ビットキーアドベントカレンダー7日目です。
W&E事業部所属、UIUXデザイナーの@momoko_yshrが担当します。
初めに
今年の9月10日~9月12日にオフライン+オンライン開催した”iOSDC Japan 2022”というイベントに弊社のエンジニアである斎藤 奨悟が登壇しました。
イベントで配布するパンフレット用のチラシをUI/UXチームが作成したので、その時のお話です。
箸休め程度に読んでもらえると嬉しいです。漫画だけでもみていってください、全然真面目なことは書いてないです。
🌪 ことの起こり 〜嵐は突然に〜
2022年7月1日(金) 14:43、チームのマネージャーからiOSDCのイベントチラシ作成の依頼がきました。
昨年のiOSDCも弊社は参加しており、パンフレットにチラシを掲載していていました。元々は昨年と同じモノを載せる話が出ていたのですが急遽今年のバージョンを作成することになり、元DTPデザイナーが在籍しているUI/UXデザインチームに白羽の矢が立ったそうです。
連絡が来たのが金曜日の午後、今日中にどんなアウトプットにしたいのかなど会社内の資料をかき集めるとして、ヒアリングや動き出しは週明け開始、制作期間が2週間ない状態。
折角のチラシだし中途半端な物は作りたくない、しかし通常業務もある…
そうだコンペをしよう!
📣 コンペ開催決定
締め切りまで時間がなく、すでに来週のタスクも詰まっている状態だったので迷った結果、2つのメリットがある事からコンペの開催を提案しました。
メリット① 初動が早くなる
1人でラフのデザイン案を1つ1時間で作成するとして、4案作る場合4時間を必要とします。4人で一斉に取り掛かることにより、単純計算で1人1時間だけ確保すればよいので個々への負担が少なく初動の動き出しが早められると考えました。
メリット② 全く違うアイディアが短時間で出せる可能性がある
1人で作るよりも、違う思考の複数人で作成した方がアイディアが分散されるためです。
実際、”プロダクト・事業・会社をまずは知ってほしい!まずは企業を認知してもらえるチラシを作りたい!”という依頼内容から全く違う4案が出揃いました。
🥁コンペの結果は…
コンペの結果、すんなり決まるかと思いきやマネージャーが混乱。
刺さる案がたくさん出た、かつ全部方向性が違ったため急遽MTGを設定し話し合いを設けることに…
デザイナーとしては嬉しい誤算です。
イベントを推進してくださっている方々を含めMTGを行った結果…
漫画案に決まりました。
⏳ 迫り来る締めきり
案が決まったので、入稿に向けて急いでデザインに起こさなくてはなりません。
コンペ前にデザインチーム内で決めていたことがあります。
これには2つの”協力”が含まれます。
①”協力”はチラシ作成の作業分担
グラフィックデザインが得意なメンバーもいれば、イラストを描くのが得意なメンバーもいたので、チラシ自体の作業を分担できるようお互いのできることを明確にしていました。
作業分担でお互いの業務負荷が減るだけでなく、コンペ前に作業分担の話ができていたので、自分だけで実現できる範囲のデザインではなくチームメンバーの能力やパワーも視野に入れたボリュームのあるデザインが出ました。
②”協力”は業務の分担
案を出し、通ると単純に業務が増えます。日々の業務はすでに組まれている状態だったので優先順位を整理、再度スケジュールを揉み直し、はみ出る業務に対してはあらかじめチラシ作業を担当しないメンバーで巻き取ろうという話をしていました。
“協力”の話を事前にすることで、もし自分の案で決まったら言い出しっぺの自分が通常業務をしながら進めなければならない…というような心理的な負担を取り除きました。
結果的に、コンペ後にすぐメンバーを巻き込み、円滑に進められました💮
🎉 完成!! 無事に入稿!
イベント登壇者がビットキーのworkhub製品を担当されている方だった、ということもありチラシの内容はworkhubに振り切りました。workhubでできる代表的な体験を漫画で表現し、少しふふっと笑いたくなるようなちょうど良い漫画とチラシが作成できたと思います。
イラストは描いたことがあっても漫画を作ったのはほぼ初めて。4コマという短い場面の移り変わりで起承転結を表現するのは難しかったですが、とても楽しかったです。
話の落とし所や笑いの取り方に慣れている訳ではないので、人がふふっと笑えるちょうど良い面白さを求めて、”面白さ”がゲシュタルト崩壊するくらい考えました。
完成した際マネージャーに面白い!と褒めてもらえたのですが、「普段からこんな事(おそらく落ちのあるストーリー?)考えてるの?」って聞かれました。マネージャーには私がどんな風に見えているのでしょうか🤔
💬 思いがけないフィードバック
チラシはwebと違い、どれだけの人が見てくれたのかがわかりにくいものです。認知を目的として作ったチラシですが、FBが来ることを期待していませんでした。
しかし…
パンレットが参加者の手元に配られた日、iOSDC主催の長谷川さんがTwitterで呟いてくださっていました。
思いがけず嬉しいフィードバックをいただきました。
etc…
このときのコンペで出た案は評判がよく、会社を認知してもらうためのビジュアルを作成していたこともあり採用や商品紹介ページなど他でも使いたい!全部採用!というはこびとなりました。
実際数ヶ月後に弊社が参加した別のイベントで、”世界観を1ビジュアルにして表現する”デザインがブースの装飾として使われました。
📖 やって良かったこと
今回やってみてよかったことが3点ありました。
① 締め切りまで時間がない中で、誰か1人が抱え込まずコンペで案を募れた
コンペを絶対に推奨する!という訳ではありません。
今回のチラシ作成は入稿まで時間がなく、通常業務もあったためみんなで負担を分散して進めるコンペという動きがあっていました。しかし一人で案だしや作業を進める方が都合良い場合もあります。
急ぎの案件は特に視野が狭くなって急いで取り掛からなければ!という焦りからがむしゃらに進めてしまうこともあるかもしれませんが、その時求められたことにあった動きを最初に検討できた点が今回とても良かったと思います。
② 事前に協力体制をひくことで表現の幅を広げたり、精神的な負担を取り除けた
言い出した人が全てやらないといけない、自分のできる範囲のデザインしか提案できない、という考えだとコンペへの参加ハードルも上がるし、表現の幅も狭まります。
今回のコンペはあくまで”案の提案”として、方向性が決まれば全員で協力して完成を目指すことや、各自の得意分野や表現できる幅を話せていたのは今回の取り組みでとてもプラスになりました。
③チームメンバーの思考がインプットになる
デザインの意図や考え方、どれくらい構想したのかも含め発表する事により、自分では思いつかないやり方や表現をインプット出来ました。
インプットを元に足りないところを伸ばしたり、自分ならこうする…と思考を深められる機会になり良い刺激となりました。
最後に
私は元々グラフィックデザイナーで、ビットキーに入社のタイミングでUI/UXデザイナーにキャリアチェンジしているのですが、前職の頃は日常的にコンペをしていました。UI/UXデザイナーになってからは社内でコンペをするような取り組みは無かったのですが、前職の知見やデザイナーが複数いるという点でコンペを実行に移せました。チラシ以外でもUIデザインのコンペを社内で行なって、良いとこどりをしたデザインも作成しました。
コンペはデザインする他に、同じお題で自分には無い案や発想に出会える可能性があります。コンペをしたことがない方や、チームメンバーの強みや考え方を改めて知る場所として社内コンペをしてみるのはいかがでしょうか。
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明日の株式会社ビットキー Advent Calendar 2022は、@uminoooon18 が担当します。