リージョンとアベイラビリティゾーン
リージョンはアベイラビリティゾーン(AZ)の集合体のこと。AWSがサービスを提供している拠点(国と地域)のことを指している。(東京、ソウル、、、、など)
AZは複数のデータセンターから構成されている。
AZが満たしているべき条件
AZは地理的・電源的に独立した場所に設置されている必要がある。
落雷や洪水、大雨といった局所的な災害に耐えうるようにAZ間は数十キロ程度離れて配置されている。
各AZは高速なネットワーク回線で接続されているため遅延はほとんどない。(なんと2ミリ秒以下)
電源的にも一箇所が停電したことで一斉にダウンすることがないようにしている。AZの中にはAWS自身が作成した発電所を使用しているところもある模様。
DR (Disaster Recovery)
データセンター用語。地震や津波などの天災や、テロ、不正侵入などによりシステムが壊滅的な状況になった際に復旧・修復すること、また、その災害に備えたシステムや体制を指す。
マルチAZ
上記を読んで「もしユーザが単一のAZしか利用していなかったらオンプレと変わらなくない?」と思う。そのために複数のAZを利用してシステムを構築する。これを「マルチAZ」と呼ぶ。
具体例
以下だとどっちが望ましいかと思いますか??
[要件]絶対に止まってはいけないシステムがあり、4台のEC2インスタンスが常に稼働している状態を維持する必要がある。単一のAZで障害が発生しても業務が継続できる必要がある。
- 2つのAZに4台ずつのインスタンスを配置
- 3つのAZに2台ずつのインスタンスを配置。
正解は「2」
「1」でも問題はないが、通常時8台ものEC2インスタンスが起動している状態となりコストオーバー。
参考
・AWSの専門用語(リージョン、アベイラビリティゾーン、エッジロケーションとは)
・Multi-AZとは?マルチAZ構成のメリット・デメリットについても解説
・用語集|DR/ディザスタリカバリ