[!NOTE]
この記事は 2013/08/17 に momoto.github.io へ投稿した内容を Qiita へ移行してきたものです
libvirt のコマンドラインツールである virsh
をつかって、仮想マシンを管理する手引きです。 virt-install
などで作成した仮想マシンの起動、停止、接続などの操作を行います。
仮想マシンの一覧
virt-manager
(virt-install を含む)で作成した仮想マシンや、XML ファイルから定義した仮想マシンの一覧を表示します。 オプションを何も付けない場合、シャットオフ状態の仮想マシンは一覧に表示されないので、状態に依らずすべての一覧を得るには --all
のオプションを付けます。 他のユーザが作成した仮想マシンも一覧には表示されません。
$ virsh list --all
Id 名前 状態
----------------------------------------------------
- ubuntu-13.04 シャットオフ
6 centos-6.4 実行中
仮想マシンの起動
定義済みの仮想マシン(libvirtに認識されていてlistに現れる仮想マシン)を起動する場合 virsh start <仮想マシンの名前>
のコマンドを使います。
$ virsh start ubuntu-13.04
ドメイン ubuntu-13.04 が起動されました
未定義の仮想マシンをXMLファイルから定義して、起動する場合 virsh create <XMLファイル>
のコマンドを使います。
$ virsh create centos-6.4.backup.xml
ドメイン centos-6.4 が centos-6.4.backup.xml から作成されました
仮想マシンのコンソールへ接続する
実行中の仮想マシンのシリアルポートへコンソール接続するには virsh console <仮想マシンのIDまたは名前>
をつかいます。
$ virsh console 6
ドメイン centos-6.4 に接続しました
エスケープ文字は ^] です
CentOS release 6.4 (Final)
Kernel 2.6.32-358.el6.x86_64 on an x86_64
localhost.localdomain login:
コンソールへ接続するには、仮想マシンのXMLファイルにシリアルデバイスが定義されていること(ホスト側)と、シリアルポートによる接続が許可されていること(ゲスト側)が必要です。
一時停止と再開
$ virsh suspend 5
ドメイン 5 は一時停止されました
$ virsh resume 5
ドメイン 5 が再開されました
停止する
ホスト側から仮想マシンを停止させるには virsh shutdown
または virsh destroy
をつかいます。
$ virsh shutdown 6
ドメイン 6 はシャットダウン中です
$ virsh destroy 6
ドメイン 6 は強制停止されました
定義と定義の解除
仮想マシンの定義を消すには virsh undefine <仮想マシンの名前>
をつかいます。
$ virsh undefine ubuntu-13.04
ドメイン ubuntu-13.04 の定義が削除されました
XMLファイルから仮想マシンを定義するには virsh define <XMLファイル>
をつかいます。
$ virsh define ubuntu-13.04.backup.xml
ドメイン ubuntu-13.04 が ubuntu-13.04.backup.xml から定義されました
定義済みの仮想マシンの情報をXML形式で出力するには virsh dumpxml <仮想マシンのIDまたは名前>
をつかいます。
$ virsh dumpxml ubuntu-13.04 > ubuntu-13.04.backup.xml