Git
Gitは分散型バージョン管理システムで、ソフトウェア開発プロジェクトでのコード管理に不可欠なツールです。
Gitを理解するために、重要な3つの要素があるので把握してください。
・ワークツリー :ワークスペースのこと。つまりプロジェクトを作成しているファイル
・ステージ :ローカルリポジトリへコミットする準備を行う場所
・ローカルリポジトリ:自身のPCに存在するリポジトリ。変更履歴やコミット履歴が存在。
今回は、Gitの基本的なコマンドを9個紹介します!
1. git init
.gitディレクトリ、つまりはローカルリポジトリを作成するためのコマンド。
cdコマンドにてプロジェクトのディレクトリへ移動し、このコマンドを実行してください。
cd プロジェクトのディレクトリ
git init
lsコマンドを実行して、.gitディレクトリが作成されているかどうかを確認してください。
// すべてのファイルを確認
ls -a
// 結果
. .. .git
2. git clone
GitHub等に存在するリモートリポジトリを複製してローカルに作成します。
git clone リモートリポジトリのURL
lsコマンドを実行して、リポジトリが複製されているか確認できます。
3. git add
リポジトリに変更を追加したいファイルをステージに追加します。
git add ファイル名
// すべてのファイルをステージへ追加
git add .
4. git commit
ステージに存在する変更ファイルをgitディレクトリ、つまりはローカルリポジトリへ追加する。
追加される内容は以下の四つ。
・現在のワークツリーの状況のスナップショット
(ステージへ追加していないファイルは保存されない)
・作成者
・日付
・コミットメッセージ (変更内容の要点)
git commit
// メッセージを追加できる
git commit -m "追加したいメッセージ"
// commitする前に、変更する内容を確認できる
git commit -v
5. git status
現在のステージの状況、どのファイルが変更されているのか確認できる。
ローカルリポジトリーとステージ、ステージとワークツリーとの差異を確認することができる。
commitコマンドを実行する前に、このコマンドを実行して確認する癖は付けたほうがいい。
git status
6. git diff
現在のファイルの変更差分の状況、どのような内容の変更がされているのか確認できる。
ステージとワークツリー、ローカルリポジトリーとステージとのファイルの変更差分を確認することができる。
commitコマンドを実行する前に、このコマンドを実行して確認する癖は付けたほうがいい。
// git addする前の変更分
git diff
git diff <ファイル名>
// git addした後の変更分
git diff --staged
7. git log
ファイルの変更履歴を確認できる。
git log
// 一行で表示する
git log --oneline
// ファイルの変更差分を表示する
git log -p <ファイル名>
// 表示するコミット数を制限する
git log -n <コミット数>
8. git rm
ファイルの削除を記録するためには、git addではないコマンドが必要
rmコマンドで、ワークツリー、リポジトリからファイルが削除される。
ステージでは、ファイルが削除された履歴が残る。
// ファイルごと削除 ワークツリーからも削除される
git rm <ファイル名>
git rm -r <ディレクトリ名>
//ファイルを残したい時 リポジトリから削除される → git視点では、新規ファイルとして理解される
git rm --cached <ファイル名>
9. git mv
ファイルの移動コマンド、または、ファイル名の変更コマンド
ステージにも、ファイル名変更の履歴が残る。
git mv <旧ファイル名> <新ファイル名>
// 以下のコマンドと同じ
mv <旧ファイル名> <新ファイル名>
git rm <旧ファイル>
git add <新ファイル>
まとめ
GitHubへのpushのやり方等は次回紹介します!
今回紹介したものは、gitでよく使用されるコマンドの一部です。
他にも様々なコマンドがあるので、調べてみてくださいね。