概要
検証のため、Windows Server 2019 環境に WebSphere Application Server を GUI で構築した時の覚えがき
はじめに
この記事内で使用する略称について記載します。
略称 | 名称 |
---|---|
IIM | IBM Installation Manager |
tWAS | IBM WebSphere Application Server traditional |
IHS | IBM HTTP Server |
Plugin | Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server |
WCT | WebSphere Customization Toolbox |
IBM Docs | IBM Documentation (製品オンラインマニュアル) |
FP | Fix Pack |
FC | Fix Central |
WIN2019 | Microsoft Windows Server 2019 |
この記事は下記 IBM Docs の手順を参考にインストールを行っています。
参考サイト:
Installation Manager のインストール
Installation Manager での製品リポジトリーの構成
GUI を使用した、分散オペレーティング・システムでの製品オファリングのインストール
おおまかな流れ:
- 前提条件の確認
1-1 . システム要件の確認
1-2 . インストール前の準備
1-3 . インストールイメージの準備 - IIMのインストール
- tWASのインストール
- IHSのインストール
- Pluginのインストール
- WCTのインストール
- プロファイルの作成
- Web サーバー定義の作成
- Web サーバー定義
- 動作確認
注: 下記 IBM Docs にデフォルトのインストール・パスが記載されていますが、デフォルトはパス名が長く、スペースも含んできるため、この記事では作業の利便性を下記のように短くしています。
デフォルトのインストール・パス:
パス | |
---|---|
app_server_root | C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer |
plugins_root | C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Plugins |
wct_root | C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Toolbox |
web_server_root | C:¥Program Files¥IBM¥HTTPServer |
この記事で使用するインストール・パス:
パス | |
---|---|
app_server_root | C:¥IBM¥WebSphere¥AppServer |
plugins_root | C:¥IBM¥WebSphere¥Plugins |
wct_root | C:¥IBM¥WebSphere¥Toolbox |
web_server_root | C:¥IBM¥HTTPServer |
1.前提条件の確認
1-1. システム要件の確認
tWAS を使う上でのシステム要件については、以下のサイトで確認することが出来ます。
WebSphere Application Server Detailed System Requirements (短縮URL)
この記事では tWAS V9 BASE版を使用するため、下記手順で確認を行いました。
1. IBM Software Product Compatibility Reports (SPCR) のリンクをクリックします。
2. Full or partial product name: の入力フィールドにWebSphereとに入力し右の虫まねボタンを押します。
3. グレーアウトしていたSerach results:に検索した結果が、プルダウンリストで表示されます。下矢印を選択し WebSphere Application Serverをクリックします。
4. Version:のプルダウンリストがSelect one:と変わるので、Show fix Packs のチェックボックスにチェックをつけます。下矢印を選択し9.0.5.16を選択します。
5. +Operating system platformsの+を選択して展開します。
デフォルトはAll platformsなのでチェックを外します。
Windowsのみ再度チェックをつけます。
以下のセクションも必要に応じでチェックを外します。
詳しくない場合はそのままデフォルトでも問題ないと思います。この記事ではそのままです。
+Product components
+Product Containers
+Capabilities
6. Submitを押します。
WIN2019に関しては tWAS 9.0.5 以上でサポートされており、Notes列にも特に記載がないため追加の条件がないことが確認出来ました。
1-2. インストール前の準備
Windowsの事前準備については、下記 IBM Docsにまとめっていますので確認します。
主な確認事項は以下の通りです。
-
管理者グループに所属するユーザー ID でログオンしてインストール
-
前提条件および相互前提条件が、必要なリリース・レベルであることを確認
-
オプション: Web ブラウザーをダウンロードしてインストールします。
-
製品をインストールしているマシン上で、 WebSphere Application Server に関連するすべての Java™ プロセスを停止します。
-
IBM HTTP Serverなどの Web サーバー・プロセスを停止します。
-
process_spawner.exe プログラムのすべてのインスタンスを停止します。
C:¥IBM¥WebSphere¥AppServer¥lib¥native¥win¥x86_64>
にあるプログラムです。タスクマネージャーで確認し、動いている場合は停止します。 -
十分なディスク・スペースを提供します。
この記事では、新規 Windows ユーザー wasadmin を作成し、管理者グループに追加、およびブラウザーはFirefox (117.0)をインストールして実施しています。
1-3. インストールイメージの準備
インストールで準備するのは、以下の6つのファイルで合計 4.5GB でした。
ダウンロード先は C:¥WORK です。
C:¥WORK>dir
ドライブ C のボリューム ラベルがありません。
ボリューム シリアル番号は E6FD-1567 です
C:¥WORK のディレクトリ
2023/09/04 06:01 <DIR> .
2023/09/04 06:01 <DIR> ..
2023/09/04 03:56 740,050,219 9.0.5-WS-IHSPLG-FP016.zip
2023/09/04 03:57 1,219,344,456 9.0.5-WS-WAS-FP016.zip
2023/09/04 03:55 447,078,068 9.0.5-WS-WCT-FP016.zip
2023/09/04 06:00 239,317,248 agent.installer.win32.win32.x86_64_1.9.2005.20230718_1844.zip
2023/09/04 03:54 265,329,019 ibm-java-sdk-8.0-8.10-win-x64-installmgr.zip
2023/09/04 03:57 1,623,530,398 was.repo.90501.base.zip
6 個のファイル 4,534,649,408 バイト
2 個のディレクトリ 206,846,316,544 バイトの空き領域
参考情報として、上記ファイルをどこから入手したも記載しておきます。
1. 製品をインストールに必要な IIM をダウンロードする
1. 以下のサイトにアクセスします。
Installation Manager and Packaging Utility download documents(短縮URL)
2. 2023年9月4日現在、最新のIIM 1.9.2.5 の「Download document」をクリックします。
脆弱性の観点からその時点での最新を使用
3.「Installation Manager 1.9.2.5」ページが表示されます。各プラットフォーム毎にリンクがあるので、この記事ではWindowsの行にある「FC」をクリックします。
4. 3つ表示されていますが、1つ目は64ビット、2つ目は32ビット、3つ目はマルチプラットフォーム更新版です。この記事では64ビット版をダウンロードします。チェックをつけって「次へ進む」をクリックします。
5. ここでIBM IDを求める画面が表示される場合があります。使用しているIBM IDを入力後「次へ」をクリックしログインします。
6.「ダウンロード・オプションの選択」画面が表示されます。デフォルトでラジオボタンが「Download Director を使用したダウンロード」についていますが、この記事では「ブラウザー(HTTPS)を使用したダウンロードを選択し、「次へ進む」をクリックします。
7.「agent.installer.win32.win32.x86_64_1.9.2005.20230718_1844.zip」のリンクをクリックしてファイルをダウンロードします。ダウンロード後は右上の「×」ボタンで閉じます。
2. 製品イメージをダウンロードする。
1. 以下のサイトにアクセスします。
V9.0.5: Download WebSphere Application Server Version 9.0.5 from Passport Advantage Online(短縮URL)
2. 製品のパーツ番号を確認します。この記事ではtWAS BASE版をインストールするので、表から「CC3NXML」であることがわかります。
3. 以下のサイトにあるPAオンラインサイン・インの「サイン・インする」からtWASの有効な契約が紐づいているIBM IDを使ってPAオンラインに入ります。
IBM パスポート・アドバンテージ・オンライン(PA オンライン) - Japan PAO landing page customer and resellers
4. ログオン後は2.で確認したパーツ番号「CC3NXML」で検索を行い、ヒットした製品イメージをダウンロードします。
PAオンラインの使用方法が不明な方は、上記画面イメージの一番下にある「ダウンロード & メディアの手引き (598KB)」をクリックし手引きをご参照ください。
この手順で、tWAS 9.0.5.1 製品イメージの was.repo.90501.base.zip がダウンロード出来ます。
3. 最新のFPをダウンロードする。
1. 以下のサイトにアクセスします。
Recommended updates for WebSphere Application Server(短縮URL)
9.0.5.16: WebSphere Application Server traditional Version 9.0.5.16(短縮URL)
2. 上記リンクにある以下のFPイメージをダウンロードします。FCからのダウンロード手順はほぼIIMのFCからのダウンロードと同じため、手順は省略します。
- 9.0.5-WS-WAS-FP016.zip
- 9.0.5-WS-IHSPLG-FP016.zip
- 9.0.5-WS-WCT-FP016.zip
4. IBM Javaをダウンロードする。
1. 以下のサイトにアクセスします。
IBM SDK Java Technology Edition Version 8.0 for WebSphere Application Server V9 and WebSphere Liberty using Installation Manager(短縮URL)
2. 2023年9月4日現在、8.0.8.10が最新Java 8のためこの記事ではこちらをダウンロードします。Windows 64bit,x86のリンクをクリックし、ダウンロードします。FCからの手順は IIM,FPと同じため省略します。
この手順で、ibm-java-sdk-8.0-8.10-win-x64-installmgr.zip がダウンロード出来ます。
2. IIM のインストール
1. ダウンロード済みのagent.installer.win32.win32.x86_64_1.9.2005.20230718_1844.zipを展開します。
2. 展開されたファイルにある install コマンドを実行します。
C:\>cd WORK
C:\WORK>cd agent.installer.win32.win32.x86_64_1.9.2005.20230718_1844
C:\WORK\agent.installer.win32.win32.x86_64_1.9.2005.20230718_1844>dir
ドライブ C のボリューム ラベルがありません。
ボリューム シリアル番号は E6FD-1567 です
C:\WORK\agent.installer.win32.win32.x86_64_1.9.2005.20230718_1844 のディレクトリ
2023/09/04 06:06 <DIR> .
2023/09/04 06:06 <DIR> ..
2023/09/04 06:06 3,089 con-disk-set-inst.bat
2023/09/04 06:05 <DIR> configuration
2023/09/04 06:05 <DIR> documentation
2023/09/04 06:06 325,968 install.exe
2023/09/04 06:06 254 install.ini
2023/09/04 06:06 274 install.xml
2023/09/04 06:06 32,592 installc.exe
2023/09/04 06:06 298 installc.ini
2023/09/04 06:05 <DIR> jre_8.0.8005.20230710_2123
2023/09/04 06:05 <DIR> license
2023/09/04 06:05 <DIR> META-INF
2023/09/04 06:05 <DIR> native
2023/09/04 06:05 <DIR> Offerings
2023/09/04 06:06 <DIR> plugins
2023/09/04 06:06 9,918 readme.html
2023/09/04 06:06 291 repository.config
2023/09/04 06:06 11,086 repository.xml
2023/09/04 06:06 304 silent-install.ini
2023/09/04 06:06 <DIR> tools
2023/09/04 06:06 311 user-silent-install.ini
2023/09/04 06:06 325,456 userinst.exe
2023/09/04 06:06 258 userinst.ini
2023/09/04 06:06 32,080 userinstc.exe
2023/09/04 06:06 302 userinstc.ini
15 個のファイル 742,481 バイト
11 個のディレクトリ 207,052,480,512 バイトの空き領域
C:\WORK\agent.installer.win32.win32.x86_64_1.9.2005.20230718_1844>install
3.「インストールするパッケージ選択」画面が表示されます。「次へ(N)>」をクリックします。
4.「使用条件の同意」画面が表示されます。使用条件に記載された内容を最後まで読んで、内容に同意いただける場合は、ラジオボタン「使用条件の条項に同意します」を選択後、「次へ(N)>」をクリックします。同意しない場合は、インストールすることは出来ません。
5.「ロケーションの選択」画面が表示されます。デフォルトでは C:¥Program Files¥IBM¥Installation Manager¥eclipse が設定されていますが、この記事ではC:¥IBM¥Installation Manager¥eclipse に変更して設定しています。
6.「要約情報の確認」画面が表示されます。内容を確認後「インストール(I)>」をクリックします。クリック後、インストールが開始します。
7. インストールが完了すると、「Installation Managerの再起動(R)」をクリックします。
8. IIMの再起動後、ファイル(F) -> 設定(R)... を選択し、設定画面を開きます。
9. 「設定」画面にある「リポジトリの追加(R)...」ボタンをクリックし、すでにC:¥WORKディレクトリーに保管した5つのファイルを追加します。
10. 以下は5つのファイルを追加し、チェックボックス「インストール中および更新中にサービス・リポジトリーを検索(S)」のチェックを外します。その後「適用(A)」をクリックし「OK」をクリックします。
参考情報:
この状態で、「インストール」のアイコンをクリックします。
以下のような「パッケージ選択」が表示されます。ここで全て選択することで同時にtWAS,IHS,Plugin,WCTをインストールことが可能です。しかし、この記事ではこれ以降各コンポーネントを別々にインストール手順で説明します。
3. tWASのインストール
1. ファイル(F)->設定(R)...で選択し、「設定」画面のリポジトリーを開き、「リポジトリーの追加(R)」で追加したイメージからtWAS 9.0.5.16をインストールするために、以下の3つだけチェックをつけ、「OK」をクリックします。
- was.repo.90501.base.zip
- 9.0.5-WS-WAS-FP016.zip
- ibm-java-sdk-8.0-8.10-win-x64-installmgr.zip
tWAS V9は、FPだけではインストールできないためPAOからダウンロードしたイメージも設定する必要があります。またJava SE 同時にインストールする必要があります。
3.\ 「インストールするパッケージ選択」画面が表示されます。デフォルトではチェックボックスにチェックがついていません。「WebSphere Application Server」にチェックを付けます。ステータスが"インストールされます"に変更されたことをご確認後、「次へ(N)>」をクリックします。
4. 「使用条件の同意」画面が表示されます。使用条件に記載された内容を最後まで読んで、内容に同意いただける場合は、ラジオボタン「使用条件の条項に同意します」を選択後、「次へ(N)>」をクリックします。同意しない場合は、インストールすることは出来ません。
5. 「共用リソースのロケーション選択」画面が表示されます。デフォルトでは C:¥Program Files¥IBM¥IMShared ですが、C:¥IBM¥IMShared に変更します。変更後、「次へ(N)>」をクリックします。
6. 「tWASをインストールするディレクトリー」画面が表示されます。デフォルトでは C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥AppServer ですが、 C:¥IBM¥WebSphere¥AppServer に変更します。アーキテクチャーの選択はデフォルトの64ビットであることを確認し、「次へ(N)>」をクリックします。
7. 「翻訳の選択」画面が表示されます。日本語Windowsの場合は、デフォルトで日本語のチェックボックスにもチェックがついています。英語環境などので日本語を使用したい場合はチェックし、「次へ(N)>」をクリックします。
8. 「フィーチャー選択」画面が表示されます。デフォルトですべて折りたたまれているため「すべて展開(E)」クリックし、不要なフィーチャーやサンプル・アプリケーションの追加を行いたい場合は、ここで変更します。この記事では、デフォルトのまま「次へ(N)>」をクリックします。
9. 「要約情報」画面が表示されます。内容を確認後「インストール(I)>」をクリックします。
クリック後、インストールが開始します。
10. 「インストールが完了」および続けてどのプログラムを開始するか確認する画面が表示されます。デフォルトはラジオボタン「プロファイル管理ツール(プロファイルを作成)(P)」が選択されていますが、ラジオボタン「なし(N)」を選択し、「終了(F)」をクリックします。
4. IHSのインストール
1. ファイル(F)->設定(R)...で選択し、「設定」画面のリポジトリーを開き、「リポジトリーの追加(R)」で追加したイメージからIHS 9.0.5.16 をインストールするために、以下の2つにチェックをつけ、「OK」をクリックします。
- ibm-java-sdk-8.0-8.10-win-x64-installmgr.zip
- 9.0.5-WS-IHSPLG-FP016.zip
ここで、tWASのインストール時に使用した以下の2つのチェックはしておきます。
- was.repo.90501.base.zip
- 9.0.5-WS-WAS-FP016.zip
3. 「インストールするパッケージ選択」画面が表示されます。リポジトリーがIHSおよびPluginを含む9.0.5-WS-IHSPLG-FP016.zipを設定しているため、選択項目にIHSおよびPluginの両方が表示されます。
同時に選択してインストールも出来ますが、この記事では別々にインストールします。
「IBM HTTP Server for WebSphere Application Server」にチェックを付けます。バージョン 9.0.5.16のステータスが"インストールされます"に変更されたことをご確認後、「次へ(N)>」をクリックします。
注:同じレベルのjavaはtWASでインストール済みのため。ステータスはインストール済みと表示されます。この記事ではIHS 9.0.5.16をインストールするため特にメッセージは出ませんが、IBM Docs Windows で IBM HTTP Server が必要とする依存関係にも記載されていますが、IHS 9.0.5.5 以前をインストール場合は、依存関係の Visual C++ 再配布可能パッケージを別途 インストールする必要があります。 IHS 9.0.5.6以降は自動的にインストールされるので不要です。
4. 「使用条件の同意」画面が表示されます。使用条件に記載された内容を最後まで読んで、内容に同意いただける場合は、ラジオボタン「使用条件の条項に同意します」を選択後、「次へ(N)>」をクリックします。
5. 「IHSをインストールするディレクトリー」画面が表示されます。デフォルトでは C:¥Program Files¥IBM¥HTTPserver ですが、C:¥IBM¥HTTPServer に変更します。アーキテクチャーの選択はデフォルトの64ビットであることを確認し、「次へ(N)>」をクリックします。
デフォルトの64ビットから32ビットに場合は、2024年9月30日に32ビットはサポート終了することを理解した上で変更する必要があります。詳細は、IBM Docs Revised technical support: IBM WebSphere Application Server family of products を参照する必要があります。
6. 「翻訳の選択」画面が表示されます。必要に応じて選択を行い、「次へ(N)>」をクリックします。
日本語は、一部のパッケージでのみサポートされる翻訳のため、この記事ではチェックを入れていません。
7. 「パッケージの構成」画面が表示されます。必要に応じでデフォルト設定から変更する場合はここで変更し、「次へ(N)>」をクリックします。
8. 「要約情報」画面が表示されます。内容を確認後「インストール(I)>」をクリックします。クリック後、インストールが開始します。
9. 「インストールが完了」画面が表示されます。「終了(F)」をクリックします。
5. Pluginのインストール
「インストールするパッケージ選択」画面が表示されます。「Web Server Plug-ins for WebSphere Application Server」にチェックを付けます。バージョン 9.0.5.16のステータスが"インストールされます"に変更されたことをご確認後、「次へ(N)>」をクリックします。
2. 「使用条件の同意」画面が表示されます。使用条件に記載された内容を最後まで読んで、内容に同意いただける場合は、ラジオボタン「使用条件の条項に同意します」を選択後、「次へ(N)>」をクリックします。
3. 「Pluginをインストールするディレクトリー」画面が表示されます。デフォルトでは C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Plugins ですが、C:¥IBM¥WebSphere¥Plugins に変更します。アーキテクチャーの選択はデフォルトの64ビットであることを確認し、「次へ(N)>」をクリックします。
このアーキテクチャーの選択はIHSで選択したビットと同じである必要があります。
4. 「翻訳の選択」画面が表示されます。必要に応じて選択を行い、「次へ(N)>」をクリックします。
日本語は、一部のパッケージでのみサポートされる翻訳のため、この記事ではチェックを入れていません。
5. 「要約情報」画面が表示されます。内容を確認後「インストール(I)>」をクリックします。
クリック後、インストールが開始します。
6. 「インストールが完了」画面が表示されます。「終了(F)」をクリックします。
6. WCTのインストール
1. ファイル(F)->設定(R)...で選択し、「設定」画面のリポジトリーを開き、「リポジトリーの追加(R)」で追加したイメージからWCT 9.0.5.16 をインストールするために、以下の2つにチェックをつけ、「OK」をクリックします。
ibm-java-sdk-8.0-8.10-win-x64-installmgr.zip
9.0.5-WS-WCT-FP016.zip
ここで、IHS/Pluginのインストール時に使用した以下の1つのチェックはしておきます。
9.0.5-WS-IHSPLG-FP016.zip
3. 「インストールするパッケージ選択」画面が表示されます。「WebSphere Customization Toolbox」にチェックを付けます。バージョン 9.0.5.16のステータスが"インストールされます"に変更されたことをご確認後、「次へ(N)>」をクリックします。
4. 「使用条件の同意」画面が表示されます。使用条件に記載された内容を最後まで読んで、内容に同意いただける場合は、ラジオボタン「使用条件の条項に同意します」を選択後、「次へ(N)>」をクリックします。
5. 「WCTをインストールするディレクトリー」画面が表示されます。デフォルトでは C:¥Program Files¥IBM¥WebSphere¥Toolbox ですが、C:¥IBM¥WebSphere¥Toolbox に変更します。アーキテクチャーの選択はデフォルトの64ビットであることを確認し、「次へ(N)>」をクリックします。
6. 「翻訳の選択」画面が表示されます。必要に応じて選択を行い、「次へ(N)>」をクリックします。
日本語は、一部のパッケージでのみサポートされる翻訳のため、この記事ではチェックを入れていません。
7. 「フィーチャー選択」画面が表示されます。デフォルトですべて折りたたまれているため「すべて展開(E)」クリックします。この記事では、プロファイル管理ツール(z/OSのみ)およびz/OSマイグレーション管理ツールのチェックを外し、Webサーバー・プラグイン構成ツールのみチェックし、「次へ(N)>」をクリックします。
8. 「要約情報」画面が表示されます。内容を確認後「インストール(I)>」をクリックします。クリック後、インストールが開始します。
9. 「インストールが完了」画面が表示されます。続けてどのプログラムを開始する確認する画面が表示されます。デフォルトはラジオボタン「WebSphere Customization Toolbox」が選択されていますが、ラジオボタン「なし(N)」を選択し、「終了(F)」をクリックします。
7. プロファイルの作成
1. プロファイル管理ツールを使用し、アプリケーション・サーバー・プロファイルを作成します。
C:\>cd C:\IBM\WebSphere\AppServer\bin\ProfileManagement
C:\IBM\WebSphere\AppServer\bin\ProfileManagement>pmt
2. プロファイル管理ツールが起動後、「作成」ボタンをクリックします。
3. 「環境の選択」画面が表示されます。「アプリケーション・サーバー」を選択して「次へ(N)>」をクリックします。
4. 「プロファイル作成オプション」画面が表示されます。デフォルトはラジオボタン「標準プロファイル作成(T)」についていますが、この記事では作成するノード名やセル名など様々な設定内容が確認できる「拡張プロファイル(A)」を選択し、「次へ(N)>」をクリックします。
5. 「アプリケーション・デプロイメント」画面が表示されます。デフォルトのまま「次へ(N)>」をクリックします。
デフォルト・アプリケーションやインストール検証ツール・アプリケーションをデプロイしたくない場合は、ここでチェックボックスのチェックを外すことが出来ます。
6. 「プロファイル名およびロケーション」画面が表示されます。「プロファイル名」、「プロファイル・ディレクトリー」をデフォルトから変更することが出来ます。この記事では、デフォルトのままで「次へ(N)>」をクリックします。
7. 「ノード名およびホスト名」画面が表示されます。デフォルトはマシンのホスト名を含むノード名などが設定されています。必要に応じて「ノード名」、「サーバー名」、「ホスト名」を変更し、「次へ(N)>」をクリックします。
8. 「管理セキュリティー」画面が表示されます。管理セキュリティーで使用するユーザー、パスワードを入力します。管理ツールにアクセスする際に認証が必要ない場合は、このチェックボックスを外します。この記事では設定しています。インストール後でも管理コンソールから管理セキュリティーの設定変更は可能なため一旦外してインストールことも出来ます。
9. 「セキュリティー証明書」(パート1)画面が表示されます。デフォルトの個人証明書、ルート署名証明書を設定します。既にセキュリティー証明書が作成済みで、既存のセキュリティー証明書を使用する場合には、新規ではなく既存のチェックボックを選択することもできます。この記事ではデフォルトの「新規のデフォルト個人証明書の作成」および「新規ルート署名証明書の作成」を選択し、「次へ(N)>」をクリックします。
10. 「セキュリティー証明書」(パート2)画面が表示されます。表示された識別名が証明書に使用されます。
識別名や有効期限などをここで変更することができます。「識別名に発行」の「CN」にはマシンのホスト名が正しく設定されているか確認し、「次へ(N)>」をクリックします。
注: CNのホスト名が正しくないとIHS/Pluginからのホスト名チェックが失敗し、IHS/Pluginと連携ができない場合があります。
11. 「ポート値の割り当て」画面が表示されます。既に他のバージョンや別プロファイルが存在する場合は、ポート番号は自動的に別のものが割り当てられています。ポート番号一覧を確認し、「次へ(N)>」をクリックします。
12. 「Windows サービスの定義」画面が表示されます。チェックボックスをつけると、現在作成中のアプリケーション・サーバーが Windows サービスとして登録されます。ユーザアカウントの指定やサービスの開始タイミングもここで設定することができます。必要に応じて設定し、「次へ(N)>」をクリックします。
13. 「Web サーバーの定義」画面が表示されます。すでにIHSインストールが完了しているため続けて作成することも出来ますが、この記事ではチェックボックスのチェックを外して「次へ(N)>」をクリックします。
14. 「プロファイル作成サマリー」画面が表示されます。内容を確認し「作成(R)」をクリックします。
プロファイルの作成が開始されます。
15. 「プロファイル作成の完了」画面が表示されます。「終了(F)」をクリックします。
16. 「ファースト・ステップ」画面が表示されます。「インストール監査」をクリックします。
17. 「ファースト・ステップ出力 - インストール検査」画面が開きます。インストール検査が正常に完了したことを確認します。確認後、右上の「×」ボタンで閉じます。
18. 「ファースト・ステップ」画面が表示されます。「サーバーの停止」をクリックします。
19. 「ファースト・ステップ出力 - サーバーの停止」画面が開きます。サーバーの停止が正常に完了したことを確認します。確認後、右上の「×」ボタンで閉じます。
20. 「ファースト・ステップ」画面から「終了」をクリックして画面を閉じます。
21. プロファイル管理ツールも、右上の「×」ボタンで閉じます。
8. Web サーバー定義の作成
Customization Toolbox を使用し、Web サーバー・プラグインの設定と Web サーバー定義登録スクリプトの作成を実施します。
1. WebSphere Customization Toolbox を起動します。
C:\>cd C:\IBM\WebSphere\Toolbox\WCT
C:\IBM\WebSphere\Toolbox\WCT>wct
2. 「IBM WebSphere カスタマイズ・ツールへようこそ」画面が表示されます。「提供されるツールのリスト」の「Web サーバー・プラグイン構成ツール」を選択します。
4. 「Webサーバー・プラグイン構成ツール」画面で、「Web サーバー・プラグイン・ランタイム・ロケーション」の「追加(D)...」をクリックします。
5. 「Web サーバー・プラグイン・ランタイム・ロケーションの追加」画面が表示されます。名前(N)に任意の名前を設定し、ロケーション(L)にはこの記事でPluginをインストールした C:\IBM\WebSphere\Plugins を設定し、「終了(F)」をクリックします。
6. 「Web サーバー・プラグイン構成ツール」画面で、「Web サーバー・プラグイン構成」の「作成(C)...」をクリックします。
7. 「Web サーバー選択」画面が表示されます。「IBM HTTP Server(H)」を選択して「次へ(N)>」をクリックします。
8. 「Web サーバー構成ファイル選択」画面が表示されます。既存のIBM HTTP Server httpd.confファイルの選択にデフォルト C:\Program Files (x86)\IBM\HTTPserver\conf\httpd.conf が表示されされている場合は、この記事でIHSをインストールしたパスの C:\IBM\HTTPServer\conf\httpd.conf に変更し、「次へ(N)>」をクリックします。
9. 「IBM HTTP Server 管理サーバーのセットアップ」(1ページ目)画面が表示されます。IBM HTTP Server 管理サーバーが使用するポート、ユーザーID とパスワードを設定し、「次へ(N)>」をクリックします。
10. 「IBM HTTP Server 管理サーバーのセットアップ」(2ページ目)画面が表示されます。
現在セットアップ中のIBM HTTP Server 管理サーバーが Windows サービスとして登録されます。ユーザアカウントの指定やサービスの開始タイプもここで設定することができます。必要に応じて設定し、「次へ(N)>」をクリックします。
11. 「Webサーバー定義名」画面が表示されます。デフォルトのまま、または必要に応じて変更し「次へ(N)>」をクリックします。
12. 「構成シナリオ選択」画面が表示されます。構成シナリオをデフォルトの「(リモート)アプリケーション・サーバーのホスト名またはIPアドレス(R)」から、「(ローカル) WebSphere Application Server のインストール・ロケーション(L)」に変更し、この記事でtWASをインストールした C:\IBM\WebSphere\AppServer を入力し、「次へ(N)...」をクリックします。
13. 使用可能なプロファイルが表示されます。手順 9 で作成したプロファイルを選択して、「次へ(N)>」をクリックします。
14. 「プラグイン構成の要約」画面が表示されます。内容を確認後、問題がなければ「構成(O)>」をクリックします。
15. 「プラグイン構成結果」画面が表示されます。構成が正常に完了したことを確認後、「終了(F)」をクリックします。
16. Web サーバー・プラグイン構成ツールも、右上の「×」ボタンで閉じます。
9 Web サーバーの定義
Webサーバーの定義を実施します。すでに手順8で、自動的にWebサーバー定義が実行されますが、追加で HTTP 管理サーバーのパスワードの設定を行う必要があります。
1. startServer コマンドで tWAS を起動します。
C:\>cd C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\bin
C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\bin>startServer server1
ADMU0116I: ツール情報は次のファイルに記録されています:
C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\logs\server1\startServer.log
ADMU7701I: server1 は Windows サービスとして実行すると登録されているので、このサーバーを開始する要求は、関連する Windows
サービスを開始することによって実行されます。
ADMU0116I: Tool information is being logged in file
C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\logs\server1\startServer.log
ADMU0128I: Starting tool with the AppSrv01 profile
ADMU3100I: Reading configuration for server: server1
ADMU3200I: Server launched. Waiting for initialization status.
ADMU3000I: Server server1 open for e-business; process id is 9476
参考情報:
プロファイルを作成した際に、Windowsサービスに登録されているため、startServerコマンド実行後にWindowsサービスで確認すると、実行中になっていることが確認出来ます。
tWASを停止する場合はstopServerコマンドを使用します。
C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\bin>stopServer server1
ADMU0116I: ツール情報は次のファイルに記録されています:
C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\logs\server1\stopServer.log
ADMU7702I: server1 は Windows サービスとして実行すると登録されているので、このサーバーを停止する要求は、関連する Windows
サービスを停止することによって実行されます。
ADMU0116I: Tool information is being logged in file
C:\IBM\WebSphere\AppServer\profiles\AppSrv01\logs\server1\stopServer.log
ADMU0128I: Starting tool with the AppSrv01 profile
ADMU3100I: Reading configuration for server: server1
ADMU3201I: Server stop request issued. Waiting for stop status.
ADMU4000I: Server server1 stop completed.
2. 管理コンソールにアクセスします。
ブラウザーから、http://<ホスト名>:9060/ibm/console にアクセスします。
この記事では、管理セキュリティーを有効に設定しているため、SSL 通信で https://<ホスト名>:9043/ibm/console/ リダイレクトされます。
3. インストールに設定したユーザーID/パスワードでログインします。
4. サーバー > Webサーバー > webserver1 をクリックします。
5. 追加プロパティーの「リモートWebサーバー管理」をクリックします。
6. ユーザー名/パスワードを設定し、「OK」をクリックします。
8. webserver1にチェックを付け、「開始」をクリックします。
8. メッセージ「正常に開始された」が表示されていることを確認します。