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React.jsチートシート

Last updated at Posted at 2017-05-13

概要

React = Facebook社が公開したUI構築のためのjsライブラリ

  • コンポーネントという単位で、UIごとに機能を宣言的に実装する

  • MVC/MVVMでいうところのView/View-modelのみを担当する

    • その他の部分はRedux/Fluxを組み合わせて構築する例が多い模様
  • HTMLのDOMを直接操作せず、Virtual DOM に対して操作を行う

    • Virtual DOMからHTML DOMへの反映はReactが効率的に行ってくれる
  • jQueryと併用__できる__

  • Bootstrapのような、UIのデザインライブラリとしての機能は__持たない__

導入

npmあるいはCDNで導入できる。

npm
$ npm install react
$ npm install react-dom
CDN
<script src="https://unpkg.com/react@15/dist/react.min.js"></script>
<script src="https://unpkg.com/react-dom@15/dist/react-dom.min.js"></script>

JSXの利用の有無

JSX = js内にXML風のマークアップを埋め込む記法。

  • JSXなしでもReactは利用できる(表記方法が通常のjsになる)
  • JSXを使う場合は、XML風の表記に加えてES6の構文が利用できる(harmony)

JSXを使う場合はいずれかの方法で運用する:

実行時に変換用のスクリプトを読み込み、変換する

JSXTransformer.js を使う。
この方法は読み込みのつど変換がかかるので、パフォーマンスは悪い(開発用)。

<script src="http://fb.me/JSXTransformer-0.12.1.js"></script>
<script type="text/jsx;harmony=true">
    // JSX表記が可能となる
</script>

非推奨になった模様。
変わりにBabelを使う方法が紹介されていた。

<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/babel-core/5.8.34/browser.min.js"></script>
<script type="text/babel">
</script>

ビルド時にjsファイルをコンパイルする

react-toolsを使う。

# グローバルにreact-toolsをインストールする
# jsxコマンドが使えるようになる
$ npm install -g react-tools

# コンパイル
$ jsx --harmony path/to/src/ path/to/dest/

その他、ビルドツールやタスクランナーと組み合わせてコンパイルすることも可能な模様。

機能

コンポーネントとレンダリング

定義する

  • コンポーネントは、

    • ES5の場合、React.createClass() に対してオブジェクトを渡すことで生成する
    • ES6の場合、React.Componentクラスを継承したクラスを定義する
  • パラメータとなるオブジェクトには、最低限render() メソッドが必要となる

  • render() の戻り値は、コンポーネントオブジェクト(JSX)であること

// ES5表記
var Foo = React.createClass({
    render(){
        return (<div>Foo</div>);
   },
});

// ES6表記
class Foo extends React.Component{
  render(){
        return (<div>Foo</div>);
   }
});

入れ子にする

コンポーネント内に別のコンポーネントを含めることができる。

class Foo extends React.Component{
    render(){
        return (<div>Foo!</div>);
   }
}

class Bar extends React.Component{
    render(){
        return (<div><Foo /> Bar!</div>);
   }
}

レンダリング(DOMに出力)する

ReactDOM.render() でコンポーネントをDOMにレンダリングできる。

ReactDOM.render(
    <Foo />,           // 出力するコンポーネントを指定
    $('#target')[0]    // 出力先のelementを指定(jQueryを併用できる)
);

関数でコンポーネントを定義する

関数コンポーネント = 関数表記(function)により定義されたコンポーネント。
状態制御やクラス構造が不要な場合、関数コンポーネントを使うことで定義を省略できる。

// 関数コンポーネントを定義
// propsは引数として渡す
function Baz(props){
    return (<div>Baz {props.msg}</div>);
}

// クラス定義したコンポーネントと同様に使える
ReactDOM.render(
  <Baz msg={'message through props'}/>,
  $('#sandbox')[0]
);

パラメータ(props)

propsは、コンポーネントの内外でパラメータをやりとりする仕組み。

propsを渡す

コンポーネントをレンダリングする際に、属性として変数を渡せる。

レンダリング時に渡す
ReactDOM.render(
    // Fooコンポーネントにパラメータmsgとnumを渡す
    <Foo msg="abc" num=123/>,
    $('#sandbox')[0]
);
コンポーネントを入れ子に定義する際に渡す
class Bar extends React.Component{
    render(){
        // 同じくFooコンポーネントにパラメータを渡す
        return(<div><Foo msg="xyz" num=999 /> Bar!</div>);
   }
}

propsを参照する

渡されたpropsは、this.propsオブジェクトによって参照できる。

渡されたパラメータmsgとnumを参照する
class Foo extends React.Component{
    render(){
        return (<div>
            <div>Foo!</div>
            <div>message = {this.props.msg}</div>
            <div>num = {this.props.num}</div>
        </div>)
    }
}

式展開する

propsにかぎらず、JSXオブジェクト内に中括弧 { } で式を囲むことで、その評価値をレンダリングできる。

props以外も展開できる
class Foo extends React.Component{
    render(){
        return (<div>
            <div>Foo!</div>
            <div>message = {'ふがふが'}</div>
            <div>num = {SOME_CONSTANT}</div>
        </div>)
    }
}

コンポーネントを動的に構築する

JSXで定義したコンポーネントオブジェクトは、任意に変数に格納できる。
またそれを別のJSX内で展開できる。

function FooList(props){
    // 変数に格納
    const foo = (<Foo />);

    // 配列に格納
    let foos = [];
    for(let i=0; i < props.length; i++)
        foos.push(foo);

    // 展開
    return (<div>{foos}</div>);
}

ReactDOM.render(
  <FooList length=3 />,
  $('#sandbox')[0]
);

イベント

イベントを設定する

コンポーネントのイベントは、JSX内のイベント属性に、無名関数を渡すことで定義する。

クリック時にアラートを表示する無名関数を設定
class Foo extends React.Component{
    render(){
        return (<div onClick={function(){ alert('clicked'); }}>
            Foo!
        </div>)
    }
}

また無名関数には、ES6のアロー関数を使うことができる。

アロー関数をイベントに設定
class Foo extends React.Component{
    render(){
        return (<div onClick={() => alert('clicked') }>
            Foo!
        </div>)
    }
}

関数オブジェクトを渡せばいいので、メソッドや通常の関数でも可。

インスタンスメソッドをイベントに設定
class Foo extends React.Component{
    onClick(){
        alert('clicked');
    }

    render(){
        // この書き方でも動くが、メソッド内のthisがundefinedになる
        //return (<div onClick={this.onClick}>

        return (<div onClick={() => this.onClick() }>
            Foo!
        </div>)
    }
}

移譲する(delegateパターン)

上位のコンポーネントにイベントを移譲したい場合は、propsにイベントを設定する方法で対応できる。

propsを介したデリゲーション
class Foo extends React.Component{
    render(){
        return (
            <button className="square" onClick={this.props.onClick }>
                Foo
            </button>
        );
    }
}

class Bar extends React.Component{
    onClick(){
        alert('clicked');
    }

    render(){
        // クリックイベントをpropsとして渡す
        return (<div>
            Bar!
            <Foo onClick={() => this.onClick() }/>
        </div>);
    }
}

状態制御

コンポーネントの状態は、インスタンス変数stateで保持する。
stateはコンストラクタ内で定義する。

コンストラクタとstateを定義する
class Foo extends React.Component{
    constructor(){
        super();

        this.state = {
            activated: false,
            clicked: true,
        };
    }
    // ...
}

stateを変更する際には、setState() を介して設定する。
こうするとコンポーネントの定義内(JSX)でstateを参照している場合に、__再レンダリング__がかかる。

クリック状態によって表示を更新する
class Foo extends React.Component{
    constructor(){
        super();
        this.state = {
            count: 0,
        };
    }

    onClick(){
        // クリックするたびに表示される数字を増やす
        this.setState({
            count: (this.state.count+1),
        });
    }

    render(){
        return (<div onClick={() => onClick() }>
            {this.state.count}
        </div>)
    }
}

key

key = 連続する要素を識別するための名前のこと。
リスト構造の要素に対してkeyを指定することで、それらの要素が非効率に再レンダリングされることを防ぐ。

keyを指定する
class Bar extends React.Component{
    constructor(){
        super();
        this.state = {
            count: 0,
        };
    }

    onClick(){
        // クリックされるたびに、カウントを増やしてFooの数を増やす
        this.setState({count: this.state.count+1});
    }

    render(){
        // 繰り返しになるFooにkeyを指定して、レンダリング効率を向上させる
        let foos = [];
        for(let i=0; i < this.state.count; i++)
            foos.push(<li><Foo key={i} /></li>);

        return (<div onClick={()=> this.onClick() }>
            Bar! <ul>{foos}</ul>
        </div>);
    }
}

keyはpropsと同じ記法で定義するが、this.props.keyとして参照することは__できない__。

refs

  • ref = コンポーネント内の要素に対して任意につけられる名前のこと
  • refs = コンポーネント内で定義されたrefの一覧を保持するプロパティ
refsで要素を指定して操作する
class Foo extends React.Component{
    constructor(){
        super();
    }

    onClick(){
        // ref=alphaの要素を取得・操作する
        let alpha = this.refs.alpha;                // React backing instance
        let alphaDOM = ReactDOM.findDOMNode(alpha); // HTML Elem
        let $alpha = $(alphaDOM);                   // jQuery obj
        $alpha.html('ALPHA');
    }

    render(){
        // 2つのdivにそれぞれ違うrefを付ける
        return (<div onClick={()=> this.onClick() } >
            Foo!
            <div ref="alpha">alpha</div>
            <div ref="bravo">bravo</div>
        </div>);
    }
}

ライフサイクルイベント

規定の名前のメソッドをコンポーネントに定義しておくと、コンポーネントの状態が変わった際にそれらが自動的に呼ばれる(= ライフサイクルイベント)。

constructor()render() もライフサイクルイベントのひとつ。

実装例
class Foo extends React.Component{
    componentWillMount(){
        // ...
    }
}

一覧

引数/戻り値など詳細は公式のリファレンスを参照のこと

分類 メソッド タイミング
Mounting(DOMへの追加時) constructor() コンポーネントのマウント(DOMへの追加)前
                                | componentWillMount()          | マウント前
                                | render()                      | マウント時
                                | componentDidMount()           | マウント後

Updating(コンポーネントの更新時) | componentWillReceiveProps() | setProps()によるプロパティの更新時
| shouldComponentUpdate() | stateかpropsの変更による更新の可否の問合せ
| componentWillUpdate() | 更新前
| render() | 更新時
| componentDidUpdate() | 更新後
Unmounting(DOMからの削除時) | componentWillUnmount() | アンマウント(DOMからの削除)時

参考

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