DNS/Web Server/Mail Serverの相関イメージ
サーバーからメールを送るために、ESPのAPIを契約しようと思った時に所有しているドメインを聞かれて、そういえば、ウェブサーバーとメールサーバーは別物だし、送信自体はESPのSMTPサーバーがやってくれるわけで、送信元ってウェブと同じドメインを使う必要はない様な気がするし、そもそも送信元アドレスも必要ないよなあと思い、改めて相関関係のイメージを整理してみたので、メモを残しとく。
DNS: アドレス帳
ドメインネームシステム (DNS):
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機能: DNSは、人間が読みやすいドメイン名(例:
example.com
)を、コンピュータ同士がネットワーク上で互いに識別するために使用するIPアドレスに変換。 - イメージは: DNSはアドレス帳。名前をアドレス帳で調べると、対応する住所や郵便番号がわかるのと同じように、ドメイン名を調べると対応するIPアドレスがわかる。
Webサーバー: 家、マンションの部屋
Webサーバー:
- 機能: Webサーバーはウェブサイトをホストし、ブラウザを通じてドメインにHTTPリクエストを送ると、ウェブページのデータを送り返す。
- イメージは: Webサーバーは家のようなもの。誰かがウェブサイト(家または部屋)を訪れたいとき、ドメイン名(住所)を使ってその場所を見つけられる。
メールサーバー: 郵便局
メールサーバー:
- 機能: メールサーバーは、メールの送受信と保存をする場所。送信はSMTP、受信はIMAP、POPなどのプロトコルを使用してメールを管理。
- イメージは: メールサーバーは郵便局の仕事をやってる。郵便住所(メルアド)が郵便物(メール)を受け取るのと同様に、メールサーバーはEメールを受け取り、適切なメールボックス(メールアカウント)に配布。
まとめると
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DNSはアドレス帳:
- ブラウザやメールクライアントにドメイン名を入力すると、DNSがそのドメインを見つけ、対応するIPアドレスを提供する。AレコードやMXレコードにそのドメインに対応するIPやメールサーバーの情報が書き込まれている。
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Webサーバーは家またはアパートの部屋:
- アドレスに来たHTTPリクエストに対して、DNSはウェブサーバーのIPアドレスを提供。ウェブサーバーはリクエストされたウェブページをブラウザに送り返す。
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メールサーバーは郵便局:
- メールアドレス(例:
myname@example.com
)に対して、DNSのMX(メール交換)レコードが対応するメールサーバーを教えてくれる。メールサーバーは受信メールを処理し(SMTPサーバー)、受信者のメールボックス(IMAP/POPサーバー)に保存。で、各メーラーがそれを受け取りに行く。
- メールアドレス(例:
関連の用語
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DNSレコード:
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Aレコード: ドメインをIPアドレスにマッピング(例:
example.com
から192.0.2.1
)。 -
MXレコード: ドメインのメールサーバーを指定(例:
example.com
に送られるメールはmail.example.com
に送信される)。 -
CNAMEレコード: 別のドメインのエイリアス(例:
www.example.com
はexample.com
を指す、また、blog.example.comもexample.comを指す。)。
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Aレコード: ドメインをIPアドレスにマッピング(例:
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Webサーバーの構成要素:
- HTTP/HTTPS: 訪問者が入るためのドアやセキュリティシステム。
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メールサーバーの構成要素:
- SMTP: 郵便物を送る(郵便物を持ち込んだ)郵便局。
- IMAP/POP: 郵便物を保持しておく地元の郵便局や郵便箱。