地図で使われる座標として緯度経度があります。
たとえば東京駅の場所はこのような緯度経度になります。
東経139度46分13.6秒 北緯35度40分39.2秒(DMS形式)
この座標表記は、DMS (Degree Minute Second) 表記と言われる、緯度経度を「度分秒(60進数)」を使って表したものです。
GIS の世界では一般的にDEG (Degree) 表記と言われる、緯度経度を10進数の度のみを使って表す「十進経緯度(十進度)」を使用します。
まずは度分秒を十進経緯度に変換していこうと思います。
##DMS表記からDEG表記への変換
北緯35度40分39.2秒をDEG表記に変換する場合
度 + (分÷60) + (秒÷60÷60)
=35 + 40/60 + 39.2/60/60
=35.67755556
東経139度46分13.6秒をDEG表記に変換する場合
度 + (分÷60) + (秒÷60÷60)
=139 + 46/60 + 13.6/60/60
=139.7704444
という計算式になります。
##測地系変換
現在日本で使用されている地図の多く(Google Maps、Yahoo! Mapなど)は、経緯度情報は世界測地系によるものとなっています。
しかし、一部では日本測地系が用いられています。
そこで日本測地系から世界測地系への変換してみようと思います。
参照:日本測地系と世界測地系の変換式
- 日本測地系 経度:jx、日本測地系 緯度:jy
- 世界測地系 経度:wx、世界測地系 緯度:wy
とします。
日本測地系から世界測地系への変換式は
wx = jx - jy * 0.000046038 - jx * 0.000083043 + 0.010040
wy = jy - jy * 0.00010695 + jx * 0.000017464 + 0.0046017
という計算式になります。
例えば、日本測地系の経緯度を
- jx:139.7704444
- jy:35.67755556
とすると、上記計算式に当てはめると世界測地系 経緯度は以下になります。
wx = 139.767235
wy = 35.68078249
これで日本測地系から世界測地系への変換完了です。
##Google mapで見てみよう
変換できた世界測地系の経緯度をGoogle mapで見てみると...
東京駅が表示されました!パチパチパチパチ~