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リモートワーク環境でのチームマネジメントについて

Last updated at Posted at 2020-12-21

リモートワーク環境でのチームマネジメントについて

こんにちは、株式会社オールアバウト 開発部の@moggyです。
この記事は、All About Group(株式会社オールアバウト) Advent Calendar 2020 21日目の記事となっております。

はじめに

新型コロナウイルスの流行により、これまでとは異なる環境での働き方を余儀なくされている方も多いかと思います。私自身もその中の一人であり、2020/02から現在までフルリモートでの業務に完全にシフトしています。日々の業務を通じて環境の変化により様々な問題が起きていると感じており、その中でもコミュニケーションやマネジメントといった点で悩みました。私と同じ悩みを持つ方もいらっしゃるかと思います。

本記事は以下のような悩みを抱えている方を対象に、少しでも参考になればと思い執筆しました。

  • リモートワークでチーム開発している方(マネージャー、メンバーどちらでも)
    • メンバーのメンタルが把握できていない
    • チームとしての開発スピードが下がっているまたは上がらない
    • コミュニケーションに不安を感じている

内容は全て私自身の普段の取り組みを元にしているため、間違っていたり納得できない部分もあるかと思いますが、ご容赦ください。

ペアプロ、モブプロの導入

なぜ導入したのか

在宅勤務に切り替わる前から、現在のチームにおいてはペアプロやモブプロについては導入していましたが、在宅勤務を機にほぼ全ての開発業務をペアプロ、モブプロとしました。理由として、一番に挙げられるのは「チーム内コミュニケーションの活性化」です。在宅勤務になり、基本的に人との会話数は激減していると考えています。作業に集中できる時間が増えたと感じる面もありましたが、レビュー工数などを考えるとトータルでは開発に時間がかかる状況になっていました。上記の問題を解消するため、単純作業(コピペレベル)以外は基本的にペア、モブプロで作業を行いチームとしての認識統一、レビュー工数の削減を目指しました。

結果

チームとしての認識の共通化やコミュニケーションについては意図した通り行える環境ができているかと思います。
2-3年目の若手から10年以上のベテランまで、お互いに実装について言いたいことが言い合える環境になり、誰かが何かを知らない状態だったり、一人で困っているという状況がなくなり、心理的な安全性は非常に高い環境になっています。

新たな課題

現在のチームが新規開発のプロジェクトということもあり、今後人員を拡大していく計画です。中途入社や業務委託、オフショアの検討などこれまでのように少人数のペアプロ、モブプロでは解消できない問題が起き始めているので、こちらへの取り組みは継続して考える必要があります。

スケジュール表の作成、工数見積もりと実績の記入

なぜ導入したのか

現在のチームでは2週間を1回のスプリントとする開発体制で開発を行っています。プランニングの際には2週間分の作業できる時間を把握し、適切な仕事量を決定する必要がありました。工数見積もりについては特にやり方を決めたわけではなかったですが、チーム内で検討していくにつれて自然と「プランニングポーカー」に近い形で見積もりが行われるようになりました。チーム内の各メンバーが作業できる時間を適切に把握できていないとせっかくの精緻に見積もっていたとしても計画が崩れることになります。私のチームでは現在以下のようなスプレッドシートで各メンバーの2週間分の予定を把握しています。
スクリーンショット 2020-12-21 10.23.19.png
前スプリントの最終日、次のスプリントの各個人の予定が大体決まったタイミングで上記の雛形からぞれぞれのmtgや予定を入れ込み、スプリント内で稼働できる時間を予め算出しておきます。
スクリーンショット 2020-12-21 10.24.59.png

上記で決定した時間を元にスプリント内で実現可能な範囲を決定し、常に仕事量が一定の水準で調整されている環境を目指しています。

結果

初めのうちはチーム内での見積もり精度の問題で、作業が遅れてしまったり逆に巻き過ぎてしまうなどの問題もありましたが、見積もりに対しての結果を常に記載するようにしてからはこちらの問題も改善されつつあります。

新たな課題

個人的にスプレッドシードでの管理に限界を感じるところもあるので、何か良い方法がないかと常に探している状態です。
また、ペアプロやモブプロができない時間帯も存在するので、ここの部分がより有効に使えるような方法がないかと日々モヤモヤしています。(現状はレビューや別作業の時間として割り振っています)

週1振り返り&毎日の夕会実施

なぜ導入したのか

チーム開発をする中で振り返りを実施するのはチームをより良い状態にするために必須な工程かと思います。我々のチームでは基本的に週1回、「KPT」と「モチベーショングラフ」を用いて振り返りを実施していました。振り返りを続けていく中で、月曜に行ったことを金曜日まで詳細に覚えているメンバーがいないなー、月曜日どんな気持ちで仕事していたか忘れた、というような意見がチームメンバーほぼ全員から上がるようになりました。それからは毎日仕事終わりの10分間に夕会という形でその日のモチベーション、keepとproblemの記入を行うようになりました。

結果

週1回の振り返りの内容が、毎日の積み重ねのおかげで精緻に行えるようになりました。次へのtryの質も向上し、振り返りの役割をより果たせていると感じています。また、毎日夕会することにより、メンバーのメンタル面の問題なども素早くキャッチアップできるようになり、フォローがしやすい状態になっています。

新たな課題

こちらも要員が増えるにつれて今の会議体では収まらなくなって来ることが今後の懸念です。

最後に

モチベーションやコミュニケーションにフォーカスした内容になりましたが、私自身これらが充実していないとチームとして最大限のパフォーマンスを出すことは難しいと考えています。
今回の記事でどれか一つでも試してみようと思えたことがあれば幸いです。

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