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UE5のMovie Render Queueを用いてmp4形式の動画を出力する方法

Last updated at Posted at 2023-05-10

はじめに

UE5のシーケンサーで動画出力を行う際に、
ffmpegを利用してmp4として出力する方法を示します。
この記事ではWindows10、Unreal Engine 5.0.2、ffmpeg version6.0を使用しております。

ffmpegのダウンロード

まずはffmpegのダウンロードしていきます。
上記のリンクに飛ぶとDownloadボタンがあるためクリックします。
ffmpeg01.png
画面左下にあるOS選択画面からWindowsを選択し、
Windows EXE Files欄のWindows builds from gyan.devをクリックします。
ffmpeg02.png
スクロールすると、release builds欄があり、
ffmpeg-release-full.7zをクリックしてダウンロードします。
ffmpeg03.png
ダウンロードしたファイルを解凍します。
ファイルはどこに置いてもいいですが、私はCドライブ直下に配置しました。
ffmpeg.exeまでのパスを後ほど使用します。
ffmpeg04.png

プロジェクトの準備

今回はマーケットプレイスに無料で公開されているMeerkat デモを使用します。
もちろん自分で作成したプロジェクトでも大丈夫です。
Meerkat.png

プラグインの追加

プロジェクトの準備が完了したらプラグインの追加を行います。
Meerkatデモにはデフォルトで追加されているため必要ないですが、
自分で作成したプロジェクトを使用する場合は以下の操作を行ってください。

編集 > プラグインからプラグインブラウザタブを開きます。
plugin01.png
検索欄にmovie render queueと入力し、 Movie Render Queue
Movie Render Queue Additional Render Passesを追加します。
plugin02.png
追加後はプロジェクトを再起動します。
これでプラグインの追加は完了です。

プロジェクトの設定

レンダリングをmp4形式で行う設定を行います。

編集 > プロジェクト設定からプロジェクト設定タブを開きます。
ProjectSetting01.png
プラグイン欄にあるMovie Pipeline CLI Encoderをクリックします。
デフォルトだとCommand Line EncoderはCodec Help Text以外が空欄になっています。
ProjectSetting02.png
Command Line Encoderに以下の条件を記載します。

項目
Executable Path ffmpeg.exeの絶対パス
Video Codec libx264
Audio Codec aac
Output File Extension mp4

ProjectSetting03.png
これでプロジェクトの設定は完了です。

Movie Render Queueの設定

まずはシーケンサーを開きます。
Meerkatデモのシーケンサーは/Game/LevelsにあるMaster_SEQです。
MovieRenderQueue02.png
レンダリング方式がムービーレンダーキューであるか確認します。
Render Movieボタンの横にあるをクリックすると確認できます。
MovieRenderQueue01.png
確認できたらRender Movieボタンをクリックしてムービーレンダーキュータブを開きます。
MovieRenderQueue03.png
タブが開いたらタブ内のUnsaved Configをクリックしてレンダリングの設定を行っていきます。
MovieRenderQueue04.png
左上の設定からコマンドラインエンコーダを選択します。
MovieRenderQueue05.png
エクスポート欄にコマンドラインエンコーダが表示されます。
動画だけが欲しい場合はDelete Source Filesにチェックを付けます。
MovieRenderQueue07.png
これはレンダリング後に画像ファイルを削除するオプションです。
チェックを付けていない場合は画像ファイルが大量に保存されます。
MovieRenderQueue06.png
チェックを付けると、最終的に動画ファイルだけが残るようになります。
MovieRenderQueue08.png
最後に設定欄の出力を確認します。
出力では出力先ディレクトリやファイル名、解像度などを変更することができます。
お好みで変更してください。
MovieRenderQueue09.png
注意点として、出力先ディレクトリに日本語が入っているとエラーが発生します。
そのため、Meerkatデモをそのまま使用している方は
プロジェクトのディレクトリ名をMeerkatやMeerkatDemoなどに変更してください。

設定が完了したら右下の承諾をクリックします。
これでMovie Render Queueの設定は完了です。

レンダリング

レンダリングを行っていきます。
ムービーレンダーキュータブの右下にあるレンダリング(ローカル)をクリックすると開始します。
MovieRenderQueue10.png
レンダリングを開始するとレンダリングのプレビューウィンドウが開かれます。
このウィンドウはレンダリング終了後に自動的に閉じられます。
Rendering01.png
レンダリングが完了したら、設定した出力先ディレクトリにmp4形式で出力されます。
デフォルトの出力先は[プロジェクトのパス]/Saved/MovieRendersです。
Rendering02.png

まとめ

ffmpegを用いれば後からmp4形式に変換できますが、
何度も変換する場合は 面倒臭い 時間と手間がかかります。
そのため、Movie Render Queueを用いてmp4形式の動画を出力する方法について紹介しました。
参考にしていただければ幸いです。

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