[!NOTE]
この記事は 2013/01/05 に momoto.github.io へ投稿した内容を Qiita へ移行してきたものです
Arch Linux 2012.12.01をインストールした手順の記録です。インストールメディアは archlinux-2012.12.01-dual.iso を使用しています。 Installation Guide (日本語) – ArchWiki の内容と重なる部分が多いですが、自分なりに注釈を加えて記録します。
インストールにはインターネットに接続できる環境が必要です。また、パーティションの構成やインストールするブートローダをあらかじめ決めておく必要があります。次の手順ではパーティションテーブルに GPT を使用し、ブートローダには GRUB2 をインストールしています。
1. キーボード配列の指定
使用しているキーボード配列を指定する。ここで行う設定はインストールを行う間の一時的なものであるため、インストール後には改めて設定する必要がある。
root@archiso ~ # loadkeys jp106
2. ストレージデバイスの設定
接続しているストレージデバイスのパーティショニング、フォーマット、マウントを行う。
パーティショニングはインストールメディアに含まれているパーティショニングツールを使用して行う。その際、パーティションテーブルの規格(MBR、GPT)によって使用するツールは異なる。
root@archiso ~ # gdisk /dev/sdx
フォーマットは mkfs
を使用して行う。ここでフォーマット対象のパーティションとファイルシステムを指定する。
root@archiso ~ # mkfs.ext4 /dev/sdx1
マウントは /mnt に root パーティションが対応するようにして行う。boot パーティションであれば /mnt/boot へマウントする。
root@archiso ~ # mount /dev/sdx1 /mnt
3. Arch Linux システムのインストール
Arch Linuxのシステムをインストールする。インストール後に行える設定(ホスト名やタイムゾーンの設定)については省略する。
pacstrapを使用して、base と base-devel のパッケージをインストールする。その際、国内のミラーサーバーからパッケージをダウンロードするように mirrorlist を編集する。日本のミラーサーバーには tsukuba.wide.ad.jp と jaist.ac.jp がある。
root@archiso ~ # vi /etc/pacman.d/mirrorlist
root@archiso ~ # pacstrap /mnt base base-devel
genfstab
を使用して、fstabを生成する。
root@archiso ~ # genfstab -U -p /mnt >> /mnt/etc/fstab
arch-chroot
を使用して、新しいシステムの環境へ移動する。移動後には再度、使用しているキーボード配列を指定する。
root@archiso ~ # arch-chroot /mnt
ブートローダのインストールと設定を行う。ここでの手順はブートローダによって異なる。
sh-4.2# pacman -S grub2-bios
sh-4.2# grub-install /dev/sda
sh-4.2# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
sh-4.2# pacman -S syslinux gptfdisk
sh-4.2# vi /boot/syslinux/syslinux.cfg
sh-4.2# syslinux-install_update -i -a -m
4. アンマウントと再起動
chroot環境を終了させて、上の手順でマウントしたパーティションをアンマウントする。その後、システムを再起動してインストールが完了する。
sh-4.2# exit
root@archiso ~ # umount /mnt
root@archiso ~ # reboot
インストール後のシステム設定
再起動の後、インストール時に省略した設定を行う。
echo myarchlinux > /etc/hostname
ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
hwclock --systohc --utc
# useradd -m -g users -G wheel -s /bin/bash guest
# passwd guest