はじめに
moriwakunと申します。データエンジニアとして事業会社に勤めておりますが、データ利活用ニーズとして企業の財務情報可視化・比較分析がよく上がってきます。そこで、Tableauの操作学習も兼ね、有価証券報告書のデータを取得 → 可視化の一連の流れをやってみました。
今回やりたいこと
- 日本のメガバンク3社(三菱UFJ・三井住友・みずほ)の有価証券報告書データを可視化
- 項目数がかなり多かったので、3社とも「2023/04/01 ‐ 2024/03/31・主要な経営指標等の推移」のみを取り扱いました
→ この表を3社比較できるVizを作成しました
データの取得
有価証券報告書のデータはEDINET(https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/week0010.aspx )から簡単に取得することが出来ます。
今回は対象期間(2023/04/01‐2024/03/31)の「有価証券報告書」をCSV形式で3社分ダウンロードし使用しました。
データはこんなかんじ。
データの前処理
- あらかじめCSVの先頭行に社名を入れておきます(Prepを使えば楽そうですがライセンスが無いので手作業で行いました…)
- 今回使いたいデータは項目名の末尾に「、経営指標等」と書いてあるものですので、データソースフィルタでそれ以外のデータを弾きます
- 項目名に「、経営指標等」は要らないので「、」でカスタム分割も行いました
シートの作成
- 基本の仕様:列に年度・行に値を投入し、社名ごとに折れ線グラフを作成し、有価証券報告書の項目を選択することによってその項目のグラフを表示
以下、工夫した点
- リファレンスライン(0の定数線)を用い、値が正か負かをぱっと見で分かりやすくする
→ 「上を塗りつぶし・下を塗りつぶし」でリファレンスラインを境目として塗りつぶしが可能
メジャーの1つを右クリックし、「二重軸」を選択します
→ 重なりました!が、微妙にズレてますね
右側の軸を右クリックし、「軸の同期」を選択します
(選択後は右側の軸は要らないので非表示でOK)
Vizの作成
- 上2つはよく見るであろう項目(経常利益・経常収益)を配置しました
- 右下には選択項目を配置し、ラジオボタンで見たい項目を選ぶことで左下のグラフが変化します
- フィルターの設定を「浮動」にすると他オブジェクトに重ねて配置可能であることに気づきました。省スペース化に成功。
おわりに
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今回あまり内容を反映は出来ませんでしたが、VizをフィードバックしてくださったDATASaber師匠の皆様、ありがとうございました!
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本VizはDATASaberBridge LT会のために作成したものを改良したものとなります!
↓ LT会の資料はこちら ↓
https://docs.google.com/presentation/d/1zUhcdHNkEFzcm0r9BlnuctE1RUKCAnhMQ-euROTAi1E/