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Women Developers Summit 2023に登壇しました(登壇までにやったこと編)

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はじめに

Women Developers Summit 2023に登壇してきました。

登壇内容については以下の記事でまとめています。

本記事では、登壇のきっかけ~登壇当日までの流れを記載します。

登壇のきっかけ

DevRelの方からのお声がけが最初でした。登壇約3ヶ月前でした。

登壇してみませんか?という感じだったので、
こういうお話ならできそう、一視聴者として、自分だったらこういうことを聴きたい、という内容をいくつかお伝えしました。

その中の題材の1つに今回発表した内容がありました。
一視聴者として普通に聴きたい内容だったので、お話できる方が他にいらっしゃればその方にぜひお願いしたいし、自分にお話できる内容があれば登壇したいということをお伝えしました。

準備期間(約2ヶ月)

最初に頭出しの頭出しでお声がけいただいたのは登壇約3ヶ月前でしたが、今回登壇した4名に改めてお声がけがあったのが、登壇からちょうど2ヶ月前の2023年9月6日でした。

そこからコンテンツをある程度作るまでは、週1回30分の定例ミーティングを入れ、ブレストや内容のブラッシュアップを重ねていきました。1

なお、私たちの登壇はあらかじめお話しする内容を細かく決めていました。
ここからは、登壇メンバーとともに内容を決め、セッションとして成立させるまでにやったことを時系列で記載します。

自己紹介とトピックのブレストをする

今回の4名は、元同じ開発チームのメンバーだった方もいれば、お互い存在は認識していたものの、直接お話するのは初めてという方もいました。
そのため、最初の2, 3回のミーティングでは自己紹介や、今回の登壇の趣旨に沿った内容で各々に訊いてみたいことなどを主に、コンテンツ候補のブレストをしていきました。

当然たった30分のミーティングの中ではブレストしきれないので、以下の流れで宿題での蓄積とミーティングでの発散を繰り返しました。

  1. ミーティング中に各メンバーに聴いてみたいトピックを挙げる
  2. 次のミーティングまでに全員その内容を書いてくる
  3. 次のミーティングで他の方のブレスト内容から共感や気づきがあった点を共有する
  4. 1に戻って繰り返し

各々がこれまでやってきたこと、キャリアにおける転機などの話を起点にいろいろと、とにかくいろいろと書いて共有して発散させました。

そして、それぞれが「この部分を話したい!」というものに投票して推敲していった結果、だいたい今回お話しした内容に集約されました。

セッションの流れを作る

次にセッションとしての流れを作りました。

  1. 話したいことから流れを作って箇条書きにしてみる
  2. 話す担当者にざっくり決める
  3. 各担当者がざっくりとスピーカーノートを書いてくる(宿題)
  4. 次のミーティングで内容を確認する
  5. トピックの入れ替えや中身の加筆修正削除をする
  6. 2~5を繰り返す

この段階での2~5の繰り返しは3回程度だったと思います。

基準の文字数に対する読み上げの所要時間を測り、セッションの分量を決める

ある程度の流れを作ったところで、このスライドには大体何分かけたい、という時間数をざっくりと決めました。
そのうえで、現時点でのセッションの分量を確認するため、基準となる文字数に対する読み上げの所要時間を計測しました。

もともと一般的な原稿の読み上げ速度2やプレゼン速度3はイメージしていたものの、実際に自分たちが話す場合にどのくらいの文字数がよいのかを確認しました。

ある程度話す内容が固まっていたタイトルコール~各自の自己紹介までを、本番さながらに読んでみました。4
そのうえで、スピーカーノートの清書を進め、スライドごとに決めた時間との乖離具合を確認しました。

文字カウントを早い段階でしたことで、このままだと1時間近くしゃべり続けてしまいそうだ、ということがわかり、トピックを丸々削るなどの対応が必要そう、などの検討にシフトできました。

トピックを削りつつ、各々の話したい内容を調整しつつ、通して話せるレベルのスピーカーノートが完成しました。

ここまでがだいたい本番2週間前くらいまでで完了しました。5

読み合わせを重ね、セッション全体のバランスを整える

形になってきたスピーカーノートをベースに、本番さながらに全員で通して読んでみたところ、個々のスピーカーノートは形になっているものの、通してみると1人で語りすぎていたり、スライド間のつなぎが不自然だったりといくつも課題が見えてきました。

ここまでは週に1度のミーティングで済ませてきましたが、実際に登壇内容が決まると、読み合わせが重要になってきます。
そのため、ここからは週に2度にミーティング頻度を上げました。

各トピックに関して共感や気づきのあったメンバーがコメントを入れたり、全体のファシリを据えたりすることで、セッション全体のバランスを整えていきました。

また、文章を書くのと声に出して話すのとでは全く違います。そのため、各々でも言葉選びや言葉のつなぎの微調整を重ねていきました。

また、何度か通して読んでいると、話すことに慣れてくるため、時間が思ったよりも余るようになりました。なので、現在の流れを崩さず、話すメンバーのバランスもとりつつ、トピックの復活や「これはぜひ話してほしい!」というトピックの追加もしました。

最終的に、バッファを1分ほど持たせた分量になりました。

また、本番1週間前には初見の同僚に内容を聴いてもらい、フィードバックももらいました。

登壇本編以外の、細かい部分を決めたり確認したりする

質疑応答のだいたいの回答者を決める

それぞれが話すトピックに沿って主な回答メンバーを決めました。
主担当、サブ担当のように、各トピック3名ずつくらいでフォローし合おう、と決めていました。

当日の服装を確認する

特にこれにしよう、と決めたりはしていませんが、以下のような確認をしました。

  • スーツ・・・じゃなくていいよね?
  • ジャケットは着る?
  • 何色の服着る?(全員柄物とか、反対色が並んだりするのはさすがによくないかなということで)

本番当日

ちょっと早めに集まってたわいない話をしながらランチ

登壇時間が昼過ぎだったため、登壇メンバーと少し早めのランチをしました。
自宅で1人待機していてもそわそわするだけなので、たわいない話をしてそわそわを紛らわせました。

こんな質問くるかな?という想定問答などもここで出し合いました。

緊張もほぐれたし、声も出るようになったし、
なによりオフラインで集まるのは当日が初めてだったため、動いてしゃべる生身の戦友たちに慣れる機会にもなったなと思います。

リハーサル

登壇時の注意事項の確認の後、本番でも利用するスタジオに移動し、座り位置の確認、声の大きさや機材の操作方法、冒頭と最後の入り方の確認などをしました。
このときはすべての原稿の読み上げは行いませんでした。

会場はウェビナー配信などに利用される専用のスタジオだったため、スタジオ感がすごかったです(語彙力)。

本番前

引き続きそわそわを紛らわせるために楽しくおしゃべりをしつつ、以下の点を最終確認しました。

  • トラブルがあっても一息ついて再出発しよう
  • セリフを間違えても謝らず、何事もなかったふうを装い改めて話し出そう
  • 緊張するときほどゆっくり話す、を心掛けよう

そして本番

セッション開始10秒前が1番緊張しましたが、
実際、始まってしまうと本当に本当にあっという間でした。

いざ本番が始まり、何度も練習した内容をスタジオ内で話し始めたとき、「ああ、この話をするのは今日が最後なんだな・・・」と少し感傷的にすらなりました(早い)。

途中スピーカーノートとスライドがずれるというトラブルもありましたが、内心滝の汗を流しつつ、表向きは落ち着いて対応できた・・・かなと思います。

気づき

本番までの流れに書いたことと一部重複しますが、初めての登壇、しかも複数人での登壇をしてみて、いくつか気を付けるべきポイントがあるなと感じました。

文字で書きやすい文章と声に出して読みやすい文章は違う

文章ベースでのアウトプットが多いので盲点だったのですが、
漢字で表現すると端的に表現できるけれど、発話してみると何のことか一瞬わからなかったり、発音がしにくかったりすることって多いなと感じました。

スピーカーノートを書いている時点からもっと声に出して読んでみると、もっと効率よく推敲できたかもしれないです。

どんなに準備してもトラブルはやっぱり起こる

どうせ噛んだり間違えたりするので、セリフを間違えても謝らず、何事もなかったふうを装い改めて話し出しましょう。

緊張するときほど早口になるので、ゆっくり話す、を心掛けましょう。

機材トラブルは起こると思って臨みましょう(実際今回もスライド送りするボタンが反応しない!が発生しました)。

本番直前にメンバーで確認したことの繰り返しになりますが、これら本当に大事だったなと思いました。
これらを気を付けたこともあり、当初の予定通り1分を残してセッション本編を終えることができました。

ブレストする中での気づきが最高のごほうびだった

日常の業務の中で、直接業務で関わりがない方々と、「エンジニア職」とか「キャリア」とかの話をすることは稀です。
ですが、実際に今回一緒に登壇した他の3名と話してみて、歩んできた社会人生活や携わってきたプロダクトが違えど、想像以上に共感や同意する部分が多いんだなと感じました。

たとえば最初にお話しした弊社のエンジニア職ならではの醍醐味のくだりは、激しく同意しすぎて「もうこれって文化といって差し支えないよね」という結論に至りました(そして実際登壇時にもそうお話ししました)。

プレイヤーからマネージャーへのキャリアチェンジがあったタイミングで、「あれもこれもやりたい!」という時期を乗り越えて自分なりのマネジメントのやり方を模索していった過程など、ブレスト中にもげるんじゃないかってくらい頭を縦に振っていました。

それ以外にも、他の方のお話を伺う中で、「そういえばあまり意識していなかったけれど、自分もやっているな」だとか、「ここは自分まだまだ弱いポイントだけど、もっと意識するとこんな世界が見えるのか」などなど・・・

登壇機会をいただけたことはもちろん得難いものであるという気持ちはあるものの、
登壇までの2ヶ月で議論したり登壇内容をブラッシュアップしていくその時間こそが、今回登壇してよかった!と1番思えたことでした。

おわりに:登壇楽しかった!

Qiitaをはじめとした文字ベースでの外部へのアウトプットには慣れてきていましたが、外部セッションでの登壇は初体験でした。
準備期間~登壇まで、忙しくもとても楽しかったです。

途中機材トラブルなどもあったし、大事なところで噛んだりもしました・・・が、
登壇自体はあっっっという間に過ぎてしまったし、始まってしまうととてもリラックスしてできたな~と感じました。
質問もたくさんいただけてすごくうれしかったです。

また機会を見つけて登壇にしてみたい、とも思いました。

当日セッションをお聴きくださった方、
この記事を最後までお読みくださった方、
本当に本当にありがとうございました。

  1. 本務も多忙、時短勤務者もいる中では、密なミーティングは難しく、週に1度、30分のミーティングが限界でした。

  2. 5000字の原稿、何分で読める?

  3. 30分間の発表の原稿

  4. タイトルコール~各自の自己紹介が終わるまで、1,061字を3分8秒で読んでいました。

  5. 今回、スライドの作成はDevRelの同僚にお願いしました。育児やマネジメントをしながらのセッション作りで登壇メンバーにスライド作成の余力がなかったことと、多くのスライドをご覧になっている上、スライド作成に慣れている同僚に作成していただくことで美麗なスライドになると確信があったためです。実際、すごいスピードで美麗なスライドを作っていただきました。ありがとうございました。

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