デフォルトゲートウェイは、パソコンで使われる用語でConnectやStaticのルートを持たない時に通信先として選択されるfirst hopのL3ノードのことです。
デフォルトゲートウェイはCiscoのネットワーク機器でも設定することがあります。それはインテリジェントスイッチが別セグメントの保守網と接続性を実現するための、前述のPCの時のデフォルトゲートウェイと同じ用途になります。
このデフォルトゲートを設定することで、ルーティングテープルに 結果的に 0.0.0.0/0 のルートが浮かび上がりますが、これをデフォルトルートと呼ぶことは少ないです。
次にデフォルトルートについですが、L3機器のルーティングテーブルに載った、ロンゲストマッチでいずれのルートにもマッチしないパケットを受けた時の送り先を示す(宛先ネットワークが0.0.0.0/0で載る)ルートがデフォルトルートです。
それはスタティックルートとして書いた場合、明確なデフォルトルートとしてルーティングテーブルに載ることになります。
コマンド形式としては ip route 0.0.0.0./0 [nexthop address] という書き方となり、まさにルーティングテーブルに乗った時にデフォルトルートとも呼べる書きっぷりとなっています。
そして、もう一つのデフォルトルートの作成方法として、ある動的ルーティングが行われているルーティングドメインに参加しているノードである場合、動的にデフォルトルートを学ぶことがあります。
ここで、ラストリゾートゲートウェイという言語にも触れますが、この言葉は動的ルーティングとして、自ノートをデフォルトゲートウェイとせよというルーティング設定をする時のシチュエーション、コマンド、および通知を受けた側のデフォルトルートの学び方を明確にするための用語となっています。
OSPFなどの動的ルーティングにより、ラストリゾートゲートウェイの通知を受けて、学んだルートもまたデフォルトルートとしてルーティングテーブルに載ることになります。
デフォルトゲートウェイ、ラストリゾートゲートウェイ、デフォルトルートをごちゃまぜにしたり、俺流の見解をされている方がおられますが、Cisco機器で検証を行ってきた技術者として、上記のような見解となりました。
何か間違いなどあれぱ、コメントをもらえると幸いでございます。