はじめに
実習環境構築の情報が古かったり、点在している状況だったため、備忘録として集約します。
M1, M2でも同様の手順で環境構築できるはずです。
動作環境
- Mac M3 Sonoma14.5
- docker desktop 4.25.0
- FireFox 127.0
- ZAP 2.15.0
環境構築の全体像
特定のURLパターンのみ、ZAPを経由して実習環境にアクセスする構図となります。
- ブラウザの拡張機能であるFoxyProxyは、アクセスするURLパターンによってルーティング先を変更
- 指定した3つのドメインのみZAP
localhost:5888
に飛ばす - その他のドメイン(google.comなど)は通常のアクセスを行う
- 指定した3つのドメインのみZAP
- ZAPで実習環境
localhost:13128
にアクセスし、通信を監視する
環境構築手順
以下の手順で進めていきます。
- dockerファイルダウンロードと起動
- ZAPインストールと設定
- FoxyProxyインストールと設定
1. Dockerファイルダウンロードと起動
- こちらのダウンロードページにBASIC認証1して、「実習用仮想マシン (Docker版 Ver 1.1.1)」をダウンロードする
- 「実習用仮想マシン」を適当なフォルダに解凍
- 解凍したフォルダパスへ移動
$ cd <解凍したフォルダパス/wasbook-docker>
- Dockerファイル起動
$ docker compose up -d
-
localhost:13128
にアクセスできることを確認
2. ZAPのインストールと設定
ZAPは、元々OWSAPという団体が提供しておりましたが、独立したとのことです。
参考:OWSAP独立について
「ZAP」を以下の手順でインストール・設定してください。
-
こちらからZAPのmacOS (Apple Silicon - aarch64) Installerをダウンロード
-
インストーラを起動してZAPをインストール
※JavaJREはMac版インストーラに含まれているので事前インストール不要です。
※ZAPを起動しようとしても、初回はリジェクトされます
-
「現在のタイプスタンプでファイル名を付けてセッションを保存」にチェックした状態で「開始」
※セッション(通信内容)をZAPデータベースに常に保管する設定です。
-
「Commnad + ,」で設定画面を開く
-
Network > ネットワーク > HTTP Proxyの設定
- 以下情報を入力する
ホスト:localhost
ポート:13128
- 以下情報を入力する
-
Network > Local Servers/Proxiesの設定
- 以下情報を入力する
アドレス:localhost
ポート:58888
- 以下情報を入力する
3. FoxyProxyの設定
- FireFoxでこちらにアクセスして、拡張機能のFoxyProxyをインストールする
- 公式の説明に従い、FoxyProxyの設定をする
- FireFoxで http://example.jp にアクセスできることを確認する
以上で環境構築が完了です。
学習の中断と再開について
中断再開手順はシンプルです。
中断手順
- ZAPを終了
- dockerファイル停止
$ docker compose down
再開手順
- dockerファイル起動
$ docker compose up -d
- ZAPを起動
※セッション保持方法とアドオンの管理画面のみ、上記と同様に対処してください。 - FireFoxで
example.jp
にアクセス
以上で学習を再開できます。
参考
-
購入した本の巻末に認証情報が記載されています。 ↩