0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

【Intune Suite】エンタープライズアプリケーション管理を試してみた!

Last updated at Posted at 2024-07-15

1.はじめに

本記事では、Intune Suiteの1つであるエンタープライズアプリケーション管理を取り上げており、簡単な動作確認手順をご紹介します。

2.エンタープライズアプリケーション管理とは

最初に、Intune Suiteに関して触れて、その後、エンタープライズアプリケーション管理に入ります。

2-1.Intune Suite

Intune Suiteとは、Intune Plan 1に対するアドオンプランです。
現在提供されている主要なコンポーネントは以下となっています。
試してみたコンポーネントには、リンクを付けていますので、もしよろしければ。

①リモート ヘルプ
・クラウドベースで、ユーザの遠隔支援

②エンドポイント特権管理
・ローカル管理者権限を Just in Time で付与

③高度分析(Advanced Analytics)
・デバイスクエリや、分析ダッシュボードを提供

④エンタープライズ アプリケーション管理
・3rd Party アプリの配信と脆弱性、更新の管理
・本記事でのご説明

⑤クラウド PKI
・SCEP証明書の発行や失効管理

2-2.エンタープライズ アプリケーション管理とは

エンタープライズ アプリケーション管理を利用することで、Microsoft社製のアプリだけではなく、カタログ登録済みの3rd Party アプリもIntuneで、配信やアンインストールをすることが可能となります。
対象となるアプリは、エンタープライズ アプリカタログというリストに記載されているものとなります。
具体的には、以下URLに記載があります。

現在、100以上のアプリが、エンタープライズ アプリカタログに含まれており、例えば、

  • Amazon AWS VPN クライアント
  • Cisco Webex Meetings
  • Docker Desktop
  • Google Chrome for Business
  • Microsoft Visual Studio Code
  • リモート ヘルプ
  • WinSCP

といったアプリがあります。

特に、Win32アプリ(exe)では、そのままIntuneで配布することができず、Intunewinというツールでインストーラを変換した上で、インストールコマンドやアンインストールコマンド、正常インストールかどうかの判定する検出ルールも調査・確認をする必要があります。
そういった苦労をこのエンタープライズ アプリケーション管理は、取り除いてくれそうですね。

3.手順

3-1.テスト構成

今回のテスト構成は以下の通りです。

  • Hyper-V上に、Windows 11 PCを用意
  • Windows 11 PCは、Entra JoinedとIntune登録済み
  • Entra IDのユーザには、EMS E3相当とIntune Suiteの試用版ライセンス適用済み

補足:タメシカタ Microsoft Intune - Windows 編
エンタープライズ アプリケーション管理は、Intuneの知識がベースとして必要となります。
もし、初めてIntuneを触る場合は、以下URL先に、Microsoft社の太田さんが投稿された無料Bookがありますので、ご一読いただくと良いです。

3-2.Intuneによるアプリ配布

それでは、Intune管理センターに移動します。
「アプリ > すべてのアプリ > +追加 > エンタープライズ アプリ カタログ アプリ」を選択します。

image.png

「選択」をクリックします。

image.png

「エンタープライズ アプリカタログを検索する」をクリックします。

image.png

試しに、「Cisco Webex Meetings」を選択し、「次へ」をクリックします。

image.png

1つだけですが、対象となるパッケージを選択し、「選択」をクリックします。

image.png

次に、アプリ情報が表示されます。
※ここ表示されている情報は自動で入力されています。

image.png

特に注目すべきポイントとしては、この画面となり、インストールコマンドとアンインストールコマンドなどが自動で入力されています。
通常、Win32アプリをIntuneから配信する場合は、これらの情報も調査して、入力する必要があります。

例えば、インストールコマンドは、
"%SystemRoot%\System32\msiexec.exe" /i "webexapp.msi" /qn AUTOOC=0
となり、
アンインストールコマンドは、
"%SystemRoot%\System32\msiexec.exe" /X {7DC46D6D-4D5B-E7ED-3663-37BCC0E86A63} /qn
となっています。

image.png

こちらも「次へ」を選択します。

image.png

検出ルールも自動で入力してくれています。
検出のパスは、%ProgramFiles%\Webex\Webex\Applicationsとなっています。

image.png

最後は確認画面となります。
普段は、割り当てがあり、アプリを配布するグループなどを選択する必要がありますが、エンタープライズアプリケーション管理のプロファイルを作った後に、グループの割り当てを行います。

image.png

image.png

アプリの準備をしてくれているようなので、数分待ちます。

image.png

「プロパティ」をクリックして、画面下部にある割り当ての「編集」をクリックします。

image.png

アプリを配布するグループを割り当てます。
なお、「アンインストール」という割り当てもあり、こちらを利用してアンインストールも可能なようです。

image.png

「保存」を押して待ちます。
アプリが配布されるまで、時間がかかるので、気長に待ちます。

image.png

3-3.結果確認

①インストール
Intune Management Extensionより、通知が発生し、無事インストールができました。

image.png

Windowsのアプリを確認しても、無事インストールされていました。

image.png

Intune Management Extensionとは
IntuneにWindows PCを登録した際に、自動的にインストールされるサービスです。
主に、PowerShellスクリプトを実行する際に起動するようですので、今回のアプリのインストールコマンドやアンインストールコマンドを実行してくれているサービスとなります。

ちなみに、Intune Management Extensionのログは、一般的に
C:\ProgramData\Microsoft\IntuneManagementExtension\Logs
に格納されています。

image.png


②アンインストール

次は、アンインストールを実施します。
消す際は、割り当てからグループを除くだけではなく、明示的に、アンインストールのところに割り当てる必要があります。
割り当ての「必須」から対象グループを消して、「アンインストール」に登録します。

image.png

少し待つと、こちらも無事動作することができました。
下記は、削除した際の通知画面です。

image.png

最後に、Intune管理センターで、対象のデバイスを選択し、「管理対象のアプリ」を見てみます。
Webex Meetingは、必須のアンインストールになっており、状態は、「インストールされていません」になっていますね。

image.png

4.おわりに

お疲れさまでした。
これで、エンタープライズアプリケーション管理の確認は、おしまいです。
Intune Suiteは、Intune P1だけでは利用できず、アドオンとして購入する必要がありますが、なかなか良い機能が具備されていることがわかりました。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?