⓪はじめに
(対象:Java Silverの受験を悩んでいる方、受験が決まっている方)
先日、Java Silver11に合格いたしました!
今回は、試験内容に関わる勉強方法や所感などを残します。他の資格試験でも参考にできる部分があるかもしれません。
(前回は受験体験記を書きました。)
今回、受験するにあたり、黒本(徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応)を用いて学習しました。
①勉強期間
(私は今年の4月に未経験で入社しました。)
A:5月に黒本を購入し、特に受験日を決めることもせず気が向いたときに取り組む、というのを7月下旬までやっていました。
B:7月下旬に、あてもなく勉強を続けるのが嫌になり、約1か月後の8月下旬に受験日を設定しました。そしてその後、3回受験日を変更し(笑)9月下旬に受験しました。
A:1~11章の中で1周している章が8章分、一つも手をつけていない章は3章分ありました。12, 13章はどちらも解いたことがない状態でした。
B:この期間は、隙間時間を見つけてほとんど毎日勉強しました。
②勉強方法
黒本の回し方としては、以下のような感じです。
-5月~8月中旬:1章〜11章(3周)
-8月中旬~下旬:12章(2周) → 1章〜11章(1周) → 12章(1周) → 1章〜11章(1周)
-9月上旬~試験直前:13章(1周) → 12章(全問題1周) → 13章(全問題1周) → 1~13章(苦手分野)
※基本、2周目以降は間違えた問題や、解法の説明ができない問題のみ解きました。
以下、勉強する上で意識したことを書きます。
- 問題数の多い章から順に取り掛かる(12, 13章除く)
黒本は分野別問題集で、章で区切られています。そして、問題数が多い章から順番に取り掛かりました。具体的には、6章→2章→7章→3章→9章→4章→10章→5章→8章→1章→11章です。理由は、問題数が多いということは、その資格だったり、その言語において重要な部分が含まれる可能性があるからです。その核となる部分を理解していると、合格する確率がグンと上がると思いますので、そういった部分を優先しました。
また、何事も、人のモチベーションが一番高いのは物事の始めだと言われています。この方法だと、勢いのある最初に比重の重い章を終わらせておき、中だるみしてきた頃に軽めの章に取り組むことができます。比較的楽に感じ、勉強の継続がしやすいというメリットもあるかと思います。
- 間違えた問題に印をつける
1周目間違えた問題は、問題番号の上に「/」を、2周目間違えた時は1周目の上に「\」を、3周目間違えた時は2周目の上から「|」を、 4周目間違えた時は少し目立つように「⭐︎」をつけました。周回を重ねるごとに、解答のプロセスを考えられるようになっているので、何もマークをつけていない(1度も間違えたことがない)問題を、4周目などで間違えた時に、これまで誤ったプロセスで解答していた、あるいは、偶然正解していた可能性があるということが分かります。さらに、1周目〜4周目全てのマークが付いている問題は、毎回解説をしっかり読めていないのか、理解しきれていないのか、はたまた、解説を読んだときは理解していても忘れやすくなっているのか、であればどうしたら忘れにくくなるのか、など考える材料になります。
- 付箋を活用する
黒本は分厚く問題数も多いので、復習の際にどこを優先的に見たらいいか分かりづらいです。私は、何回解いても間違える問題や、解説を読んでも分からない問題には白系の付箋を、自分が覚えきれていない概念や用語の解説には色付きの付箋を使用するなど、色分けして活用していました。付箋の色を見て素早く本を開くことができるので、先輩に質問するときなどに、お待たせてしまうこともなく、使ってよかったと思います。
- 問題を解くために必要な知識が書いてある解説文に線を引く
こちらは会社の先輩に教えていただいた方法なのですが、効果的な方法だと思ったので紹介します。黒本の解説はボリュームがありますが、特に最初の方は、何が何だか分からない状態で解説を読むことになります。そこで、「結局、この問題ではどんな知識が問われていたのか」を常に考えながら解説を読むことで、問題や解説文の理解がしやすくなると感じました。そして、その部分に線を引いておくことで、後から復習をするときに、理解しておくべきことをすぐに思い出せ、効率的に勉強を進めることがきました。
- 黒本を分割する
忙しい社会人は、隙間時間が惜しいところです。通勤電車や待ち時間も勉強したい。でも、先ほども述べましたが、黒本は分厚くて持ち運びのに一苦労・・・。というわけで、4分割にしました。持ち運びやすいのはもちろん、量が少なく感じるので、あまり気が乗らないときでも、黒本を開くハードルが格段に下がりました。
続いて、やっておけばよかったことも書いておきます。
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ある程度理解できてきたころに、1~11章全問解きなおしをする
私の勉強方法では全問通しで解いたのが1周目のみだったので、試験直前になり、「最初の方に正解していた問題を、今もう一度解いたら間違えているかもしれない」という不安な気持ちが湧いてきました。結局合格したので杞憂でしたが、余裕があればぜひやっておきたかったところではあるので、記しておきます。
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黒本12, 13章を本番通りに解く
普段、集中力がないと感じる方は、1度でいいので180分計って80問を解いてみることをおすすめします。私は集中力がない上、なんだか疲れそうだと感じ、80問一気に解くことから逃げたまま本番を迎えました。すると、40問解き終えたところで一気に注意散漫になっていしまい、本当に焦りました。「残り〇問我慢するだけや、頑張れ!」と言い聞かせ気合で乗り切りましたが、本番と同じ環境で練習しておけばよかったと後悔しました。
③対策しておくとよいかも?!
私が受験したの時の問題と同じ問題が出題されるとは限らないので、あくまでも参考程度にしてください。
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継承、インタフェース関連は、何を聞かれても答えられるようにしておく
受験直後の1番最初に思ったことは、「継承とインタフェース、めっちゃ出てたな」でした。継承とインタフェースは、黒本でも問題数が多い章に入っているだけあり、やはりJava Silverのメインどころであると言えると思いました。
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アクセス修飾子も何を聞かれても答えられるようにしておく
こちらもよく出題されていた印象ですので、4つのアクセス修飾子はそれぞれどのような意味を持っているか、どのようなときにコンパイルエラーになるのか、など一通り整理しておくとよいかと思います。
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Javaそのものの知識を頭に入れておく
ソースコードとは別の、暗記するしかない知識系問題のことです。案外出題されていた記憶があります。黒本でも何問か出題されているので、黒本に出てきたものは覚えるようにしていれば安心できると思います。黒本の問題がそのまま出題されていたものもあるので、時間がない人は、とりあえず答えの選択肢だけでもみておくとよいかと思います。
④試験に関して覚えておくとよいこと
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問題に印をつけることができる
Java Silverでは、後から見返したい問題にマークをつけ、一番最後にまとめて確認することができる機能が用意されています。また、回答していない問題も同様に、80問を解き終えた後に、一覧で見ることができます。なので、少し考えて分からない問題はどんどん飛ばすとよいと思います。回答した問題ももちろん見直せます。
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最初の方に難しい問題が出てくる傾向がある(?)
第1問目、黒本で見たことないくらい長くて複雑そうな問題が出ました。私の周りの受験した人も数人、最初の方に難問が出たと言っている人がいたので、このような傾向があるかもしれません。なので、解こうとして粘らず、潔くマークしておいて余った時間で取り組むとよいかと思います。
⑤さいごに
私が受験してみて感じたのは、新卒・未経験でも、黒本1冊のみで合格することが可能だということです。黒本の1周目、研修で触れたJavaより明らかに難しく、問題にまったく歯が立たなかったですし、解説を読んでも理解できない部分が多々ある状態でした。ですが、回数を重ねるごとに意味が分かってきて、気づいたら根拠をもって回答できるようになっていました。
そして、これまでは「何者でもない自分」としか思えなかったですが、合格できてからは「駆け出しエンジニア」だと言っていいかもしれないという自信が湧きました!ですので、受験を悩まれている方は、ぜひ受験してみるといいかと思います。
参考になったと感じていただければ幸いです。