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小さな会長の大きな挑戦:そこで見えたコミュニティ運営の基本。

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こんにちは!
コミュニケーションやコミュニティを通じて人や活動がつながり、新しい世界を作る活動をしています。森田です。

今回は、
息子(小2)が友達との集まりをアレンジしているを横で見ていました。
彼の興奮、悩み、そして寂しさは、まさにコミュニティ運営そのもので、共感しかなかった!
そんな話です。

突如始まったコミュニティ

ある平日の夜のこと、息子が「日曜日の習い事のあとにA公園で友達と遊ぶ!」と言い出した。
この年代の子どもたちだけの約束は実現しにくいものだけれど、息子は自信満々。
「みんな来るよ!クラスの友達でA会を立ち上げたんだ。全員で6人、僕が会長だよ。」
ちょっと自慢げに、そしてわくわくが止まらない様子で、部屋の中をぴょんぴょん飛びながら教えてくれた。

「会を作ったの!?スゴイね!」
「もう決めたんだ!行ってもいいでしょう?」

まあ習い事の帰り道だし、誰かいたらラッキーいなければちょっと遊んで帰ればいいか…。

「絶対来るよ!だって約束したんだ!」

初めての日曜日

果たして日曜日、A公園へ行ってみると… みんないるー!

「すごいね、みんな来てるね!」
「ね、言ったとおりでしょ?」
と自慢げに言うと、息子は友達のところへ飛んで行ってしまった。

共通の目的があると人は自然と集まるものなんだな。
そうか、A会はコミュニティなんだ。

それから毎週日曜日は、A会が開催された。

雨の日とコミュニティ運営

ある日曜日は雨。
「今日はきっと誰も来ないね」と息子は行かなかったけれど、実は来た子がいたみたい。
なぜ公園に来なかったのかと、週明け学校で言われたよう。
「責められて弱っちゃったよ。だから、雨の日は公園に行かないこと、金曜日に予定を確認することを決めた。」

それは運営ルールだね。みんな楽しく過ごしたいもんね。
「うん。わたしは会長だからね、みんなが楽しめるようにしないとね。」
あらら。会長の意識もバッチリ。

コミュニティの停滞

それから少しして、息子がなんだか悩み顔。
「A会が難しくなってきちゃって。」

公園が家からちょっと遠いとか、用事があるとか、飽きちゃったとか、みんな前ほど熱意がないみたい。
開始時は特別感やワクワクがあったけど、回を重ねると日常になってきて、優先順位が下がってくる。分かるぅ。

「予定や用事は仕方ないし、何だかんだ誰かは毎週いるし、集まれるときに遊んだらいいのでは?」
「そうなんだけどねぇ。僕は会長だから、みんなが楽しく過ごしてほしいんだよね。」

その後の日曜日のA会は1人や2人。
公園の他のお友達も一緒に遊ぶので人数的には支障はないけれど、でもA会メンバが少なくて残念な息子。
コミュニティ停滞期のテコ入れって悩ましいよね…。

そしてコミュニティが終わる

実はこのA会が始まったのは1月。3学期。
春休みがきて、新学年になって、新しいクラスになる。
ちょうどいい終わり方かもなぁ…。

そして春休みの日曜日。
息子はいつも通り習い事が済ませ、そして帰り道に公園へ行きたいと言う。
「誰もいないと思うんだけど、でも念のためにいないってことを確認したいんだよ。」
そうね、会長としては確認したいね。

そして公園へ。やっぱり A会の子はいなかった。
「うん、いないね。じゃあ、帰ろう!」
どういう気持ちなんだろうと思ったけど、すっきりさっぱりした表情。
3か月も続いてすごいね。会長頑張ったね。

こうして新学年を控えた3月、A会は自然と終息を迎えた。

横で見ていて思ったこと

公園で遊びたいと毎週集まる6人のクラスメイト達、進級のタイミングで解散。
ただそれだけの事だけど、コミュニティの本質を見た気がします。

1つ目はコミュニティの自然発生。共通の目的(公園で遊ぶこと)があると人は集まるという、コミュニティの基本原則ですね。

2つ目は運営の課題と対応。小さなトラブルや時間とともに熱意が薄れる現象をどうするか。ルール作りや参加動機は、どのコミュニティでも見られる課題です。

3つ目はコミュニティのライフサイクル。目的を達成するか、目的がなくなればコミュニティは終わるのだから、やみくもなコミュニティ延命はしないほうがよいかもです。

だから指示で始まったコミュニティは盛り上がらない。
盛り上がらない原因をコミュニティ運営に求めるんだけど、そもそもそ最初にコミュニティの目的を確認しないといけない。

当たり前ですよね。でも忘れがちな気がします。
小さな集いとあなどるなかれ。学ばせていただきました!

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