#1.目的
最近マネジメントに興味をもって書籍を読んでいると、
「心理的安全性」
という言葉が目に付くようになりました。Google系の本に詳しく書いてあったので読んでみると「これは使える!」と考え、各メンバーのマネジメントとして導入しています。
その中で今回は1on1で個人的に効果があったな、と思った内容をまとめます。
#2.心理的安全性とは
心理的安全性とは「チームが恐怖や不安を感じることなく、安心して発言・行動できる状態になっていること」です。
これが実現できると、各メンバーのモチベーションが上がり、結果として今まで以上の生産性を発揮することが可能となります。
#3.1on1で効果があったこと
- アジェンダを作らない(初回以外)
相手の話を聞くのが主題ですので、こちらからアジェンダを作成しない方がいいです。ただ、初回のみ「何をするの!?」と警戒されていることが多いですので、きちんと目的を伝えるようにアジェンダを作成するべきです。
- 弱さを見せる
自分の弱さを話してください。特に失敗談を交えて話すと効果的です。(私はお客様10人ほどに詰められた話や、裁判沙汰になりかけた話をしてます…)
- 傾聴する
できる限り相手の話を聞いてあげてください。ネガティブな話題や愚痴だけでも、否定せずに聞くことが重要です。また、プライベートな話や些細なことでも問題ありません。
- 誠実に正直であること
誠実、正直を心がけてください。特に1on1をする際は自分から声をかけて、遠くにいる場合でも直接会いに行ってください。
夜遅くにやらなければならない場合は、一言「夜遅くに申し訳ないです」と伝えましょう。
- どんな質問にも答える
何か質問事項があれば、答えられる限り答えてください。簡単な質問(検索をかければすぐにわかる)でも答えることが重要です。
(メンター系の本を読むと、答えずに**「考えさせることが重要」**とありますが、日本の教育上、考えさせる力を失っている人がほとんどです。そのため、考える力のない人に考えさせる方法をとっても効果がないことが多いです。考えさせるような質問を投げても、途中で会話が止まります…)
- 相手をきちんと見ること
○○さんで効果があったことは△△さんでも効果があるとは限りません。そのため、相手の考えをきちんと聞いて、相手に合った話をしてください。
- 無理にアドバイスしなくていい
わからないことがあれば、わからないときちんと言いましょう。無理に話をする必要はありません。また、一般論でしか答えられない場合は「一般論になるけど~」と前置きして話しをしてください。
- 間違ったことを言ってしまったら謝る
間違いは誰にでもあることです。そのため、1on1で間違ったことを言ってしまったのなら、そのことをきちんと謝りましょう。
- 今後どうなりたいか聞く
技術的なことを鍛えたいのか、チームをマネジメントしたいのか、何かを教えるのが好きなのか、相手の価値観がよくわかる質問です。
- 何かあれば率先して手伝う、教える
相手が何か問題を抱えていれば、解決できるように手を貸しましょう!
(マネジメント系の本では、「相手に解決することを則すことが重要」で、手伝ってはいけないと書いていることがあります。ただ、ほとんどの企業では自主性を尊重するという名の「放置」をしていることが多く、まともな教育を受けている人が少ないのが現状です。そのため、「放置」を受けていた人には、きちんと教えた方が効果があります。)
- 成長するには時間がかかることを意識する
個人にもよりますが、1度教えたことを次から完璧にできる人はほとんどいません。そのため、同じ質問が何回来ても根強く教え続けることが重要です。
(その時、この人ならどう言えばわかりやすく伝わるのだろう?と考えることも大事です。)
#4.心理的安全性が高まると
心理的安全性が高まると、1on1の会話が自分から相手に移っていきます。すなわち、相手が率先して話してくれるようになります。
この時一番いいなと感じたのが、**「事実がわかる」**ことです。これまで、これが原因だと思っていたことが、相手の話によって間違えていたことに気付くのです。間違った原因に対してこれまで対策を打っていたので、うまくいかないのは当たり前と言えるでしょう。
**「心理的安全性が最も重要」**と言われている理由がここにあると思っています。