こんにちは、モロ(@moro_is)です。
よく「未経験からエンジニアで年収n万円!」みたいな広告が話題に上がっては燃えたり何だりしているのを目にします。
その是非はさておき、私もかつて 何とか座って仕事がしたい という強い決意を胸に、一念発起飲食からITに飛び込んだ身。
何かしら参考にしてもらえる部分もあるのではないかと筆を執りました(もちろん年収は保証できません)。
とはいえ単なる私個人の経験談だとどこにも需要はないと思うので、ここでは再現性を持たせる意味でもある程度現代ナイズドしてお送りします。
失業保険->職業訓練を活用する
このパターンはガチです。
まず、一定期間社会保険に加入した状態で離職すると「失業保険」という形で3か月間、国からかつてのお給料の8割だかを支給してもらえます(めちゃくちゃ嬉しいですね)。
さらに、この状態から行政の支援制度である「職業訓練」を受講すると、支給期間が3か月から最大6か月に延長されます(めちゃくちゃ嬉しいですね)。
【求職者支援訓練】募集中・募集予定のコース情報|東京労働局
https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/newpage_00139.html
行政のお仕事と侮るなかれ、職業訓練で受講できる講座は決してちゃちなものではありません。
学生が当たり前にお金を払って通っている専門学校の授業が受けられるものや、ある程度有名なスクールが募集を出しているケースさえあります。
また、完全に私見ですが一度社会人を経由して学校に通うとめちゃくちゃ楽しいです。
私も無駄に校舎の写真を撮って回ったりしました。今からでもまた行きたいくらいです。
めちゃくちゃ学生気分に浸りながらゴリゴリ学んでいきましょう。
かつての思い出だけで書いているので細かい内容は別途ご確認ください。
また、地域ごとにも若干の違いがありそうです。
ポートフォリオを作る
これで最低限の知識と(ちょっと弱いけど)履歴書の学歴欄に書けるそれっぽい経歴の目処が立ちました。
つぎに、これはケースバイケースだとは思いますが、やはり職業訓練校は未経験の万人を対象にしていることもあり、受講しているとやや物足りなくなってきます。
今もそうだとは思いませんが、私のときは「パソコンを触るのもはじめてでタイピングの練習からスタート!」みたいな人も少なくありませんでした(私も似たようなものでしたが)。
私の場合は空き時間や授業の片手間でとっとと勝手に好きなものを作り始め(授業とはもはや全然関係ないにも関わらず)わからないところを先生に訪ねたりしていました。
するとどうでしょう。
いつの間にか周りから一目置かれるようになり 「学校でちやほやされる」というおよそフィクションか何かだと思っていたイベントが発生します(めちゃくちゃ嬉しいですね)。
遅れてきた青春を謳歌しつつ、ポートフォリオも充実させていきましょう。
まぁクラスメイトもおじちゃんおばちゃんですけどね!
ポートフォリオとは?
未経験でポートフォリオと言われてもピンとこないかも知れないので補足すると、ようは「何かしら実際に作った」という実績の一覧です。
「エンジニア」といっても幅広いので一概には言えませんが、Webエンジニアの場合はおそらく「Webサイト」が一番とっつきやすいかと思います。
作業的にやってもあまり面白くなくて挫折しそうなので、
- 自分のポートフォリオサイト
- 自分が作りたい趣味に関連したWebサイト(ブログとかでも可)
- 身近な誰かが作ってほしそうなWebサイト
など、楽しんで作れそうなものを選びましょう。
「ポートフォリオサイト」というと何やら大変そうですが、最悪各SNSのリンクと小粋なジョークのひとつも書いておけば十分です。
もちろん無駄にリポジトリを作って、積極的にGitHubに草をはやしていきましょう。
「特に作りたいものとかない!」という人は受講した内容をQiitaにメモとして残していくとかもいいですね!(宣伝)
インターネットを活用する
(文字通り自作自演とはいえ)実績が手に入ったら、つぎはインターネット、SNSやWebサービスを活用していきましょう。
技術的なトピックなんかもSNS経由で拾ってくることが多いのでエンジニアとSNSは切っても切れない関係です(多分)。
SNSを活用する
SNSといっても今だとおそらくTwitterくらいでよくて、具体的には、
- 好きな企業や流行っている企業のエンジニアをフォローする
- 技術スタックなんかをみておきましょう
- 技術的な発信をしている有名な人をフォローする
- よく分からなくても眺めているだけで勉強した気持ちになれます
- 自分と近いレベル感の人をフォローする
- 仲良くなれるとなお良いです(楽しいので)
- 自分がやったことや作ったものを投稿して、そわそわ反応などを伺う
- たぶん最初は1ミリも反応ないけど無心でやっていきましょう
あたりをふわっと意識しつつ、できる範囲でやれば全然大丈夫だと思います。
なお、ネガティブな発信は百害あって一利なしなので楽しい話だけしましょう。
SNSのIDやポートフォリオサイトのドメインはできれば統一できたほうが格好良いので、各種サービスでIDの空きがあるか確認しておくと良いかも知れません(重要度低)。
Webサービスを活用する
世の中には便利なWebサービスがこれでもかと溢れています(エンジニアが作ってます!)。
例えば「ランサーズ」等のクラウドソーシングサービスを活用すれば、未経験かどうかとは関係なしに先んじて実務経験を得ることも可能です。
採用されたらお小遣いがもらえて、採用されなくても(守秘義務等にふれることのないよう十分留意した上で)ポートフォリオに加えられます。
一石二鳥ですね。
また、職業訓練校の卒業を待たず「ウォンテッドリー」等の求人サービス(?)でカジュアル面談(文字通りカジュアルな面談)等しておくと、
- 気になる企業の内情を探れる
- 業界の動向を探れる
- 「ぶっちゃけ御社に入りたかったらあと何したらいいですか?」が直接聞ける
- 面接の予行練習になる
等、いい事づくしです。
あまりにも右も左もわからない状態で行くとむしろ悪印象を残す可能性もあるため、事前にしっかりリサーチしてから望みましょう。
就職活動
職業訓練校を卒業すると、当然ながら失業保険の給付は打ち切られてしまいます。
後ろ髪を引かれながら就職活動をはじめましょう。
求人サイトも多すぎてどう選べばいいのか難しいですが、無難に「[気になる企業名] 求人」等で検索して出てきたところを選べば問題ないかと思います。
(私はつい最近Greenを使わせてもらいましたが、あまり他を知らないので比較はできません。むしろおすすめがあれば教えてください。)
さて、実際に求人への応募をはじめると、それはもう笑ってしまうくらいお祈られてしまうことと思います。
学校に通い、ポートフォリオを作り、SNSもフル活用して、万全の準備をして挑もうともやはり未経験。
未経験の採用は、企業サイドもある種博打、通らなくて当然です。
隙を見てはポートフォリオを充実させつつ、祈りを集めていきましょう。
面接
気の遠くなるほどの祈りを超えてやがて書類選考を通過したら、次は面接です。
身も蓋もない話ですが、企業サイドも未経験者にそれほど多くは求めていません。
決して驕らず、卑屈にもならず「一緒に働いたら楽しそうだなぁ」と思ってもらえるようニコニコ応対しましょう。
働き始めたら
いくつかの面接を経て採用してくれる企業が見つかったら、おめでとうございます!
晴れてあなたもエンジニアです。
そして、この時点で「未経験からエンジニアで年収n万円!」の50%程度を達成しました。
年収が目標に満たなくても、あとは努力(と景気と運?)次第です。
実際の業務に触れて見えてくることも数多くあるかと思います。
未経験であることをむしろ開き直って、同僚や先輩からしこたま技術を盗んでいきましょう。
年収n万円を達成するには?
ここまでのフローを整理すると、
- 学校で学ぶ
- 自分でも勉強して、アウトプットする
- カジュアル面談等で市場の動向を伺う
- 就職
のような流れとなっています。
そしてにわかには信じがたいことに、エンジニアになったあとも「学校」が「実務」に、「就職」が「転職」に変わる程度で、ほぼこの記事のフローを延々繰り返すことになります。
年収を上げる方法についてはむしろ私が知りたいくらいですが、この業界は「転職すればするほど年収があがる」とも言われています。
ひたすらループして高みを目指しましょう!
さいごに
ほとんど実体験をベースにしつつ「もし私が明日目覚めてIT未経験者になっていたら」みたいなイメージで書いてみましたが、どうでしょう。大丈夫ですか(?)。
念のため補足しておくと、私は最初マークアップエンジニアになって、現場でいろいろ学びつつ転職でデザインやらフロントやらサーバーサイド(PHP・Ruby)やらもやらせてもらって、今はデザイナーに落ち着いています(ややこしいですね)。
全体的に独学でっょっょエンジニアには程遠いですが「エンジニアになった」は嘘ではないはず……。
これからも肩書には執着せずモノ作り大好きおじさんとして精進します!