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未経験からのエンジニア転職で失敗・後悔しないよう、絶対に確認しておいてほしいこと

Last updated at Posted at 2022-12-03

何を知ることができるのか

はじめまして。2022年現在、フリーでエンジニアをしているmoshi1121です。
2018年に未経験からエンジニアへの転職を行いました。

エンジニアという職種は、自分の力でプロダクトを作り上げることができる最高の職種だと思っています。
一方で、すべての人にこれが当てはまるとは限らないとも思っています。

これからエンジニアへの道を歩み始めようと考えている方がエンジニアになって後悔しないように何をすればいいのか
また、転職したときにどのようなことを意識していたのかを自身の転職活動の振り返りも含めてまとめてみました。

「未経験からのエンジニア転職」と題打っていますが、どの業界でも使用可能な情報や、面談・面接で役に立つ情報も含まれておりますのでお時間ある方はぜひご覧ください

皆様のお力になれると嬉しいです。

自己紹介

私の経歴ですが、高校を卒業後すぐに鉄道会社へ入社しました。

6年間鉄道会社で勤務しSESの会社へ転職。
SES会社で2年間勤務したのち、現在はフリーランスとして働いています。

この記事は鉄道会社からSESの会社へ転職した際に行ったことになります。

転職活動の前に

「最悪」を回避する

転職活動での「最悪」は何でしょうか?
私は転職した結果**「やっぱり転職しなければよかったと思うこと」**だと思っています。

実際に、エンジニアを辞めますというツイートを見かけたこともあり、同じ境遇の人が辞めていく姿をみてやるせない気持ちになりました。

特に自分の場合は子供のころから夢だった鉄道会社を辞め、エンジニアに転職しようとしていたので本当に進むべき道なのか慎重でした。

そのため、エンジニアの職が自分に合っているのかは最重要課題でした。

当時エンジニアスクールが流行っていたのでCMや広告で目にしていましたが、すぐにスクールに飛びつかず、まずは自分自身のこととエンジニアという職がどのようなものか見極める必要があると思い、以下のことをやりました。

エンジニア適正を見る

自己分析サイトを使用して、自分の性格や職業の適性を調べました。

エムグラム診断をベースに、以下のようなサイトで性格診断を行いました。

エニアグラム適職診断 by Indeed キャリアガイド

当時5つくらいのサイトで診断したと思います。
また、日によって回答が変わったりもすると思ったので、2~3日開けて同じ診断を計4回ほど行ったこともあります。
いまでも自分の思考の傾向を知るために1年に1回行うほど重要視しています。

職業診断のサイトでエンジニアに適性があるかの診断を行ったり、『エンジニア 向いている人』などで検索をして、どのような人・性格がエンジニアに向いているのかも調べました。
最近だとAIでの判定も行ってくれるようなので活用するのもいいかもしれません。

あくまでこの結果は参考値であることに注意してください。
時間や心理状況などで回答が違ったり、自分が思い込んでいるだけで実際の行動は別だったりする場合もあると考えています。

とはいえ、複数のサイト・日付でエンジニア適性が出ているのであればエンジニア適性があると考えていいと思います。

エンジニアの光と闇を見る

すべての業種において、光と闇は存在すると思っています。
エンジニアにおいても同じで、光と闇が存在します。

  • スキルや実績が目に見えやすい
  • 働き方が自由なことが多い
  • 仕事に困らない

と、光がある反面、

  • エンジニアになってからも勉強しないと収入は上がりにくい
  • 納期というプレッシャーを日々感じる
  • リモートワークでの圧倒的な体力の低下
  • レビューを理解しないとストレスを感じる

など、闇な部分も意識しました。
最悪を回避するためにはこの闇の部分と光の部分を天秤にかける必要があります。

自分にとってエンジニアの闇が我慢できるレベルで、それ以上に光には魅力があったので転職を決意しました。

いざ転職準備へ

エンジニアという職種についてメリット・デメリットの考慮をしてきました。
ここまでで特に問題がないと感じたので、次に転職準備に移りました。

技術よりも大事なコミュニケーション

エンジニアに必要なスキルの一つとして、コミュニケーションがあげられます。
実際に働いていると特に実感をします。要件定義でクライアントと直接話をするのみではなく、エンジニア同士のコミュニケーションも大切です。

自分はコミュニケーションが苦手だと感じていたため、半年間コミュニケーションスクールに通いました。
通ってみて感じたことは、コミュニケーションスクールに通うほどではなかったなと思いました。
なので、心配な人は検討してみてもいいレベルです。

ただ、コミュニケーションスキルは確実に上げておいた方がいいため、書籍などを購入して勉強したり、頻度は高くないですがもくもく会やエンジニア会などに参加をして話をするというのも行っています。

とはいえ、技術は必須

ここまで全く技術の話をしていませんが、やはり技術力は大事です。

自分の場合は、小学生高学年くらいの時にゲームを作ってみたくなりJavaのゲーム本を買いました。

そこから何度か本を買っては挫折をするというのを数回繰り返しながら、学校の授業でやったVBA実習を応用しExcel VBAで業務補助ツールを作ったりしました。

パソコン操作という基本の部分でいえば、今は亡きジオシティーズでHTMLとCSSを駆使してHPを作ったり、MinecraftのゲームサーバーをConohaで立てたり、FPSゲームをするためにSkype、Discordで通話したり。と、ITリテラシーはそこそこ高かったと思います。

家に帰って初めにやることはPCの電源を付けることでした(いまも)。

一般的な生活という意味ではいかがなものかと思いますが、エンジニアにとってはとても良い習慣になっていたと思います。
毎日PCに触ることはエンジニアを目指すなら大事なことかなと思います。

前述のとおり、本を買っては挫折を繰り返していたためオンラインプログラミングスクールに6か月通うことにしました。
スクールに期待していたことは、

  • 環境

です。
特に自分は怠け者なので**「やらなければいけない状態」**にしておかないと、後々怠けてしまうことは必至でした。
そのため、スクールにはこの環境を期待して通うことにしました。

スクール自体のカリキュラムの難易度も程よく、特に良いメンターに恵まれたためカリキュラムにはなかったWEBに基礎知識も教えていただきました。

面接前準備

約6か月の間でコミュニケーションスクールとプログラミングスクールを終え、とうとう転職に向けて企業にアピールをする段階になってきました。
面接に当たって、いまでも大事にしている考え方を共有させていただきます。

技術で敵わないための対策

転職において未経験の中途採用というのはかなりハンデを背負って戦わなければいけないと思っています。
なぜならば、未経験ということは今から新卒で入るのとスキル面では変わりはないと思っているからです。
実際給料も鉄道時代よりも給料は2/3ほどになりました。

自分の最終学歴のタイミングでエンジニアになった人と比べ、いくら平日夜と休日に勉強をしたとしても追いつくことはできないです。
つまり、未経験転職において技術で勝負することは難しいと考えています。

では、どこで差を出せばいいのかと考えたとき、自分は未来を想像してもらえるようにしています。

転職.png

平日夜と休日も勉強し未経験から技術アップをしてエンジニアになった後、さらに勉強を続けエンジニア力が付いてく。

そんな未来を想像してもらえるようなことをスキルシートや面談でお話するようにしています。

そのほか、技術トレンドは押さえておいた方がいいです。
未来を想像してもらう、いま自分がどのような技術に興味を持っていて今後どの技術を伸ばそうとしているのか伝えるようにしています。

現職での工夫はエンジニアでも役立つ

未経験異業種への転職だとしても、現在の会社で行ったことは決して無駄にはならないです。

「いま」の会社でやったことを振り返ってみて、エンジニアでも使えるスキルはなかったか探してみました。

自分の場合は職場で使用するデータ作成のリーダーを行ったことがあり、それを面接で話しました。
スケジュールの作成やメンバーの選定などを行った経験はエンジニアにもつながると考えたからです。

仕事の基本はエンジニアでなくても、現在の職場でも見つけることができると思います。

その他

技術情報キャッチアップのやり方

未経験者時代にどのように技術情報を取得していたのかまとめてみました。

1. わからない単語を徹底的にぐぐる

これが基本です。書籍や動画を見るとわからない単語が出てくるので、その単語をググります。
検索した先でもわからない単語が出てくるので、さらにググる...
というのを行っていくと必然的に知識が増えていきます。

2. コードを書く

「1. わからない単語を徹底的にぐぐる」を行うためには何かしらのきっかけが必要になります。
そのためにも、まずはコードを書いてみます。
コードを書いていくと、やりたいことの実現方法がわからないことがあるのでググったり、コピペで持ってきたコードの意味を調べたりします。

3. エンジニア系メディアを見る

エンジニア系のメディアもチェックしており、特にQiitaトレンドは毎日チェックするようにしていました。
その他にはTechFeedなどの記事もチェックしています。

4. Udemyの講座や本屋を見る

Udemyの講座や本屋もチェックしており、ここに掲載されるということは需要がある情報・技術になると思います。
特に本屋は宝庫で、できるだけ大きい本屋に行き技術系の本を片っ端からチェックするようにしています。
SNSなどに比べて情報速度は遅いですが商品になっているという信頼性はあると思います。

モチベーション

自分はスーパー飽きっぽい性格なので、モチベーションを維持させることはかなり大事です。
いくら技術が好きでもやりたくないなと感じる日はあるはず。そんな時に参考にしていただければと思います。

毎日PCを起動する

プログラミングの勉強をする間は毎日PCを起動するのがいいと思います。
とにかくパソコンに慣れておく。あわよくばちょっとコード書いておこうかな。
くらいのモチベーションでいいと思います。

もくもく会に参加

一人で勉強するのはなかなかしんどいです。そんな時にもくもく会というものを知りました。
もくもく会とは、各々が自ら課題を持ちこみそれぞれ個々に作業を行う会のことです。
TechPlayなどで検索すると出てきます。自分の場合はオフラインのみでしたが、最近はコロナの影響でオンラインもくもく会もあります。

外で勉強

家にいてもだらけるだけなので、気分転換に外でも勉強していました。
場所として使っているのは、カフェ・カラオケ・ネットカフェあたりです。環境を変えると集中して勉強することができます。
ただ、家よりもお金はかかるのでお財布と相談しながら計画的に行う必要があるのと、カフェの場合は営業の邪魔にならないように長居しすぎないようにしています。

面接に落ちるときは落ちる

転職活動中に24企業と面接をしましたがすべてには受かっていません。
残念ながら合格率を100%にすることはできず、面接で落ちるときは落ちてしまうのが現実です。

印象に残った面接が一つあります。

結果的には不合格の企業さんで、直接面接に落ちた理由とともにアドバイスもいただけました。
その理由が「うちのような受託開発会社ではなく、自社開発会社の方がいいのではないか。」というものでした。

会社の方針にマッチしていないから不合格という可能性もあるということです。
仮にその会社に受かったとしても、自分のやりたいことや方針と噛み合わず早々に退社していたかもしれません。

自分に合った会社を選び、自分が会社にあっているかを判断してもらう場所。そう思うと少し心が楽になりました。

最後に

友人に「エンジニアに転職してよかったか?」と聞かれることがあります。
聞かれたときに、「エンジニアは最高だよ。こんないい職ほかにはない」と答えています。

仕事の知識を遊びに使え、遊びの知識を仕事に使い、勉強した分がそのまま見返りになる

そんな最高な仕事です。

一方で、すべての人に当てはまるとも思いません。

一番悲しいのは、

「エンジニアにならなければよかった」

という声を聞くことです。

そうならないためにも、自分を知り、エンジニアを知り、本当にエンジニアになるのか吟味してみるのはいかがでしょうか。

Twitterでも発信しているのでご参考にしていただければと思います。

ここまで長文にお付き合いいただきありがとうござました。

皆さんのエンジニアライフが素敵なものであることを心から願っています。

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