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ラズパイでOMVによるNASの構築

Last updated at Posted at 2021-07-28

ラズパイ4でNASを作ろうと思ったときに苦戦したので備忘録としてまとめておきます。
ラズパイのWIFIでの設定を試してないのでわからないですが、イーサネット(LANケーブル)を用いた方がいいかもしれません。

全体の流れ

①ラズパイにOSのインストール
②ラズパイのSSHの有効化
③PCからSSH接続
④OMVのインストール
⑤OMVの設定
⑥NASに接続

①ラズパイにOSのインストール

ラズパイにOSのインストールをします。初めての方ならDesktopバージョンのほう設定が楽です。今回もDesktopバージョンで説明していきます。microSDにOSイメージを書き込みラズパイに装着し、起動させます。そうすると初期設定の画面が出てきます。最後にアップデートが入るので数分待ちます。

②ラズパイのSSHの有効化

アップデートが終わった後、パソコンからSSH接続するために、ラズパイのSSH接続を有効化します。ラズパイデスクトップ画面の左上にあるラズパイマーク(?)をクリックし、次にPreferencesをクリック。Raspberry Pi Configurationが選択肢に出てくるのでそれをクリックします。そうすると設定画面が表示されるので、interfacesタブを選択し、SSHの欄をEnable(有効化)にし、OKして終了です。英語の部分は環境によって日本語になっているかもしれませんので適宜読み替えてください。

③PCからSSH接続

今回はteratermを使ってSSH接続します。先にラズパイ側でターミナルを開き

$ ifconfig

でラズパイのIPアドレスを確認しておきます。eth0のinetに表示される『192.168.2.2』(値は適当)みたいな数字列がそうです。

tera termを開き、ホスト(T)となっている欄に先ほど確認したIPアドレスを入力しOK。
セキュリティ警告が表示されるかもしれませんが続行で大丈夫です。その後ユーザ名とパスワードが求められますので、ユーザ名『pi』でパスワードは変更していなければ『raspberry』です.入力したらOKを押し、接続完了です。

④OMVのインストール

次にOMVのインストールを行います。

$ cd /opt/
$ wget -O - https://github.com/OpenMediaVault-Plugin-Developers/installScript/raw/master/install | sudo bash

20分程度かかるので気長に待ちます。完了すると自動で再起動がかかります

ついでにラズパイでexfat、NTFSの形式でフォーマットされたHDD、SSDが読み込めるようにしておきます。再度SSH接続し、下記の処理を実行します。

$ sudo apt-get install exfat-fuse exfat-utils
$ sudo apt-get install ntfs-3g

⑤OMVの設定

 http://raspberrypi.local/
にアクセスしOMVの設定を行います。

ユーザ名:admin
パスワード:openmediavault

OMVでは設定を変更すると上部にオレンジ色の設定を適用するかどうかの確認が表示されるので、今後は表示されたらいちいち適用を押すようにしましょう(間違いが少なく済みます)

1.ネットワークの設定
 システム→ネットワーク→インターフェイスでeth0を選択し、編集を押します。IPv4のメソッドをスタティック、アドレスをラズパイのIPアドレス、ネットマスクを255.255.255.0、ゲートウェイをルーターのIPアドレスを入力します。ゲートウェイのアドレスの調べ方は割愛。

2.記憶媒体の認識
まず、まだラズパイにHDD等を接続していない方は接続します。
 ストレージ→ファイルシステムに行き、接続した記憶媒体をマウントします。
既にマウントされていた方は一度アンマウントをし、再度マウントしておきます。

2.共有フォルダの作成
 アクセス権の管理→共有フォルダに行き、追加を押します。名前は適当でかまいません。デバイスは欄の右の▽を押し、先ほどマウントしたデバイスを選択します。そしたら保存を押します。もしかしたらエラーが出るかもしれませんが、追加されたデバイス名の右側の参照先が『はい』になってれば問題ないです。(自分は今のところ問題なく使えています、、、)

3.ユーザの追加
アクセス権の管理→ユーザに行き、ユーザの追加をします。名前もパスワードも適当で大丈夫ですが、NASにアクセスするときに必要になるため、覚えやすいものにしておくといいでしょう。保存を押し追加出来たら、その画面で追加したユーザを選択し、特権を押します。先ほど追加した共有フォルダがあるので、『読み/書き』にチェックマークをつけておきます。

4.SMBの有効化
 サービス→SMB/CIFSに行き、一般設定を有効化し、保存を押します。次に共有タブに行き、追加を押し、先ほど設定した共有フォルダを追加します。

以上でOMVの設定は終了です

⑥NASに接続

 windowsでの接続について説明します。フォルダーを開き、ネットワーク欄に行きます。そこで『\\XXX.XXX.XXX.XXX』と入力します。XにはラズパイのIPアドレスが入ります。ユーザとパスワードが求められるので先ほど設定したユーザ名とパスワード入力します。共有フォルダで作ったフォルダが存在すれば成功です。

お疲れさまでした。


参考サイト

https://buytech.today/?p=6580#toc7
https://denor.jp/rock64%E3%81%A7%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88%E3%81%AAnas%E3%82%92%E6%A7%8B%E7%AF%89-openmediavault

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