急に仕事で英語を使うことになった社会人に贈るまとめ(便利ツール/コンテンツ/勉強本)
新規案件参画初日。
Goやk8sを使えることなってワクワクしていたあの日、
参画してすぐにチーム内のエンジニアで日本人が自分以外に一人であること、
それ以外のチームメンバー全員が外国籍のメンバーになることを知らされた
そこのあなた!
数年前の私です(笑)
さらに2ヶ月後には、開発チームで唯一の日本人になって死にそうになりました。
その時は突然にやってきます。
当時、私の英語の経験というと大学受験の対策のみと言っていいほどで、
そこから10年以上経過していたため、高校英語すらも怪しい状態でした。
英語学習を開始して 半年ほど経過した時のレベルがTOIEC450程度だったので、学習開始当初はおそらく400点を切っていたレベルであると思います。
そこから英語学習を開始し、2年ほど経過した今では、便利ツールを活用しつつ
- 海外大学院の入学条件のクリア
- オンラインで大学院の授業・学生とのGoogleMeet
- 簡単な日常のタスク報告
- 外国籍の採用担当との英語での面談・電話
- 技術書の原文での読書
を、割と不自由なく英語で行える様になりました。
めっちゃノリと雰囲気でカバーしてるよ
筆者は椅子に座って暗記や勉強するのが苦手なので、極力座学の英語を学ぶという行為を避け
コンテンツを大量に消費しながら、会話を楽しみつつ、
あわよくば英語力を向上させるというスタイルを取りました。
実験的に試してきた中で溜まったナレッジや試してみてよかったTipsやコンテンツを残しておこうと思いました。
ただのポエムなので他の人に合う方法なのかはわかりません
便利ツール編
1. Language Reactor
設定方法
Chromeの拡張機能
できること
- 神機能。
- King of God。
- Netflix/YouTubeのほとんどの動画に、英語/日本語字幕を同時に付けることができる。
- スクリプトにマウスオーバーすると単語の確認ができる。
- キーボード操作で、フレーズ単位の巻き戻しや一時停止が行える。
2. Chromeの字幕起こし
設定方法
設定 > ユーザー補助 > 自動文字起こし
できること
- Language Reactorに対応していないNetFlix動画や字幕切り替えができないU-NEXTなどで、日本語字幕とは別に自動字幕起こしを使うことで同時字幕を出すことができる
- 精度はあまり良くないと感じるが、日本語への翻訳モードも存在する。
- Web会議やオンライン英会話をChromeで行う場合、相手の発言をリアルタムで字幕起こししてくれるため、聞き取れなかった時の安心感がすごい。(以下GoogleMeet)
- 聞き取れなくても文字に残るので、
Web会議や面談の心理的負荷がかなり軽くなった
。
3. Google翻訳
できること
- Webページを簡単に日本語に切り替えることができる優れもの。調べ物をするときに便利
- ショートカットを割り当てることもできる様子
4. DeepL
できること
- コピペする手間が増える一方、精度がGoogle翻訳よりも良い
- 有料版では色々便利な機能がある様だが筆者は無料版のみ使用
5. Macで画面上のテキストを読み上げる機能
設定方法
「システム設定」 > アクセシビリティ > 「読み上げコンテンツ」をクリックをクリック
できること
- 画面全体やカーソル選択範囲指定し、ショートカットを実行することで、かなり自然な音声で読み上げてくれる。
- 声が変更できます。(https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mchlp2290/mac)
- システムの声を「Siri」にするとさらに自然な音声になる。
- イギリス・インド・オーストラリア英語にも対応しているため、アクセントの対策ができる。
6. Kindle本をiPadで手軽にオーディオブック化
設定方法
Macと同じだが、操作が楽。
- 読書が捗る。
- 最近の本だと大体使える。
- 読まれている文字の色を変更できる。
- Kindle Unlimitedの本も大体対応してる。
7. 『Kindle』辞書・翻訳機能
できること
- 長押しで、翻訳・辞書を開くことができる
- 筆者は英英辞書を設定している
- Kindle端末の場合は「Word Wise」という機能がすごく便利らしい
8. Pixelのリアルタイム翻訳機能
できること
- 通訳モードを起動するとこで、会話できる
- LINEのトークを日本語 → 英語など自在に変更できる
- 英語の翻訳だけでなく、日本人とのやりとりで「こういうとき英語でなんというのだろう?」がすぐに確認できる
- 仕事でLINEを使うシーンは少ないと思うが翻訳の雰囲気は下記の画像がわかりやすい
英語学習のコンテンツ
O'Reilly Media Online Learning Platform
- オライリーのサブスクリプションサービス
- 英語「で」テクノロジーを学ぶというニーズにピッタリ
- 筆者の場合は大学院の図書館サービスの中に含まれていたためフル活用している
- 大体のオライリーの本が読み放題になる。
- 日本語版も読める
- オライリーの書籍のVIDEO EDITIONが使い放題になる
- 授業感覚でスライドを見ながら学習が可能
文字起こしと併用することで、聴覚情報・文字情報・スライドからの視覚情報を得ることができる
abceed
秒速で課金した。時期によっては半額セールをしていて、人気の単語帳や本・映画などが読み放題になる。
TOEIC対策で人気な様子。
abceed内のおすすめは以下
DUO 3.0
- 大学受験でも使われる単語・熟語帳
- 560の例文にギュッと詰めてる。ぎゅっと
- 例文音声を聞きまくって音読すると、スピーキングの上達にも役立った
ALL IN ONE TOEICテスト 音速チャージ!
- DUOっぽい構成でTOIECに特化した感じ
- ビジネス表現とかが多い
- 効率よく英語に触れられる
オンライン英会話のプラットフォーム
下記のいづれかを選んでおけばいいと思います。
どの教材を選んでいいかわからなかったので、
カランメソッドという教材をすすめるスタイルを取りました。
後にニュース教材でディスカッションするスタイルのレッスンに移行しました。
1. ネイティブキャンプ
- レッスン受け放題。受けまくりたい時に使っていた
- カランメソッドが受けられる
- 予約が別料金なので決まった時間に必ず、同じ先生にしたい人には不向き
- 多国籍
2. DMM 英会話
- 1日1個予約を消費するスタイルがメイン
- 多国籍
- アフリカ南部の先生でいい人が多かった
- iKnow!という付属のアプリが人気らしい
3. レアジョブ英会話
- 安くて評判がいい。
- 知人が使ってる
- PROGOSというスピーキングテストが使いやすくてクイックにスピーキングの上達を測ることができる
- フィリピン講師
4. QQ English
- 講師の質が高いらしい
- 知人が使ってる
- カランメソッドが受けられる
- フィリピン講師
その他コンテンツ編
テック系YouTubeチャンネル
Language Reactorが使えるのが良い。
基本的に上からおすすめで、下に行くほどはエンタメ色が強め。
1. TechWorld with Nana
- DevOps系の動画が多い。
- Dockerの説明がわかりやすい。
- 北欧系?のアクセントと思われるが、非常に聞き取りやすい。
- このチャンネルの動画を流し見すればある程度Tech系のキャッチアップを英語ですることに慣れられる。
- 一番おすすめ
2. ByteByteGo
- レイヤが低めの話やアーキテクチャなどの話を、わかりやすいビジュアルととともに説明している
3. Thu Vu data analytics
- コンサル系のデータアナリスト
- データサイエンス系やPythonの話題も多い
- 書籍の紹介の動画がいい
- ベトナム英語に慣れられる(かなり流暢なのでアクセントは弱め)
- ベトナムのオフショアと連携することがあったので重宝した。
4. Python Tutorial for Beginners (For Absolute Beginners)
- 抜群のインド英語でPythonを0から学べる。
- 写経すればインド人とペアプロしている気分になれる
- 大学・企業でもIT系のインド人がすごく多いので私は慣れておいた方がいいと思う。
5. Rahul Pandey
- スタンフォードからメタ社の強強エンジニア
- 勝ち組の話を聞ける。
6. Clément Mihailescu
- アルゴエキスパートというコンテンツを作ってるアントレプレナー
- 少し滑舌が気になる。
- お金の話が好きな人にとっては面白い話題が多いと思う。
- よく炎上している。
生産性や学習に言及しているYouTubeチャンネル
1. Ali Abdaal
- ケンブリッジ大医学部卒のYouTuber
- 勉強法・生産性・本の紹介がメイン
2. Ruri Ohama
- 語学習得
- 余暇の過ごし方
- マーケティングなど
- 日本人が英語を習得して流暢に話しているところを見てモチベーションををもらえる
3. Elizabeth Filips
- 時間の使い方・生産性・本の紹介などがメイン
- 早口で独特のイギリス英語?を話す。アイルランド系の友人に影響を受けているらしい。
- キングスカレッジロンドンの医学生らしい。
- 黒の服しか着ないなどこだわりの強さが垣間見える独特の雰囲気
日本人の語学系YouTubeチャンネル
1. タロサックの海外生活ダイアリーTAROSAC
- 「見るだけで頭の中グローバル化」がキャッチフレーズのチャンネル
- オーストラリアで外国人への文化的なインタビューなどを行うチャンネル
- 英語非ネイティブへのインタビューも多く、聞き流しするのに最適
- あまり難しい表現も使われていない&字幕が親切なので初心者向き
2. Kazu Languages
- ポリグロット(多言語話者)で12ヶ国語以上を操るkazuさんのチャンネル
- ビデオ電話ツールで知りあった外国人にドッキリを仕掛けたりする内容が多い。
- 言語習得のモチベーションが上がる
3. Haru English
- TOEIC対策の内容が多い
- オンライン英会話の使い方など、英語力を伸ばすための具体的な勉強法について語っているチャンネル
- Big Techに在籍されているらしくITリテラシーも高い努力家の方の勉強法を知ることができる
書籍
ラダーシリーズなどで知ってる寓話などを読むことから始めるのが良かった。
Kindleの読み上げ機能と辞書機能をフル活用して読んだ。
上から順番に読んでいけば、技術書を英語で読める様になると思います。
1. Wonder: The award-winning, multi-million-copy bestselling phenomenon
- 大ベストセラーの本
- 障害のある子供が主人公の小説
- 小学生ぐらいを対象にしているのでTOEIC400代の人におすすめされる
- 初めて読むなら先にNetflixの映画から見ると良い
- 小説が苦手なら飛ばしても良さそう
2. Holes
- 大ベストセラーの本
- 伏線回収系
- 主人公が子供でこちらも小学生を対象にしている本
- 初めて読むなら先にディズニープラスの映画から見ると良い
- 小説が苦手なら飛ばしても良さそう
3. Who Moved My Cheese
- ネズミの話
- 挑戦する気持ちにさせてくれる
- ビジネス要素が入る
4. THE VISUAL MBA
- MBAというと難しそうに感じるが、経済や経営の用語をかなり噛み砕いて説明している。
- イラストが多いので小学生の教科書のよう。
5. SRE for Beginners: Mastering the Fundamentals of Site Reliability Engineering
- SREの本
- かなり易しい。分量も少なめ。
- 初めての技術書にちょうどいい。
6. Think Python, 2nd Edition
- プログラマの考え方を非エンジニアに説明したような本
- Python初心者というよりプログラミング初心者に向けて書かれた本
- プログラミング周りで出てくる語彙はここで拾える
- 安心のオライリー
7. The Culture Map: Breaking Through the Invisible Boundaries of Global Business
- 言語的に理解できていても生じてしまう、ビジネスシーンでの文化的なギャップについて言及している本
- 知的好奇心をくすぐられる本
- 「ビジネスシーンのイギリスって、京都みたい」と思ったりした。
8. Team Topologies: Organizing Business and Technology Teams for Fast Flow
- チームトポロジーという本で、和訳版を読んだことある人は多そう。
- 組織・テクノロジー・ビジネスのバランスが良い。
- 普通に英語学習関係なく読んだ方がいい本。
9. Essential Scrum: A Practical Guide to the Most Popular Agile Process
- こちらも組織系
- 具体的な開発手法を英語で習得できる
10. Accelerate
- 日本語版は「LeanとDevOpsの科学[Accelerate] テクノロジーの戦略的活用が組織変革を加速する」
- 論証や数字から導く論理的な文章に慣れられる
11. System Design Interview – An insider's guide
- 日本語で読んでも難しい。
- ビッグテックで問われるアーキテクチャの話など
- ByteByteGoという会社のFounderが著者で前述のYoutubeチャンネルの動画を見まくってから読んでもいいかもしれない
- 著者はOracle → Apple → Twitter → 起業というルートらしい
映画・ドラマ
娯楽ですが同じものを10回以上見ると自然とそのシーンとセリフが結びつく様になります。
映画を観た後に原作の本を読むのも良かったです。
見たことあるシリーズを英語字幕で見ていくのがおすすめです。
下に行くほど難しくなると思います。
1. ターミナル(Netflix)
- ほぼ空港のシーン。
- 依頼・命令など使える表現が多い。
- 主人公が英語が堪能ではない設定のため、使いやすい表現が多い。
- ストーリーが面白い。自分も頑張ろうと思える。
2. マイ・インターン(Netflix)
- ほぼオフィスシーンと家庭
- シチュエーションがIT企業っぽい
3. プラダを着た悪魔(Netflix)
- ほぼオフィスシーン
- 早口の人が多く、イギリス英語を話す登場人物もいる
4. シリコンバレー:シーズン1~6 (U-NEXT)
- ITベンチャーの物語
- 主人公がプログラマのためスクラム開発とか出てくる
- コメディのため冗談が多い。
- シーズンが長いので、これを見るだけでかなり慣れられる。
- Language Reactorが使えないためある程度、英語でコンテンツ消費になれてきた段階で、クロームのリアルタイム文字起こしを使って英語字幕を出すと良かった。