この記事は、「技術広報 Advent Calendar 2024」の17日目の記事です。
夏から技術広報チームの立ち上げをしてきて、やっと軌道に乗ってきたと感じているところです。
あくまで個人として、(ソフトウェア企業の)技術広報に対しての考えを書いていきます。
外部への効果はゆっくり、内部には割とすぐ効く
技術広報である以上、主目的は外部への働きかけでしょう。例えば技術ブログを立ち上げたり、カンファレンスに参加したりすることが外部への働きかけにあたります。効果としては、採用時にリーチできる範囲の拡大や顧客の獲得といった面でプラスに働くことでしょうか。
これらの効果は、大バズりでもしない限り少しずつしか出ません。情報が溢れる中でターゲット層の目に触れる機会を作るのは容易なことではありません。
一方で、技術広報に取り組むこと自体が内部に効果を与え、それは外部よりも早く表れることでしょう。
ブログの執筆やカンファレンスへの参加・登壇はメンバーにとっての経験となり、チームにとっての文化になります。さらに、アウトプットにはインプットが必要となるため、自発的なインプットが生まれます。
理想的な状態
最初に決めたことに漠然と取り組んでしまうこともありますが、理想状態は一定確認したいものです。
技術広報の結果として、外部の人に持ってもらいたい感想
会社としては採用や顧客の獲得に向けて、以下のような感想を持ってもらえる状態が理想であると思います。
- この技術について調べるといつもこの会社のページが出てくる
- あの会社、こんなすごいことやってるんだ
- あの会社にはすごい人がいるな
技術広報に対する内部の状態
仕組みとして継続的に発展するためには、メンバーが自発的に動ける環境作りが必要です。このあたりが実現できれば自然に伸ばしていけるのではないか?と考えています。
- アウトプットをする習慣がついているメンバーがいる
- アウトプット経験がない人にとって、初回を経験する機会が設けられている
- 日々の業務の中でアウトプットに値すると思える取り組みをして、自発的にアウトプットをしようと思える
技術広報チームの動き
最後に、これらを踏まえて自分自身がどう動いていきたいかについてです。
アウトプットは自発的に動いてもらうのが理想ですが、まぁ人間そうはいきません。そりゃやることなんて少ないほうがいいに決まっていますから。
技術広報チームの役割はあくまで「促進」でありたいと思っています。
「なんか書いてよ」ではなくて、「え、そんなすごいことやってるならぜひ発表しようよ」という感じでやる気を出してもらうような動きをしていきたいものです。
こういった動きをするには、メンバーがどんなことをしているのかにアンテナを張っていないといけませんね。