初めに、今回は、AWS上でのデータの取扱い方を中心に解説していきたいと思います。
AWSのサーヴァーインスタンス(=EC2インスタンス)には、EBS(=Elastic-Block-Store)と呼ばれるストレージを組み合わせて用いるのが標準的です。これは、アプリケーションのログや設定情報などを記録・保存しておくためのものです。その他のデータの記録・保存には、EBSとは別に用意されているAWSのサーヴィスを利用することになります。
「S3(=Amazon-Simple-Storage-Service)」は、テキスト&画像&音声&動画などと様々なタイプのデータを記録・保存しておくためのものです。S3は、1個のオブジェクトにつき5TBの個別の容量制限はあるものの、ストレージ全体のオブジェクト数やデータ容量の制限はありません。加えて、標準で3つ以上のAZにデータコピーされるので、データの耐久性が「99.999999999%(=イレヴン―ナイン)」という高い数値となっており、しかも、容量当たりの運用コストが低いという特徴があります。S3は以上の特徴から、他の多くのサーヴィスと連携して利用されます。例えば「Amazon-EBS」「Amazon-VPC」「Amazon-CloudFront」「Amazon-SageMaker」「Amazon-RedShift」などからデータの退避・複製先としての用途があります。もちろん、S3単独で利用することも可能です。
終わりに、以上のことからS3とEBSの組合せが基本ですが、他にも有用なサーヴィスがあります。「EFS(=Amazon-Elastic-File-System」「FSx(=Amazon-FSx)」「FSx-for-Windows-File-Server(=Amazon-FSx-for-Windows-File-Server)」「FSx-for-Lustre(=Amazon-FSx-for-Lustre)」「Storage-Gateway(=Amazon-Storage-Gateway)」「Transfer-family(=Amazon-Transfer-family)」「Backup(=AWS-Backup)」「DataSync(=AWS-DataSync)」「Snow-Family(=AWS-Snow-Family)」などがあります。※Snow-Familyでは、Amazonから物理ストレージが送られてきて、それにデータを入れて返送することで最大100PTバイトもの超大容量のデータをわずか数週間でAWSのクラウドに取り込むことができる。
いかがでしたでしょうか。
また懲りずに、AWS関連の記事を書いていきたいと思います。
それではまた~。