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SendGridでメールを受信してAWSのAPIGateway/Lambdaに渡す

Last updated at Posted at 2017-02-02

はじめに

最近SendGridを使い始めました。

任意のアドレスでSendGridがメールを受信して、外部のWebサービスを呼び出すという Inbound Parse Webhookという機能から、Amazon APIGateway/Lambdaを呼び出すというところを試してみます。

前提

  • SendGridのアカウントがある
  • AWSのアカウントがある
  • Amazon Route 53 で管理しているHosted Zoneがある(注)

(注)この記事の前提というだけで、Route53じゃなければWebhookが使えないという意味ではありません。

ゴール

Route53で"example.com"というHostedZoneを管理している状況で、
monamu@sub1.sub2.example.com という宛先にメールを送信するとLambda Functionが呼び出される。

AWSの準備

Lambda Functionの作成

以下の内容のLambda Functionを作成します。

  • FunctionName : 任意
  • Runtime : Node.js 4.3
  • Role : Policyに"AWSLambdaBasicExecutionRole"が含まれたRole(結果をCloudWatch Logsで確認します)
  • Code : 以下の通り
exports.handler = (event, context, callback) => {
    console.log(JSON.stringify(event));
    console.log(event.body);
    callback(null, {
        statusCode: 200,
        body: JSON.stringify({message:'OK'})
    });
};

APIGatewayでREST APIの作成

以下の内容でREST APIを作成します。

  • API name : 任意

image

作成したら、デプロイします。ここではStage Nameを"v1"としました。

image

Invoke URL を後ほど使用します。

SendGridとRoute53を設定する

SendGridがRoute53で管理されたドメインのメールを受信して、REST APIを呼び出すためには、

  • SendGridでDomain Whitelabelの設定
  • Route53でexample.comへのメールはSendGridに行くようにレコード登録
  • SendGridで、example.comドメインのメールを受けたらREST APIを呼び出すように設定

という作業が必要になります。

SendGridでDomain Whitelabelを設定

詳しい手順 → ユーザマニュアル

  1. SendGridのDashboardにログインし、左のメニューからSettings / Whitelabels / Domains を選択し、右側のAdd Whitelabelをクリックします。
  2. 以下のように入力してSaveします。
    image
    ここで、Subdomainに"em"と設定していますが、これは受信するメールアドレスとは関係なく"em"と設定してください。

Domain Whitelabelを設定するドメインの前に、サブドメインを付けます。他で使用していない好きな名前を付けられますが、とくに希望がなければ「em」や「em1」といったサブドメイン名を推奨します。
ユーザマニュアル より

Whitelabelの登録が完了すると、以下のような表示になります。

image

”VALID”の列がすべて:x:になっています。
下に表示されている3つのCNAMEレコードをRoute53に登録すると、このステータスが変わります。

Route53にレコード追加

SendGridで指示された3行を追加します。TypeをCNAMEで作ることを忘れずに。

image

SendGridで確認

少し時間をおいてから、SendGridのWhitelabelのページのValidate Recordeをクリックすると、VALIDの列が:heavy_check_mark:に変わります。

これでWhitelabelの設定は完了です。

Route53でexample.comへのメールはSendGridに行くようにレコード登録

詳しい手順 → Documentation(英語) の(3)

Route53で以下のレコードを追加します。

  • Type : MX
  • Name : sub1.sub2.example.com. (入力は"sub1.sub2")
  • Value : 10 mx.sendgrid.net. (10の後ろのスペースと末尾の . を忘れずに)

これで、monamu@sub1.sub2.example.comへのメールはSendGridへ行くようになりました。

SendGridで、example.comドメインのメールを受けたらREST APIを呼び出すように設定

詳しい手順 → Documentation(英語)

  1. SendGridのDashboardの左からSettings / Inbound Parse を選択し、右側のAdd HOST & URLをクリックします。
  2. 以下のように入力してAddをクリックします。
    image
  • Subdomain : sub1.sub2
  • Domain : example.com (リストから選択)
  • Destination URL : API Gatewayで作成したREST APIのInvoke URL

以上ですべての設定が完了です。

確認

メールを送信してみます。

image

SendGridのDashboardからActivityを表示すると、以下のように受信してParseが実行されたことが記録されています。

image

続いて、CloudWatchLogで、LambdaFunctionのログを確認します。

image

メールの内容が取得できていました。あとは取得した内容に応じて、Lambdaでいろいろ処理を実装していけそうです。

Lambdaがエラーを返したらどうなる?

SendGridはエラーを受信すると、自動的にリトライするそうです。

有効な 2xx HTTP レスポンスを 受け取らなかった 場合、SendGridのサーバは、メッセージの送信に失敗したと考え、送信をし続けます。3日経っても送信できなかったメッセージはドロップされます
APIリファレンス

まとめ

メール受信をトリガーにしたシステムのベースが、30分くらいでできてしまいました。
この後は、エラーハンドリングやREST APIの保護の方法について検討したいと思います。

では!

参考

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