GCPのCloud Load Balancingの概要と機能
目次
概要
GCPのCloud Load Balancingは、Google Cloud Platform(GCP)上で提供される負荷分散サービスです。このサービスは、アプリケーションやウェブサイトへのアクセスを複数の仮想マシンやサーバーに均等に分散することができます。これにより、トラフィックの増減に柔軟に対応し、高可用性とパフォーマンスの向上を実現することが可能です。
Cloud Load Balancingは、GCP内にデプロイされた複数のリソース間でトラフィックを分散するために使用されます。特定のリクエストに対して最適なリソースへのルーティングを行い、セッションの保持やヘルスチェックなどの高度な機能を備えています。
機能/詳細
次に、Cloud Load Balancingの主な機能とその詳細について説明します。
1. HTTP(S) ロード バランシング
- HTTP(S)プロトコルを使用したウェブトラフィックを分散します。
- URLマップ、ホストルール、パスルールなどの設定により、トラフィックのルーティングを柔軟に制御できます。
- SSLオフロードにより、暗号化トラフィックの処理をアプリケーションの実行インスタンスに転送することができます。
2. TCP/UDP ロード バランシング
- TCPやUDPのプロトコルを使用したトラフィックを均等に分散します。
- グローバル負荷分散機能により、異なる地理的なリージョンに配置されたリソースへのトラフィックを効果的に分散することができます。
3. ネットワーク ロード バランシング
- L4ロード バランシングを提供し、TCP/UDPトラフィックを最も効率的な方法で分散します。
- Google ネットワークのスケーラビリティ、低遅延、高度なセキュリティを利用します。
4. 冗長性と高可用性
- Cloud Load Balancingは、バックエンドの容量を自動的に調整し、常に利用可能なリソースへのトラフィックを均等に分散します。
- ヘルスチェック機能により、正常に動作していないバックエンドリソースからのトラフィックを排除することができます。
5. グローバル負荷分散
- グローバル負荷分散機能により、地理的に分散した複数のリージョンに配置されたバックエンドに対するトラフィックを柔軟に制御できます。
- グローバル IP アドレスを使用し、トラフィックを最適なリージョンへ配信することができます。
まとめ
GCPのCloud Load Balancingは、アプリケーションやウェブサイトへのトラフィックを複数のリソースに均等に分散するための負荷分散サービスです。HTTP(S) ロード バランシング、TCP/UDP ロード バランシング、ネットワーク ロード バランシングなどの機能を提供し、冗長性と高可用性を確保します。グローバル負荷分散機能により、地理的に分散したバックエンドへのトラフィックルーティングが可能となります。