※個人の調査によるものです。誤りがあればご指摘ください
※2020/8/8現在の情報をもとにまとめました。
AWSとAzureのリージョンなどの考え方を比較しました。
AWS
分類レベル | 名称 | 定義 |
---|---|---|
レベル小 | データセンター | 1つの物理的なデータセンター |
レベル中 | アベイラビリティゾーン (AZ) | 1 つの AWS リージョン内でそれぞれ切り離され、冗長的な電力源、ネットワーク、そして接続機能を備えている 1 つ以上のデータセンターのことです。各 AZ はそれぞれ他の AZ から物理的に意味のある距離、つまり数キロメートル離れていますが、すべて 100 km 以内 (互いに 60 マイル) に配置されています。 |
レベル大 | リージョン | 1 つの地理的エリアにある、複数の、それぞれが隔離され物理的にも分離された AZ によって構成されています。1 つのデータセンターを 1 つのリージョンとして定義することが多い他のクラウドプロバイダーとは違い、全 AWS リージョンが採用するこのマルチ AZ デザインは、お客様にいくつかのメリットをご提供するものです。 |
大阪ローカルリージョンは特殊で、
- 分離された耐障害性の高いインフラストラクチャデザインが 1 つのデータセンター内で構成されます。
- アジアパシフィック (大阪) ローカルリージョンは 1 つのアベイラビリティーゾーンで構成されており、アジアパシフィック (東京) リージョンと組み合わせて使用することが意図されています。
- このリージョンには、お客様のセールス担当者からのリクエストが必要です。
とのこと。
他にはLocal Zonesというものがあるようです。現在はロサンゼルスのみで提供されています。
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/regional-product-services/
https://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/regional-product-services/
Azure
分類レベル | 名称 | 定義 |
---|---|---|
小 | Azure データセンター | ネットワークに接続されたコンピューター サーバーのグループを収容する、世界中に存在する一意の物理的な建物です。 |
中 | Azure Availability Zones | Azure リージョン内の一意の物理的な場所であり、データセンターの障害からアプリケーションとデータを保護する高可用性を提供しています。それぞれのゾーンは、独立した電源、冷却手段、ネットワークを備えた 1 つまたは複数のデータセンターで構成されています。 |
大 | Azure リージョン | Azure リージョンは、待機時間で定義された境界内でデプロイされ、低遅延の専用リージョン ネットワークを使用して接続された一連のデータセンターです。 |
特大 | Azure 地域 | 通常、1 つ以上のリージョンを含み、データ所在地とコンプライアンスの境界を保持します。 |
AWSにはない、「地域」というものが出てきました。リージョンも地域のような気もしますが、英語名はAzure リージョンがAzure regionで、Azure 地域がAzure geographyです。
東日本リージョンと西日本リージョンはペアに指定されているようで、このAzure 地域に該当するようです。
ペアになっているリージョンのメリットとしては、以下が上げらててました
- 物理的な分離
- プラットフォームに備わっているレプリケーション
- リージョン復旧順序
- 順次更新
- データ所在地
https://azure.microsoft.com/ja-jp/global-infrastructure/
https://azure.microsoft.com/ja-jp/global-infrastructure/geographies/#geographies
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/best-practices-availability-paired-regions
日本国内リージョンの比較
比較項目 | AWS東京リージョン | AWS大阪ローカルリージョン | Azure東日本リージョン | Azure西日本リージョン |
---|---|---|---|---|
開設時期 | 2011年 | 2018年 | 2014年 | 2014年 |
AZ数 | 4 | 1 | 3 | 1 |
調べていると、AWS東京リージョンに4つ目のリージョンが開設されたのが、2018年、Azure東日本リージョンがAZに対応したのが2019年のようです。この間はAWS東京リージョンが4AZ、Azure東日本リージョンが1AZとかなりの差があったような形ですね。
また、AWS大阪ローカルリージョンは2021年初頭までに3つのAZをもつフルリージョンになるようです。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/the-fourth-new-availability-zone-tokyo-region/
https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/general-availability-azure-availability-zones-in-japan-east/
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/in-the-works-aws-osaka-local-region-expansion-to-full-region/
まとめ
AWS側のほうが知識があるので、AWS押しのような内容となりましたが、Azure側の押しポイントがあれば教えて下さい。