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AWS SQSの性能を引出すチューニングポイント (ロングポーリングにする & 並行処理で受信 & バッチサイズは10)

Last updated at Posted at 2020-12-17

前提 & 注意

__2020年12月時点__のAmazon SQSの仕様に基づいた筆者の観点から判断した内容です。

TL;DR

  • ショートポーリングではなく__ロングポーリング(20秒)__にしよう
  • 受信側では並行処理対応しよう
  • 受信バッチサイズは最大値の10にしよう

できるだけMessageReceiveのSQS API(受信API)を叩く回数を少なくすることで送信されたメッセージを効率良く受信することが性能を引き出すポイントになります

【ポイント1】 ロングポーリングにしよう

今回の検証の結果、ロングポーリングの方が(同負荷時のレイテンシーが)ショートポーリングより1.5倍ほど良いと出ました。

AWS公式でもロングポーリングを推奨しており、パフォーマンスも料金コストも両方優れているよ、とあるのでその通りのようです。

ロングポーリングの設定は1秒から20秒まで選べますが、システムが問題なく動作する限り__20秒一択__で良いとわかりました。

AWSコンソール上から作成するとショートポーリングがデフォルトなので注意が必要です。

じゃあいつショートポーリングが必要になる?

複数のSQSから受信するプログラムが1スレッドで動くようなシステム構成の場合は1つのキューでのみ待ちになるため、ショートポーリングを選択する必要があります。

詳細は、【公式】SQS よくある質問 を参照。

【ポイント2】 受信側は複数スレッドで処理した方がスループットがよくなる

これは自明ですが、検証の結果でも、複数スレッド(Goのgoroutineを利用)で対応した方が性能が良くなると出ました。可能ならば並行処理で受信するとパフォーマンスが上がります。1

【ポイント3】 メッセージ受信のバッチサイズは最大値の10にしよう

SQSメッセージ受信において送信に対して受信リクエストが過度な場合、受信側の性能においてボトルネックになります。

できる限り少ない受信リクエスト数にすることが必要であり、そのために受信バッチサイズは最大値の10にすることが望ましいです。

  1. Randomキューの場合は順序と重複の担保をしないため、後続のシステムが冪等性を保てるかの考慮が必要になります。

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