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はじめに

こんな記事を書いていてなんですが、ラズパイ側で固定IPの設定はしない方がいいみたいです。DHCPを制御するルータ側で設定するのが望ましいんだとか。それについては以下の記事に書いています。

この記事は、それでも大学や社内の環境で簡単にはルータはいじれないって方に向けてのものになります。

背景

ラズパイが手元に来たら、とりあえずSSH接続しやすくするためにIPアドレスを固定するのが定石かなと思ってその方法を調べていました。

ただ、ネットでヒットする方法を試してみても、どうもうまくいきません。大体の方法は /etc/dhcpcd.confを編集する、とのことだったのですが、このファイルがそもそも見当たらないです。

色々調べてみると、参照する記事のほとんどではWi-Fiの設定にdhcpcdが用いられていましたが、2023年10月にあったRaspberryPi OSの更新から、デフォルトのWi-Fiの設定にはNetworkManagerというものを使うようにOS自体が変更になったようです。そのためIP固定の設定方法も大きく変わっていたとのことでした。

以下の記事などNetworkManagerを使ったCLIでの設定についてまとめられている記事もありましたが、まだ情報も少なく理解するのが大変そうだなーと思っていました。

そこで、そもそもCUIを使わずにGUIで設定できるのでは?と思い実際にやって見たところ、比較的簡単に設定できたのでこの記事ではその方法をまとめます。

GUIでIPアドレスを設定

一旦、手動でWi-Fiに接続します。そして、画面右上のWi-Fiのアイコンから、赤枠で囲んだ「Advanced Options」 => 「Edit Connections」と選んでいきます。

raspi_gui_ip_1.jpeg

そしたら、以下のようなウィンドが開かれるので、接続するWi-FiのSSIDを選択して、下部の歯車マーク「Edit the selected connection」をクリックします。

raspi_gui_ip_2.jpeg

そうすれば以下のような設定画面が表示されたかと思います。この中の「IPv4 Settings」のタブを開きます。

raspi_gui_ip_3.jpeg

設定項目としては、はじめMethodの箇所がAutomatic (DHCP)のようになっているかと思いますので、これをManualにします。そうしたらその下のAddressの箇所でAddのボタンを押し、左から順に設定項目を入力していきます。設定項目は以下のとおりです。

  • Address:自身の固定IPアドレス
  • Netmask:ルータのサブネットマスク
  • Gateway:デフォルトゲートウェイ(一般的にルータ自身のIPアドレス)

Addressは固定したいIPを設定してください。NetmaskGatewayがわからない場合は、次の手順で確認ができます。

今度は画面右上のWi-Fiのアイコンから、赤枠で囲んだ「Advanced Options」 => 「Connection Information」と選んでいきます。

raspi_gui_ip_4.jpeg

そして表示されたウィンドウの、「Subnet Mask」と「Default Route」の値が該当の箇所に入力する内容です。Gatewayの入力内容が上記の画像ではCIDR表記の24となっていますが、255.255.255.0のようなアドレス表記でも入力できました。

raspi_gui_ip_5.jpeg

これでラズパイを再起動すれば、設定したIPアドレスになったかと思います。

参考

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