はじめに
Arch Linuxのインストールガイドは非常によくできているので、それ読みながら進めれば基本的には問題ない。
しかし、ディスクのパーティショニングあたりの設定については省略が多く、また各ページに分散されて記述されているため、慣れていないと手こずる部分だ。
そこでこの記事では、UEFIモードでOSを起動し、ディスクのパーティショニング(GPT)とブートローダ(GRUB)のインストールを行う手順を記す。
構成
ディスクレイアウト
ディスク | パス | ファイルシステム | 容量 |
---|---|---|---|
/sda1 | /boot | FAT32 | 512MB |
/sda2 | swap | - | 2000MB |
/sda3 | / | ext4 | 残り |
※boot領域はFAT系にする必要がありFAT32が推奨されている。
※boot領域の容量は512MBが推奨されている
手順
UEFIモードで起動していることを確認
# ファイルの一覧が表示されることを確認
ls /sys/firmware/efi/efivars
もしディレクトリが存在しなかったらBIOSモードで起動している。
この記事ではUEFIモードでインストールしたいので、BIOSモードで起動している場合は、BIOS/UEFIの設定を見直す必要がある。
私の環境でもBIOSモードで起動していたため、修正して起動しなおした。
具体的にやったことは、PCの起動時にF11を押しBIOS/UEFIの設定画面に入り、Boot Optionが「Legacy + UEFI」になっていたため「UEFI」に変更した。
※設定方法は使用しているシステムによるだろう
パーティションの作成
注意:ディスク上の既存のデータはすべて無くなる。
# parted /dev/sda
(parted) mkpart ESP fat32 1MiB 513MiB
(parted) set 1 boot on
(parted) mkpart primary linux-swap 513MiB 2513MiB
(parted) mkpart primary ext4 2513MiB 100%
参考
https://wiki.archlinux.org/index.php/GNU_Parted
http://qiita.com/Gen-Arch/items/da296b7cbe5d87abc5a4
ファイルシステムの作成など
## Partedが実行済みで不要かもしれない
# mkfs.fat -F32 /dev/sda1
# mkswap /dev/sda2
# swapon /dev/sda2
# mkfs.ext4 /dev/sda3
参考
ブートローダーをインストール
# pacman -S grub efibootmgr
# grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot --bootloader-id=grub
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
私の環境では上記の手順で問題なかったが、環境によっては下記が必要かもしれない。
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
# cp /boot/EFI/arch_grub/grubx64.efi /boot/EFI/boot/bootx64.efi
参考
https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/GRUB
http://note.kurodigi.com/archlinux-uefi-install/
https://wiki.gentoo.org/wiki/Handbook:AMD64/Installation/Disks/ja
起動確認
再起動して、起動することを確認。