個人的「質はともかく継続する」33日目です。
社内SEの難しさ
私はいま社内SEとして勤務していますが、エンジニアとしてのプランが難しいなぁと感じることが多くなりました。
もともとはSESとして働いていたのですが、年齢を重ねるにつれてプライベートで融通が利きやすいほうが都合よくなったので、社内SEへと転身することにしました。
当初の問題は解決したのですが、社内SEにはそれはそれで難しいところがありました。
市場価値を上げづらい
社内SEにも色々あると思いますが、私は主に社内システムの内製化に関わった仕事をしています。
ある社内の業務アプリを製造し、運用し、保守し、また製造し...という感じです。
内製システムの開発・保守となると、決まった技術を使い続けることになります。
そうすると、どうしても社内独自のフレームワークやシステムの扱いにばかり長けることになり、一般的に普及しているフレームワークや言語、クラウドサービス等を使う機会がほとんどありません。
研修や研究という名目で使うことはありますが、やはり勉強レベルで、実務レベルでの利用はありません。
そうなると、どうしても今の会社特化エンジニアになってしまい、市場で求められているスキルを身につけるのが困難になります。
温度差を感じることがある
個人的には新しいフレームワークや言語、アプリ等は大好きです。
ワクワクして、好奇心を満たしてくれるので、すぐに使って見たくなります。
AIのような新しい技術から、デザインにいたるまで色々と興味があります。
ですが、周りを見渡すと内製システム以外にはあまり興味のない人が多いようで、新しい技術について意見を交換する機会があまりなく、技術に関する温度差を感じることがあります。
これは社内SEに限った話ではないですが、ちょっと寂しく感じます。
エンジニアというより会社員になる
良し悪しは別にして、社内SEをやっていくとどうしても「エンジニア」というよりも「会社員」というほうがしっくりくるようになってきました。
開発することよりも調整ごとのほうが多く、時には2ヶ月全く開発をしない、なんていうこともあります。
自分がやりたいなぁと思っている仕事を協力会社の方に渡さざるを得ない場面もあり、悔しい思いをすることもあります。
かといってマネジャーなのかと言えばそうでもなく、どっちつかずで不安になることがあります。
また、給与アップするには如何に社内に関わるか、ということが大事になってきたりするため、技術力を上げても、プロジェクトマネージャになっても、給与とは関連がなく、やるせない気持ちになることがあります。
それでも社内SEは悪くない
と、ここまでネガティブなことばかり書いてきましたが、それでも社内SEには強いメリットがあります。
初めにも書きましたが、やはりプライベートの調整が利きやすいのは最大のメリットです。
育休や産休、親の介護等で中・長期間の休暇をとりやすく、周りの理解やリカバリーもあり、復帰もサポートがあるため心強い。
やはり周りに自分の状況を知ってくれている人がいる、というのは本当に心強いです。
ライフプランに応じて変えていく
エンジニアの多くの方が、「ずっと一線でバリバリ活躍していきたい」と思っているのではないでしょうか。
私もそう思っていた時期がありましたし、いまも心の中に残っています。
ですが、年齢を重ねるごとに自分の事だけではなく、家族のことを考えないといけない場面が増えてきました。
エンジニアライフプランは、まずライフプランがあってのものなのかな、と思います。
例えば、若いときは時間と体力を使って色々な経験をつみ、バリバリと開発していく。
年齢を重ねたり、プライベートの状況が変わってきたら、融通が効く会社に転職をする。
また時間ができたら、バリバリと開発の一線に戻る、あるいはフリーランスでやっていくのもよい。
もちろん、AIの登場もあり、年齢を重ねるごとに転職のハードルは上がっていきますが、そうやって、ライフプランに合わせて、エンジニアライフプランを考えるのが良いかなと改めて考えました。
また、私自身は、最近「育成」に興味があります。「エンジニア」を特別なものとして考えすぎず、でも「エンジニア」という部分を土台にして、他のことにもチャレンジして見たいなぁ。