訳が整備されていますが、たまに不自然な表現に出くわすことがあります(目的語や主語が文末に突然現れるようなものなど。読んだことある方は分かっていただけるはずw)。英語が得意な方は英語の方が読みやすい部分もあるかもしれないです。
- ちなみに試験問題自体も日本語版が提供されているんですが、1, 2問ほど日本語訳が分かりづらいものがありました。英語の問題文も表示可能なので、不安に思った際にはそちらも試しに見てみるのもおすすめです。
- 公式ドキュメントに簡単なチュートリアルがあるサービスもあります。触ってみることで、各種設定値の意味や設定タイミングなどを一気に理解しやすくなると思います。業務の中で触ったことのないサービスについては一度は触れてみることを強くおすすめします。
- ただし、課金には重々気をつけてください。笑 ものによっては無料利用枠のない場合があります。チュートリアルが終わってその後使わない場合はすぐにリソースを削除して、課金金額を最小限に抑えましょう。
クラウドサービス活用資料集
- AWS公式側が用意しているWebinarなどの発表資料です。プレゼン資料なので視覚的な情報を中心に分かりやすくまとまっています。公式ドキュメントを読むのに疲れた時にはこちらもおすすめです
- https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/https://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/presentations
ブログ
- AWSのサービスに関する情報は公式以外にもWeb上に沢山あります。より具体的な利用事例や、触ってみた的な記事を見て、実利用のイメージを膨らますことができるかと思います。特にクラスメソッドさんが運営されているDevelopersIOは記事の速報性も高く、記事数も多いため、学習の上で非常に役立つソースの一つかなと思います(私はとてもお世話になりました、、!
模擬試験
- AWS公式が提供している20問の模擬試験の受験が可能です。
- この時点で理解度不足を痛感する可能性もあるので、本試験受験日からある程度余裕を持たせて受験することをおすすめします。
- 過去にAWS関連の認定試験に合格している場合は、一度だけ模擬試験を無料で受験することができます。ぜひ活用してみてください。
- 注意点: 模擬試験の受験を終了した後、確認できるのは点数のみです。各問題の正誤及び正答は確認できませんのでご注意ください。
よくある質問
- 実際に出た問題の中には、このよくある質問から出ていたものもありました。理解を深めるためにも役立つかと思うので、こちらにも目を通してみることをおすすめします。
受験を終えての感想
- 当たり前ではありますが、データ分析に関わる各AWSサービスの概要とユースケース、パフォーマンスやセキュリティ面での勘所を体系的に学ぶことができました。当初の目的は達成できたかなと思います。
- 副次的なところで言うと、業務の中で不明点が出てきた時に、公式ドキュメントを抵抗なく読む習慣がつき、また理解するスピードも上がった気がします。
- まだ業務で使用していないサービスについては、深いところまで理解しきれていない部分も多少あるとは思います。その点については、社内で機会があれば積極的に挑戦して、知識を実践に結びつけていきたいと思います。
- AWSでしっかり基礎を身につけておけば、仮に他のクラウドを使うことになっても、キャッチアップしやすいんじゃないかなとは思っているので、適度に復習もしつつ、業務でも活用しつつ、さらなる知識の定着に努めたいなと思います。