はじめに
DJIドローンを自作アプリで制御するために、アプリ開発の準備についてまとめてみました。
DJIドローン向けに開発できるアプリの種類
DJI社から提供されている開発ツール(SDK)には以下の3種類があります。
Mobile SDK | OnBoard SDK | Guidance SDK | |
---|---|---|---|
開発できるもの | iOS,Androidアプリ | ドローン組込みソフトウェア | 自動操縦、データ収集ソフトウェア |
SDKの目的 | 機体、撮影の制御 | ドローン内のハードウェア制御 | センサー制御 |
開発言語 | Swift,Kotlinなど | C,C++など | C,C++など |
※この記事では、「Mobile SDK」を対象としています。
DJIドローンの種類
2017年10月時点でリリースされている一般向けのDJIドローンには、大きく以下の4種類があります。機種ごとのスペックに差があるため、当然自作アプリからはドローン本体が持っている機能しか利用できません。
SPARK | Mavic シリーズ | Phantom シリーズ | INSPIRE シリーズ |
---|---|---|---|
それぞれの機種にも機能別にいくつかのモデルがありますが、基本的に開発用ライブラリはすべて対応させる方針のようです。
【公式:mobile SDKに対応している機種】
https://developer.dji.com/products/#!/mobile
DJIドローンアプリ開発に必要なもの
DJIドローンを制御するための MobileSDKを利用するアプリは、基本的にiOS,Androidいずれかのスマートフォンアプリとして開発する必要があります。
そのため、作りたいアプリのOSに合わせて必要となる環境が異なります。
iOS | Android | |
---|---|---|
開発ツール | Xcode | Android Studio |
開発言語 | Swift,Objective-C | Kotlin,Java |
配布サイト | Apple Store | Google Play |
申請費用(個人) | $99(1年毎) | $25(初回のみ) |
どちらのOS用のSDKもほぼ同じペースで更新されているようですが、若干Android用のSDKの方がリリースが早いように感じられます。
DJI Developer登録
DJIドローン向けのアプリを開発するには、DJI社のアプリ開発者としてDeveloper登録をする必要があります。
【公式:DJI Developer】
https://developer.dji.com/
| 公式サイト | 登録ページ |
|:-:|:-:|:-:|
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ユーザ登録したメールアドレスに届いた認証メールから、登録を完了させます。
自作アプリの登録
DJI Developer登録を終え、新しくアプリを開発するためには、DJI DeveloperのUser CenterにAppsを登録する必要があります。
Appsの登録
1.UserCenterにログイン | https://developer.dji.com/login/ | |
2.createAppをクリック | ||
2.アプリの情報を登録 | ここで登録したアプリの識別子を、開発時にアプリ内に設定する必要があります。 | |
3.メールの認証 | CREATEをクリックしても、即座にアプリが登録されるわけではなく、ユーザ登録したメールアドレス宛に認証メールが届きます。認証を完了させることで、UserCenter内にアプリが表示されます。 | |
4.アプリ登録を確認 | ||
5.登録情報の確認 | 「アプリ識別子」「App Key」をアプリ開発時に使用します。 |
※以降更新予定