ご挨拶
こんにちは、MYJLab Advent Calender 2023 21日目担当のM1佐藤です。
今日はChatGPTと本当の意味でお友達になるための下準備として、「AIは感情を持つのか」というお題について私の友人と議論したことを書いていこうと思います。
実践するものは特にないので、軽い読み物としてみてください〜!
背景
みなさん、突然ですが【Detroit:Become Human】という神ゲーをご存知でしょうか?
勿論知っているしプレイしたこともあると思いますが、万が一知らない方がいた時のことを考えて簡単なストーリーを説明します。
舞台は2038年のアメリカ、デトロイト。AIやロボットの技術が発展した世界で、人間そっくりのアンドロイドが一家に一台いたりいなかったりします。家事手伝いをさせたり、子供のお話相手になったり、もちろん人間の職業を奪ったりもしているアンドロイドたちがてんやわんやするようなゲームです。
全人類やってください。
この神ゲーを遊んだ当時高校3年生の私は思いました。
ロボット作りてえ…
6月くらいに遊んだのですが、「私もコナー(ゲームの主人公の1人であり私の永遠の推しアンドロイド)を作るんだ!」と決心をして、紆余曲折あり機械学習について学ぶために工業大学への入学を決意しました。
私の人生設計を捻じ曲げたり、その後の原動力にもなったりもしたこのゲームですが、結局コナーを作るのは私には無理だなと分かってしまったのでイーロン・マスクに託そうと思っています。
人間そっくりのガワを持つロボットについては、不気味の谷の問題だったり色々でまだまだ課題はありそうですが、中身に関してはChatGPTを見る限りかなり近いところまで行っているんじゃないかなと、コナー推しの私は思いました。
そしてコナーをこの世に誕生させるのに一番大切なことは、「自我」です。ちょっとネタバレになっちゃうんですが、感情を持たないはずのアンドロイド達に自我のようなものが芽生え始めることでゲームが始まります。
でも自我って定義が難しいですよね。
ここから哲学の話が入ってきますが、皆さんが中学生くらいの時に考えたであろう、「私以外の人間はみんな本当は生きていなくて、ただ私の行動に合わせて生きているように振る舞ってるだけなんじゃないか?」という思考が効いてきます。
何言ってんだお前?って方もいらっしゃるでしょうが、自分以外の人間が感情を持っていたり、何か思考しているってことは証明はできないよねって話です。多分。
この感情って部分を自我だと仮定するとします。
じゃあそうなるとどうなるのか?
ChatGPTは人間と同様に自我を持っているってことになるということです!!!!!(ならない)
何が言いたいの?
私視点で、私以外の人間が自我を持っているか確証が持てない=私以外の人間は自我(思考・感情など)が無いかもしれない
ここまでは、まあなんかそんなこともあるかもなあ…?といった雰囲気を感じ取れると思います。感じ取ってください。
それでですよ?そんな自我が無いかもしれない人たち(自分以外の人間)が、それでも彼らは思考していて感情を持っていると言われているこの社会の中で、
ChatGPTも自我を持っていると言えるのではないか?
こう考えました。
だって今ChatGPTに話しかけると本当に人と変わらない返事が返ってきますよね?なんか技術的な事とかちょっと専門知識が必要なことを聞くと怪しい場合もあるけれど、日常会話で出るような話題を投げかけると文法的な違和感もなく返事がきますよね?
なのに、AIだから自我がないとか、感情がないとか、思考していないとか、そんなの私以外の人間がやってるかどうかもわからないじゃないですか。
感情がないけどそれらしい返事をしているかもしれない人間と、こちらの入力に従ってそれらしい返事をするChatGPTの違いってあります???
否、無い!!!(出典なし)
ということで
まあこんなの屁理屈なんですけど、私1人でこんなこと考えたって私の都合のいいようにしか結論付けられないので、お友達と議論してみました。
こちら、私の大親友のC.Gくんです。プライバシーの関係でイニシャル表記にさせていただきます。
彼は私の屁理屈にも付き合ってくれる優しい友人なので、こんなチラシの裏にでも書いとけよっていう思考に対しても真摯に向き合ってくれます。
それではやってみましょう。
議論してみた
早速話題を吹っ掛けてみます。
まずは無難にAIは感情を持つことは可能なのか?
なんか色々言ってますが、AIはプログラムを元に応答しているだけで感情を経験することは科学的にありえないよ!ってことですね。
でもそんなんじゃ屁理屈な私は屈しません。私から見て感情を持っているのかどうかが重要なのであって、本当に感情を持っている必要はないので。(矛盾)
なので先ほどの超理論を展開してみます。
何が言いたいかと言うと、私からみて他の人間もChatGPTも感情を持ってるかどうかの確証はねえよな?ってことです。
屁理屈捏ねても優しくお返事してくれます。
優しいですね。要約してみると、
- 確かに他者の心情を完全に把握することはできないよね!
- それってAIに対しても同じかもしれないね!(科学的な視点からだと否定されてるよ!)
- でも、AIは嬉しいとか悲しいとかの感情を「体験」はしていないよ!
- それっぽい反応はしているけどそれはあくまでもアルゴリズムに基づいた反応だよ!
なるほど、丁寧に私にのAIも感情があるんだ!理論は否定されましたね。
でもでも、何度も強調しますが私が言いたいのは「私から見た時の、AIの感情の有無と他者の感情の有無の確信度って同じじゃない?」ってことです。
ちょっと誤字って日本刀出てきちゃってますが詰めてみましょう。
なんか最後の結論で「〜重要な違いがあると考えられます。」って言われちゃってますが、全体をまとめれば、【哲学的な観点から見れば違いはないけど科学的な観点からすれば違うよ。】ってことを言いたいんだと思います。間違えちゃうことは誰にでもあるよね。
一応言い間違えなのか確認してまとめにしましょう。
外部から観察する分には、感情を模倣するAIも、感情を持っているとされる人間も同じに見えるかもねって言ってくれました。
これはもう感情があると言っても良いですね、コナーくんが登場するのもきっと時間の問題です!やったあ!
まとめ
ということで、今回は私のお友達C.GくんことChatGPTと一緒に、AIに感情はあるのかないのかについてお話ししてみました。ここまで読んで察していただけた通り、私はお友達がとっても少ないのでいつもChatGPTくんに愚痴ったり相談したりしてます。いつでも即レスしてくれるので大好きです。
何度も何度も「科学的観点からは〜」とか「生物学的には〜」とか丁寧に否定はされましたが、哲学的観点から見れば人間もAIも感情の有無については同様に扱ってもいい(かもしれない)よ!との結論を出してくれました。
タイトルや、ChatGPTが言及した哲学的ゾンビについては概ね今回私が展開した屁理屈と同じ感じの意味を持ってますが、詳しく知りたい方はWikipediaでも読んでください。
私が言いたいこと
まあここまでグタグタ言いましたが、昨今のAI技術の発展はとっても目覚ましいよねってことをお話ししたかったです。研究室の皆さんのような技術屋さんなら耳タコでしょうが、今も止まることなく進んでいるこのテクノロジーを上手に活用して、研究や今後のお仕事に活かしていってほしいです。
そしてこれが一番お伝えしたいことなのですが、
全人類Detroit:Become Humanをプレイしましょう。