はじめに

こんにちは。
ジョジョ好きなXRクリエイターのもふるねです。

VRChatでたまに耳にする「OSC」とは何なのか気になってきました。
こういう時は実際に触ってしまうのが理解が早いのです。
（思い立ったが元日、年明けてすぐに未知の領域を触り始める私）

OSCに関して全くの無知だった私が、OSCを触って理解できたことをここに書き連ねていきます。

結果

こいつ...動くぞ！

参考資料

ラザノアさんのポスト
VRChatでOSCを体験する手順
Honda HiromichiさんのQiita記事
OSCとは？OSC通信についてまとめてみた
がちもとさんのQiita記事
VRChatでOSCやーる（Python3.9、Windows10）
おのさんのZenn記事
VRChatがOSCに対応したので、まずはNode.jsでアバターをジャンプさせてみた

OSCとは

Open Sound Controlの略であり、電子楽器の信号の送受信に使う目的で作られたものだけど、あまりにも汎用性が高すぎるので音楽以外の目的で使われることも多い。
そして最も大事なこと...OSCは アプリ内外を繋ぐ信号の送受信ができる！

これがどういうことかと言うと───
例えばVRChatの中でボタンを押すと、押したという情報をOSCを使ってVRChatの外に送信し、その情報を元に現実の自宅の照明を付けたり消したりできちゃうのだ！

他にもできる色んな面白い事をまとめた記事があるので見てみるといいよ。↓

つまり、OSCは可能性の塊なのである！

VRChatとOSC間の通信の仕組み

2024年1月現在、VRChatはOSCに対応しています。
実際にBoothで「OSC VRChat」と検索してみると多くのギミック・ツールが出てきます。

「すっごーい！なにこれなにこれー！」と思ってるサーバルちゃん諸君、簡単にVRChatとOSC間の通信の仕組みをお教えしよう。

9000番ポートに情報を送ると、VRChatに情報を送ることができる。
9001番ポートではVRChatから情報を受け取ることができる。
情報はurlみたいな階層構造の文で通信する。例：/test/hoge

以上！　ね？かんたんでしょ！

OSCをVRChatで体験しよう

言葉で理解するより、実際にやって理解する方がずっと分かり易いので、やってみましょう。
手法はラザノアさんのVRChatでOSCを体験する手順に従っています。

まず、OSCを操作するアプリのTouchOSCを以下のurlからダウンロードします。
https://hexler.net/touchosc

次に、コマンドプロンプトでipconfigを打ち、自分のIPv4アドレスを調べます。

TouchOSCを起動し、Edit > Connectionsを開き、OSCタブをクリックし、Connection 1にチェックをつけます。
そして、以下のように設定します。
Connection 1：UDP
Host ：自分のIPv4アドレス　（例:192.123.4.56）
Send Port ：9000

キャンパス内で右クリックしてXYを選択します。
すると赤い四角い枠ができます。

右下にあるMessagesの＋を押して、OSCを選択することを２回します。
するとOSCのタブが２つできます。

OSCタブを以下のように設定します。
１つ目のOSCタブ
Connections：1
Trigger：x
Address：/input/Horizontal
Arguments：x
　Scale：-1,1
　Conversion：FLOAT
２つ目のOSCタブ
Connections：1
Trigger：y
Address：/input/Vertical
Arguments：y
　Scale：-1,1
　Conversion：FLOAT