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Azure Percept 基本 (一巡り)

Last updated at Posted at 2022-06-08

エッジAIソリューションとしてIoTやエッジコンピューティングの知識がなくても本来の目的であるAIソリューションをエッジ側で運用できるプロトタイプを素早く開発できるAzure Percept基本について説明します。
Azure PerceptはハードウェアとソフトウェアそしてAzureサービスが一体化されています。Azure Percept DKという開発キットが販売中です。
Azure Percept DKを買って箱を開けてから試して箱を閉めるどころまで説明します。
既にMicrosoft MVP 松岡さんが公開した記事がよくまとめられているので合わせて参考すれば良いと思います。

事前準備

Azureへログインするアカウントのロールを確認してください。そしてAzure Perceptを試すResource Groupを作成してから進めた方が楽です。
image.png
出荷時の設定にリセットする手順で使うUSB-C to USB-Aケーブルを用意します。USB-C to USB-Cでも大丈夫です。Auzre Percept DKの方がUSB-Cとなります。

1.5mmの六角レンジも必要です。

Azure Percept DKをセットアップする

公式ドキュメントを確認しながら進めます。
Azure Percept DKをネットワークに繋げ、Azure認証を通して事前準備で作ったResource Groupに対して新規Azure IoT Hubを作成します。

image.png

注意事項

  • SSH設定で設定したログイン情報を忘れないでください。出荷時の設定にリセットする手順でシェルでモード変更(USBモード)ができなくなるのでAzure Percept DK キャリアボードのDIPスイッチ設定でUSBモードに切り替えるしかないです。

ノーコードでビジョンソリューションを作成する

ビジョンAIモデルを確認できます。公式ドキュメントを確認しながら進めます。
ビジョンAIモデルを作成するため、Azure Cognitive ServicesであるCustom Visionが作成されます。

image.png

注意事項

  • 写真は1ラベルにつき、15枚を取った方がスムーズに進められます。
  • Custom VisionリソースはPredictionとTrainingで分かれていますが、Azure PerceptではPredictionのCustom Visionは不要なので作られないです。
  • “View device stream”をクリックする内容が書いてありますが、始めてデバイスストリーム画面を確認する際は、関連モジュールがデプロイされるため、少し時間がかかります。
    image.png

サンプルAIモデルも確認する

公式ドキュメントには書いてないですが、下記のイメージのようにサンプルAIモデルをデプロイして試すことも忘れないでください。
image.png

コンテナーモジュールを更新する

Azure Percept DK キャリアボードのモジュールを更新してみます。更新はAzure Percept Studioで対象デバイス画面からVideoとSpeechサーブメニューでワンクリックで最新バージョンで更新できます。(キャプチャした画面はボタンが見えないです)
image.png
リリースノードの公式ドキュメントは参考レベルでみてください。

ノーコードで音声アシスタントを作成する

Azure Percept Audioが手元にあれば確認できます。サンプルで確認できるのは英語のみですが、意外と面白いです。
公式ドキュメントを確認しながら進めます。

image.png

注意事項

  • 作成されるリソースについては日本リージョンはないです。
  • 日本語はサポートしてないです。
  • サンプルで提供されるデモは四つですが、お勧めするにはHospitalityです。英語で発音しやすいのでサクサク動きます。

Azure Percept DKを出荷時の設定にリセットする

Azure Percept DK キャリアボードのソフトウェアを最新の状態に保つためにはUSB ケーブル経由の更新と無線(OTA)更新の2種類提供しています。 
更新内容が出荷時の設定にリセットするにはUSBケーブル経由での更新が推奨されてます。
まず、Azure Percept DK キャリアボードをUSBモードに切り替えないといけないですが、SSHを使用して切り替えた方が楽です。
公式ドキュメントと合わせて確認してください。こちらにはAzure Percept DK キャリアボードのDIPスイッチを変更してUSBモードに切り替えてリセットする手順を説明します。

Azure Percept DKの分解

まず、1.5mmの六角レンジがないとAzure Percept DK キャリアボード、Azure Percept Vision、Azure Percept Audioをアルミフレームから外すことができません。特にAzure Percept DK キャリアボードのボルトを外すのがレベル高いです。
image.png

更新プログラムパッケージ

更新はNXPさんのアップデートツールを使います。公式ドキュメントではMacOSの記載はないですが、MacOSも問題なく更新できます。
image.png
ドキュメント上の更新順番はアップデートツールを実行してからUSB接続して更新するように書いてあります。
アップデートツールを実行すると下記の画面のように待機状態となります。
image.png

注意事項

  • MacOSでuuu_macを実行すると下記の画面のようなエラーが発生する場合がありますので解決案も書いておきます。
dyld: Library not loaded: /usr/local/opt/libusb/lib/libusb-1.0.0.dylib
brew update
brew upgrade
brew install libusb

終わり

Azure Perceptの基本について一巡りしてみました。
Azure PerceptはAzure IoT HubのAzure IoT Edgeをベースにして作られた統合サービスです。なのでこれから必要に応じてカスタマイズするにはAzure IoT Edge知識が必要になります。次はもう少し高度な使い方を紹介していきたいと思います。

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