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Effective Python メモ 項目15 クロージャが関数スコープとどう関わるかを知っておく

オライリー・ジャパンの書籍effective pythonのメモ書きです。
https://www.oreilly.co.jp/books/9784873117560/
P31~35

クロージャのスコープを把握しておくことで、綺麗なコードが書けるようになる

ソートの例
数字を順にソートするが、優先したい数字があるとする

def sort_priority(values, group):
    def helper(x):
        if x in group:
            return (0, x)
        return (1, x)
    values.sort(key=helper)

numbers = [8, 3, 1, 2, 5, 4, 7, 6]
group = {2, 3, 5, 7}
sort_priority(numbers, group)
print(numbers)

>>>
[2, 3, 5, 7, 1, 4, 6, 8]

クロージャの概念を知らないと、動作がイメージしにくいと思います
ここでは3つのポイントがあります
1. クロージャの仕組みによって、helper関数がsort_priority関数の引数であるgroupにアクセスできる
2. pythonの関数が第一級オブジェクトであるため、sortメソッドのkeyの引数としてhelper関数が代入できる
3. helper関数の戻り値であるタプルによって、最初の添字が0と1に別れることで、優先順が別れる

優先リストに含まれるかどうかの判別を組み込む
上記のコードを元に、優先リストに含まれる場合にTrueを返す実装がしたいとする

def sort_priority2(numbers, group):
    found = False
    def helper(x):
        if x in group:
            found = True #ここでTrueになるはずだが。。。
            return(0, x)
        return(1, x)
    numbers.sort(key=helper)
    return found

found = sort_priority2(numbers, group)
print('Found', found)
print(numbers)

>>>

Found False
[2, 3, 5, 7, 1, 4, 6, 8]

本来、計算ではFoundはTrueになるはずだが、何故かFalseを返している。
この理由はクロージャのスコープにある。

スコープを理解しておかないと、不可解な挙動に悩まされる

上記のコードがFalseを返さないのはFoundのスコープがhelper関数の外にとどまっていることが原因。
つまり

def sort_priority2(numbers, group):
    found = False        # ここのスコープでfoundが存在するため。。
    def helper(x):
        if x in group:
            found = True # ここのスコープまで参照しに行かない
            return(0, x)
        return(1, x)
    numbers.sort(key=helper)
    return found

そのため、1つ上のスコープにあるFalseが返されてしまいます。
これを回避するために、python3ではnonlocal関数が用意されています。
nonlocalはスコープをクロージャの外に出す


def sort_priority3(numbers, group):
    found = False
    def helper(x):
        nonlocal found # ここでfoundのスコープはhelper関数の外に出された
        if x in group:
            found =True
            return(0, x)
        return(1, x)
    numbers.sort(key=helper)
    return found

found = sort_priority3(numbers, group)
print('Found', found)
print(numbers)

>>>

Found True
[2, 3, 5, 7, 1, 4, 6, 8]

これで意図した動きになりました。

ただし、nonlocalを大規模な関数で使用すると、意図しない部分の範囲まで影響が及ぶため、かなり注意が必要。
万全を期するなら、nonlocal関数の代わりに、同様なクラスでラップすることが良い

class Sorter(object):
    def __init__(self, group):
        self.group = group
        self.found = False

    def __call__(self, x):
        if x in self.group:
            self.found = True
            return(0, x)
        return(1, x)

sorter = Sorter(group)
numbers.sort(key=sorter)
assert sorter.found is True

>>>
(assertによる例外は発生しない

こちらの方がスコープを気にせずに使えるでしょう。

ちなみにpython2ではnonlocalはサポートされていません。

結論

  1. クロージャのスコープを把握することで、簡潔なコードが書ける
  2. スコープの範囲を把握しないと、意図しない動作が発生する
  3. python3はnonlocalを使用することで、クロージャ外にスコープを広げることができる(ただし単純な関数のみに限定したほうが良い)

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