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サークルの共同サーバから、GitHubの特定のリポジトリにだけSSHアクセスできるようにしたい

Last updated at Posted at 2024-07-03

この記事では、読書者の方がある程度SSHの設定ができる想定で書いています。SSHについて分からない場合はGitHubへのSSH鍵の登録方法などを、別の記事で参照してください🙇

先にまとめ

GitHubのデプロイキーという機能を用いてリポジトリ専用のキーペアを作成し、それをサーバに登録しておいてSSH接続するようにしました。

背景

私の所属しているサークルでは、部員が比較的自由にいじることのできる共用サーバがあります。このサーバは管理が完全に学生によるものであるため、特に部長やインフラの管理をしている学生はsudo権限のような強い権限を持っています。

このサーバ内で例えばGitHubにSSH接続をするために、公開鍵認証のキーペアを生成すると、ファイルの権限を適切に設定していても他のsudo権限を持つユーザから個人の秘密鍵が閲覧できてしまうという状況でした。1

基本的にサークルのサーバに置いているのは、サークルとして開発しているプロダクトが主であり、それらのプログラムが他のサークルメンバーから閲覧できる分には問題はありません。一方で秘密鍵が閲覧できてしまうと、対応する公開鍵をGitHubに登録しているユーザ個人の非公開リポジトリや、別のorganizationの非公開リポジトリをいじることができてしまいます。

サークルメンバーとの信頼関係を信じて秘密鍵を置くというのもありましたが、万が一のことも考えてそれ以外の対応法を検討していました。

対応策

私の中で考えられた対応策は次のようなものがありました。

  • アクセストークンを利用してHTTPS認証をする
  • デプロイキーを利用する

このうち、私は「デプロイキーを使用する」という方法を利用することにしました。

普段からGitHubへの接続にはSSH認証を利用していて慣れており、デプロイキーであればSSH認証と似た形で設定ができたためです。

デプロイキーの場合でもキーペアを生成して秘密鍵をホームディレクトリ内に置いておく必要があり、他ユーザからそれを見られる心配はあります。ただ、万が一見られた場合でも、その秘密鍵では紐づいている1つのリポジトリしか操作ができず、任意の非公開リポジトリの操作は行えません。ですので、サークルのプロダクトを共用サーバ内で扱う分には問題がないだろうということになりました。

実際にデプロイキーを設定してみる

まずはサーバ内でキーペアを生成します。

ssh-keygen -f demo_key

GitHub上で先ほど生成した公開鍵をデプロイキーに設定します。デプロイキーはリポジトリの設定画面から、赤枠の箇所で追加できます。

デプロイキーの設定

この枠に公開鍵を入力します。コミットやプッシュをする場合は下にあるAllow write accessというチェックボックスにチェックを入れないと、書き込みができません。

share-server-github-2.png

そうしたら、参考の記事にある通り、複数のリポジトリをいじるための設定を~/.ssh/configに記述しておきます。

~/.ssh/config
Host demo-repo
  HostName github.com
  User git
  IdentityFile ~/.ssh/demo_key

そして最後に、以下のコマンドでデプロイキーを設定したリポジトリをクローンしてこれればOKです。

git clone git@demo-repo:組織名/リポジトリ名.git

追加でリポジトリを設定する際には、新しくキーペアを生成し、ホスト名を変えてクローンしてください。普段のクローン時とは以下の部分が異なっています。ここを、.ssh/configに設定したホスト名にします。

+ git clone git@demo-repo:組織名/リポジトリ名.git
- git clone git@github.com:組織名/リポジトリ名.git

参考

  1. そもそもsudo権限を持つなという話かもしれませんが、サークルの活動としてそこは一旦大目に見ることにしていました。

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