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自前でサーバーを建てずに、順次発信をTwiML Binsだけで構築する!

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追記

2017/7/20 5月に発表されたTwilio Functionsを使うことで、TwiML Binsより安全に高度な連続架電が可能になりました。
独自サーバーを立てずに順次発信を実現したい方は、ぜひFunctionsをご活用ください。

はじめに

電話APIであるTwilioには、非常に多くの利用方法がありますが、その中でも代表的な使い方に「異常を電話で通報する」というものがあります。その名の通り、例えばサーバーに異常が発生したり、夜間にドアが空いたことを検知したりした場合に、自動的に電話をかけるソリューションです。

自動で電話をかけるにはどうするか

Twilioが用意しているRestAPIを利用します。
例えば、以下のPHPコードを実行するとTwilio経由で電話がかけられます(予めPHPヘルパーライブラリをダウンロードしておく必要があります)。

PHP5.x
<?php
// Get the PHP helper library from twilio.com/docs/php/install
require_once '/path/to/vendor/autoload.php'; // Loads the library
use Twilio\Rest\Client;

// Your Account Sid and Auth Token from twilio.com/user/account
$sid = "TwilioのAccountSID";
$token = "TwilioのAuthToken";
$client = new Client($sid, $token);

$call = $client->calls->create(
    "Twilioで購入した発信元電話番号", "発信先電話電話番号",
    array("url" => "http://demo.twilio.com/docs/voice.xml")
);

echo $call->sid;

本記事で紹介すること

上記コードのように、Twilioを使うとプログラムから簡単に電話をかけることができます。
しかし、異常通報では次のような要件が課せられることがあります。

  • 通報先が一人ではない
  • 誰かが出るまで電話をし続けたい

このようなニーズには、上記のような単純なしくみでは上手く行きません。
一般的には、上記のようなコードをループさせるプログラムを作り、自前のサーバー上で実行する必要があります。
これは正しいアプローチであり、Twilioとしても推奨する手法です。
一方で、通報のためだけに自前のサーバーを立てるのは難しいとか、自前のサーバーに異常が発生した場合にどうするかという問題もあります。
そこで本記事では、自前でサーバーを建てずに、しかも複数人に対して、誰かが電話にでるまで架電するしくみを紹介します。そのために、Twilioの管理コンソール内に用意されている「TwiML Bins」を利用します。

注意事項

  • 本記事で紹介する方法は、かなりトリッキーであり、Twilioとしても想定していない使い方になります。
  • ログが正しくとれなかったり、実際の通話した分よりも少しだけ通話料金が高くなります。
  • この記事に記載した方法で想定されない動作をした場合に、その責任は一切負いませんので、予めご了承ください。

準備

本記事を実行するために必要なものは以下の通りです。

  • Twilioのアップグレードアカウント(トライアルアカウントでは、発信先には認証済み電話番号しか指定できません)
  • Twilioで購入した050番号を1つ
  • RestAPIを呼び出すためのしくみ(上記で紹介したコードなどが実行できるパソコンなど)

しくみを理解する

本記事で作成するしくみをコールダイアログを使って表現したのが次の図です。
TwiML Binsによる順次着信(ループ対応) (1).png

左上のCalls.POSTとかかれたダイアログが起点になります。
RestAPIを使って050番号に発信すると、Twilioは自動的に着信状態となり(PSTN着信ダイアログ)、urlで指定されたTwiML①(SayとPauseとHangupが組み合わされたもの)を実行します。このTwiMLは電話を一定時間後に切断するための重要な役割をもっています。ここで指定したPause動詞の秒数が経過すると、この着信に関するコールは切断されます。たとえば、5人に通知をしたいと考えている時に、ここの秒数が短すぎると5人目まで辿り着く前に切断されてしまうことになります。
Calls.POSTのダイアログのurl(RestAPIで発信した際に、相手先が応答したときに実行されます)には、連続架電をするためのTwiML③(Dial動詞が書かれているTwiML)が指定されています。今回は050番号に発信しているため、Twilioが自動着信をすることを利用して、連続架電を実行しています。
Dial動詞のダイアログでは、図では複数のDial動詞が列挙されているようになっていますが、実際には1つのDial動詞の中に、Number名詞を複数記述することで連続架電を実行しています。それぞれのNumber名詞には、通知先を一つづつ指定するとともに、urlには電話に出た時に通知したいメッセージを記したTwiML②を指定します。
ループさせるために、最後のNumber名詞には、今回RestAPIで架電した050番号を再度指定し、さらにurlには自分自身のTwiML③を再帰的に呼び出しています。

TwiMLを作成する

本記事では、図を見てもわかるように3つのTwiMLを作成する必要があります。

ダミーの応答メッセージTwiMLを作成する

図の中のTwiML①を作成します。

  1. 管理コンソールのデベロッパーセンターを開きます。
  2. TwiML Binsを選択して、赤い+アイコンをクリックして以下のTwiMLを作成してください。
  3. 「FRIENDLY NAME」には、「ダミー応答メッセージ」、「TWIML」には以下のコードを入力します。
TwiML①
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Response>
  <Say>dummy</Say>
  <Pause length="60" /> <!-- デフォルトで60秒を指定 --> 
  <Hangup />
</Response>

架電の途中で呼び出しが止まってしまうようなら、60秒を長くします。

  1. Valid Voice TwiMLが表示されているのを確認し、「Create」ボタンを押します。
  2. 作成されたTwiMLの「URL」フィールドをメモ帳にコピーしておきます。

応答メッセージのTwiMLを作成する

図の中のTwiML②を作成します。

  1. 再度TwiML Binsを選択し、赤い+アイコンをクリックして以下のTwiMLを作成してください。
  2. 「FRIENDLY NAME」には、「応答メッセージ」、「TWIML」には以下のコードを入力します。
TwiML②
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Response>
  <Say language="ja-JP">緊急事態が発生しました。至急確認が必要です。</Say>
  <Hangup/>
</Response>

メッセージは自由に変更して構いません。

  1. Valid Voice TwiMLが表示されているのを確認し、「Create」ボタンを押します。
  2. 作成されたTwiMLの「URL」フィールドをメモ帳にコピーしておきます。

連続架電のTwiMLを作成する

図の中のTwiML③を作成します。

  1. 再度TwiML Binsを選択し、赤い+アイコンをクリックして以下のTwiMLを作成してください。
  2. 「FRIENDLY NAME」には、「連続架電」、「TWIML」には以下のコードを入力します。
TwiML③
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<Response>
  <Dial callerId="購入した050番号" timeout="10" sequential="true">
    <Number url="TwiML②でコピーしておいたURL" >発信先電話番号1</Number>
    <Number url="TwiML②でコピーしておいたURL" >発信先電話番号2</Number>
    <Number url="TwiML②でコピーしておいたURL" >発信先電話番号n</Number>
    <Number url="">購入した050番号</Number>
  </Dial>
</Response>
  • Dial動詞にかかれているtimeoutは、呼び出し秒数となります。
  • Dial動詞にかかれているsequential="true"は順次着信を意味します(ドキュメントには記載がありません)。
  • 購入した050番号、発信先電話番号はすべてE.164形式(+81から始まる書式)で指定してください。
  • 発信先電話番号は最大9つまで指定ができ、上から順番に架電されます。
  1. Valid Voice TwiMLが表示されているのを確認し、「Create」ボタンを押します。
  2. 作成されたTwiMLの「URL」フィールドをメモ帳にコピーしておきます。
  3. 最後のNumber動詞のurl欄に、今コピーしたURLを指定し、「Save」ボタンを押します。

購入した050番号の設定

購入した050番号に着信時の設定を行います。

  1. 管理コンソールから電話番号を開きます。
  2. 購入した050番号(今回利用する番号)を選択し、「A CALL COMES IN」を「TwiML」に切り替え、先程作成したTwiML①の「ダミー応答メッセージ」を選択します。
  3. 「保存」ボタンを押します。

テスト

一連の設定が正しく動作するかをテストしてみましょう。

  1. 管理コンソールのデベロッパーセンターを開きます。
  2. API Explorerを選択します。
  3. 「プログラマブルVoice」が選択されている状態で、「通話」を展開します。
  4. 「通話を発信する」とかかれたPOSTを展開します。
  5. 「TO」と「FROM」に、購入した050番号を入力、もしくは選択します。
  6. 「URL」に、先程作成したTwiML③のURLを入力します。
  7. 右側の「Request」ウィンドウ内にある「Show your Auth Token」にチェックを入れます。
  8. 作成されたCurlのスクリプトをコピーし、ターミナルなどから実行します。

実行時の注意

  • 現在、API Explorerにはバグがあり、curlの一行目にある/Call./Call.jsonに書き換える必要があります。
  • 万が一、ループが止まらなくなった場合(電話が永遠にかかってきてしまうような場合)は、先程作成したTwiML③の最後のNumberを削除してセーブし直すか、TwiML③自体を削除してください。

本番環境に適用する

テストがうまくいったら、あとは本番環境に適用しましょう。
この記事の先頭で説明したように、RestAPIを使って今回購入した050番号に発信するようにします。その際の発信元番号も同じ050番号で構いません。また、RestAPIのurlで、TwiML③のURLを指定することを忘れないようにしてください。

例えば、PHP5.xであれば以下のようなコードになるはずです。

PHP5.x
<?php
require_once '/path/to/vendor/autoload.php';
use Twilio\Rest\Client;

// Your Account Sid and Auth Token from twilio.com/user/account
$sid = "TwilioのAccountSID";
$token = "TwilioのAuthToken";
$client = new Client($sid, $token);

$call = $client->calls->create(
    "購入した050番号", "購入した050番号",
    array("url" => "TwiML③のURL")
);

echo $call->sid;
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