UIViewを、コントローラが画面遷移しても常に表示し続ける方法

方法

UIViewController.view のサブビューとして画面表示されているUIViewは、当然ながら表示中のUIViewControllerが切り替わると、表示されなくなります。

pushViewController:やpresentViewController:しても常に特定のUIViewを表示し続けたい場合、UIWindowのサブビューとして追加することで対応できます。

SnippetAddSubViewToWindow.m

// UIWindowを取得して
UIWindow *window = ...;

// 表示し続けたいビューを追加
[window addSubview:someView];

補足1. UIWindowへのアクセス

UIWindowは、UIApplicationDelegateのサブクラスにプロパティとして保持しておくと、アクセスしやすいです。

SnippetAppDelegateToReferWindow.m

// たとえばこんなデリゲートを定義しておき
@interface YMApplicationDelegate: UIResponder <UIApplicationDelegate>
@property(nonatomic, strong) UIWindow *window;
@end

// 別クラスから、目的のビューを追加する時点で参照を得る
YMApplicationDelegate *appDelegate = [UIApplication sharedApplication].delegate;
UIWindow *window = appDelegate.window;

筆者はStoryBoardを使わずにUIWIndowを直接allocしていますが、
前者の場合もプロパティをIBOutletにしておき、XIBファイルからリンクすれば多分できる...と思います。
またUIApplicationやUIScreenから別の方法で取得することもできるかもしれません(未調査)。

補足2. 常時表示したビューへのアクセス

常時表示したビューは、画面によって表示/非表示させるなど、表示中のUIViewControllerからアクセスすることが多いです。シングルトンパターンで目的のビューを取得できるようにしておくと便利です。

SnippetViewToAccessAnywhereWithSingleton.m

// こんな感じでシングルトンアクセスできるようにしておいて
@interface YMModalView : UIView
+ (instancetype)sharedView;
@end

@implementation YMModalView
static YMModalview * __sharedView;
+ (instancetype)sharedView{
    if(!__sharedView) __sharedView = [[YMModalView alloc] init];
    return __sharedView;
}
@end

// コントローラから参照する
- (void)viewDidLoad{
    [super viewDidLoad];

    YMModalView *modalView = [YMModalView sharedView];
    // ...
}