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まえがき

おつかれさまです。mochiです。
今回は私の実業務で触っているiLO5について少し書こうかと思います。

普段の業務について

私は普段、医療機関に設置されているオンプレミス環境のサーバや仮想環境のサーバを遠隔保守する業務に就いています。そこではすでに稼働しているサーバの稼働時間やDBサーバのバックアップ取得ジョブが正常に行われているか、物理環境の場合であればハードウェアのヘルスチェックも実施します。

ハードウェアのヘルスチェックはどう行う?

オンプレの場合、ハードウェアは病院内に保持して自分たちで管理しなければいけません。ですが私は全国の病院をかなりの数保守しなければならないため、リモートでハードウェアの管理を行います。そこで使用されるのがHPEのiLO5やSMH(System Management Homepage)です。これらはサーバのヘルスチェックを遠隔で行うことができ、リモート管理をスムーズに実施することができます。
私はHP製のサーバを保守している為、DELLのiDRACやOMSAは研修で触ったことがある程度です。

iLO5とは?

iLO5(Integrated Lights-Out 5)は、HPE(Hewlett Packard Enterprise)が提供するサーバー管理技術の最新バージョンです。ですがiLO6がリリースされ始めたようです。この技術は、HPE製サーバーのリモート管理を可能にし、物理的にアクセスが難しい場所からでもサーバーの運用や保守を効果的に行うことができます。

機能について

・仮想コンソール
GUIベースで管理するサーバのコンソール画面にアクセスすることができます。これにより、リモートでサーバの操作や設定変更をリアルタイムで行うことができます。

・仮想メディア
iLO5は仮想メディア機能を備えているため、リモート環境でCD/DVDドライブやUSBデバイスをサーバに接続することができます。これによってOSインストールやファームウェアのアップデートなんかも行うことができます。

・パフォーマンス監視
iLO5はサーバーのハードウェアリソースやパフォーマンスを監視し、リアルタイムでのモニタリングとレポート作成を行うことができます。障害の早期発見や問題のトラブルシューティングを支援します。

・アラートや通知
システムの異常や重要なイベントが発生した際には、iLO5が自動的にアラートや通知を送信します。管理者は迅速に対応することができ、サーバーの可用性を高めることができます。ハードウェアに何か障害が発生した場合、イベントログも抽出することができる為、詳細に状況を把握し、トラブルシューティングに役立ちます。

実際に私が行っている業務では、iLO5のマネジメントコンソール画面にログインし、システムインフォからRAIDディスクの正常性、FANに問題はないか、アレイコントローラに異常がないか等の基本的なステータスを一元管理してチェックしています。
GUIで操作できるため、ブラウザベースでストレスなくチェックできます。

研修でDELLのiDRACやOMSAを触ってみた

会社の物理サーバに実際にRAID設定からOSのインストールまでを行う研修があり、そちらに参加した際の感想です。正直、『DELLめっちゃ良くね!?』と思いました。何がいいかって、まず監視ツールのコンソール画面にログインした時の視認性が非常に高いです。ログインしたらすぐの画面に必要な情報がまとめて入ってくることが大きな利点かと思います。

比較用のコンソール画面置いておきます。

image.jpeg
👆iLO5のホーム画面

image.png
👆iDRAC9のホーム画面

OMSAって何?

OMSA(OpenManage Server Administrator)は、Dell Technologiesが提供するサーバー管理ソフトウェアです。これは、Dell製のサーバーおよびストレージ装置の管理を容易にするために設計されています。

機能について

・リモート管理
OMSAを使用することで、物理的にアクセスが難しいサーバーにリモートでアクセスし、管理や運用を行うことができます。リモートからの電源のオン/オフ、BIOS設定の変更、システムの監視などが可能です。

・複数サーバの一元管理
大規模なデータセンター環境において、複数のサーバーやストレージデバイスを一元管理するための機能を提供します。これにより、運用の効率化とコスト削減を図ることができます。

所感

普段の業務では対象のサーバがHPE製であるため、iLO5やSMHを使用してサーバ保守を行っています。ですが、自社での研修でDELL製サーバを実際にRAID構成からOSのインストールまでを行ってみた結果、管理ツールがとにかく扱いやすく、病院サーバも全てDELLにしてくれ!!と思いました(笑)

リモートでのサーバ保守をしている際、病院側にはNASや冗長構成されたDBサーバやGWサーバなども存在しており、複数のサーバを行ったり来たりしながら保守しています。
こういった時、複数のサーバを一元的にまとめて管理したい為OMSAのような一元管理機能は使ってみたいと思いました。

最後にオンプレとクラウドの比較

オンプレミスを知ってクラウドがいかに優秀かという点についても同時にひしひしと感じました。例えばAzureの場合、サーバをひとつ稼働させたいと考えた時にAzure PortalからVMを作成するのにわずか5分ほどで稼働させることができます。ですが物理サーバの場合、まずハードウェアを用意するのに時間がかかりますし、RAIDを組んでOSも自分でインストールさせる必要があります。

やはりリモート保守をしている際、iLO5のようなリモート管理は楽で良いですが、もっと良いのはやはりクラウドでの開発と運用です。今後は医療機関でも物理的なサーバの管理はクラウドベンダーに任せたいところです。セキュリティ的に医療機関などは難しいのかもしれませんが、その重い腰を上げるのを助けてあげるのもIT業界の人間の役目だと思います。
今後もっとクラウドについて理解を深め、自分の市場価値を上げていきます🔥

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