In a nutshell
WSL(Windows Subsystem for Linux)を導入後、Windowsのシャットダウン処理が完全に終了せず、USB給電が継続するなどの問題が発生。WSL
と仮想マシンプラットフォーム
の無効化によって問題が解消。
はじめに
WSLを活用してUbuntuを導入した環境において、Windowsシャットダウン後もUSB機器への給電が止まらないなどの挙動が見られた。この問題は、WSLのシステム連携がWindowsのシャットダウン処理に干渉していることが原因と考えられる。
発生状況の詳細
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wsl --list --verbose
をPowerShell 7で実行すると「ディストリビューションは存在しない」と表示 → WSL環境は削除済み。 - それにも関わらず、シャットダウン後もUSBが給電されたまま。
- PCのファンも回り続けるため、完全に電源が落ちていない状態。
-
高速スタートアップ
やWindows Update
の影響ではないことも確認済み。
原因と推察
- WSLの機能(
Microsoft-Windows-Subsystem-Linux
)および仮想マシンプラットフォーム
(VirtualMachinePlatform
)が有効な状態のまま残っており、シャットダウン時の電源管理に干渉していた可能性がある。
対処方法
以下のPowerShell 7コマンドを実行することで、問題が解消された:
Disable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName "Microsoft-Windows-Subsystem-Linux"
Disable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName "VirtualMachinePlatform"
これにより、WSLおよび仮想マシン関連機能が無効化され、シャットダウンが正常に完了し、USB給電も停止するようになった。
今後の対応について
- 再度WSLを使用する場合は、以下のように再有効化する必要がある:
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName "Microsoft-Windows-Subsystem-Linux"
Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName "VirtualMachinePlatform"
- WSL利用後に同様の現象が発生した場合は、機能の有効状態を確認し、不要であれば無効化することを推奨。
備考
- この症状は、特定のPC環境やBIOS設定によって再現性が異なる可能性がある。
- WSL2の仮想環境がシャットダウン後もレジュームを意識した状態でメモリに残っていることが関連しているかもしれない。