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Twilioオンラインコンテストを振り返ってみる

Last updated at Posted at 2020-12-11

2023年5月1日を持ちまして、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズのTwilioリセール事業が終了したため、本記事に記載されている内容は正確ではないことを予めご了承ください。

はじめに

みなさん、こんにちは。
KDDIウェブコミュニケーションズの Twilio事業部エバンジェリストの高橋です。

今年は新型コロナウィルスの影響でオフラインイベントがまったくできなくなりました。とくに、例年であればいくつも開催されるハッカソンイベントがほとんどなくなってしまったことは、エンジニアとのリレーションシップを強化したいエバンジェリストとしては非常に悲しい事態でした。

そこで Facebook 上に以下の投稿をしたところ、「欲しい!」「くれ!」のコメントがわんさか届きました。
スクリーンショット 2020-12-09 10.11.00.png

そんな中、こんなやり取りが・・。

スクリーンショット 2020-12-09 10.11.45.png

このコメントをきっかけに、話がトントン拍子に進み、企画したのがTwilioオンラインコンテストです。

Twilio オンラインコンテストとは

4月から8月に渡って開催されたオンラインコンテストです。レギュレーションはとてもシンプルで、以下の2点だけです。

  • Twilio を使った作品であること
  • KWCのアカウントであること

賞品はもちろん、今年あたらしく作成したノベルティ。こちらを月間賞(Twilio賞)にして、それだけでは申し訳ないので、5ヶ月間を通してもっとも優れた作品(グランドチャンピオン賞)には、iPad Pro 2020 を用意しました。

スクリーンショット 2020-12-09 8.35.10.png

コンテストを始めるにあたっては、日頃からお世話になっている 一般社団法人 MA の伴野さんやヒゲダルマさんなどにもご相談をさせていただき(というか、実際は彼らからご提案をいただきました)、MA さんが運用している ProtoPedia を連携させることで、お互いにメリットが生まれるような座組をつくりました。
一般社団法人 MA の皆さんには大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。

とはいえ、ノリと勢いで始めてしまったため、実際どの程度の作品が集まるのかまったく未知数。そもそも応募が来るのか、不安な日々でした。
一応、賞品なども用意した手前、応募目標は5ヶ月間で50作品にしていました(特に根拠なし)。

結果

最終的に集まった作品数は**34件でした。
スクリーンショット 2020-12-09 10.22.24.png
目標には届いていないのですが、実際にやってみてわかったことは、34件も応募してもらうことは相当しんどいことで、むしろ
34件も集まったことは誇らしいことだった**ということです。

では、いったい何がしんどくて、なにが誇らしかったのかを振り返ってみましょう。

4月

応募件数4件。

うわー、やばい・・・。
告知から締め切りまでが短かったにせよ、初月はモノ珍しさもあってもう少し応募があるかと思いきや、やはり8月まで期間があることもあってか応募総数は少なかったです(なんや、みんなそんなにボトル欲しくないんやなという、エセ関西弁の心の声はおいておく)。

そんな中、応募頂いた作品一覧は以下の通りです(リンク先は ProtoPedia の作品リンク)。
ご応募ありがとうございました!

で、いよいよ初めての審査をするときがきました。

今回のコンテストでは、審査を動画にして翌月5日くらいに公開するということにしていたので、初めて審査動画を撮りました。
実はこれが恐ろしく大変だということに、このとき初めて気がつきました(笑)。

まず審査動画で使うスライドを作ります。
最初はスライドと ProtoPedia の画面を映しながら、ワイプした自撮りカメラを回しっぱなしで解説していくスタイルにしようと思ったのですが、実際にやってみるとまったくうまくいきません。

今回のコンテストでは作品のデモ動画を提出してもらっていたので、審査中に動画を流す必要もあり、段取りをしっかりと組んでから撮影しないと後で編集がめちゃくちゃ大変なんです。
しかもせっかく応募していただいた作品ですから、ちゃんとコメントも入れないといけない。
そうなるとぶっつけでやるなんてことは言語道断です。

そこで、シナリオ(台本)を作ることにしました。
作品ごとに特徴やコメントなどをちゃんと書いておいて、その内容を忘れずに話すようにしたり、動画の再生準備(サイズや音量のチェック)をちゃんとして、スムーズに切り替えられるようにしました。

そうしてできあがった最初の審査動画がこちらです(目付きが悪いのに他意はありませんw)。
スクリーンショット 2020-12-09 9.17.36.png
クロマキーもうまくいってないし、キャプションもダサいなー。
でも結構頑張って編集した感が出てて、個人的には感慨深いです。

5月

応募件数は・・・。

先月と同じく4件でした。全然伸びない(泣)
審査動画が不評だったのか、そもそもコンテスト自体が失敗だったのか・・・。ちょっと心が折れかけた時期ですね。

そんな中、ありがたいことに応募頂いた作品はこちらとなります(リンクは ProtoPedia)。

愛知県の高尾さんは、4月に続いての応募でした。嬉しかったです。
あとは、Twilio 岡山 UG で活躍されている古里さんや、レッドハッカソンでお世話になり、このあとコンテストの常連となる広島の尾石さんもこの月が最初の応募でしたね。

こうしてみると、東京以外の方が積極的に参加してくれているんですよね。
オフラインのハッカソンイベントだと、どうしても開催地を中心とした参加者になるので、オンラインでのイベントならではの良さだと思います。

5月分の審査動画はこちらです。
スクリーンショット 2020-12-10 9.48.42.png

ちょっとレイアウトを変えて撮影していますね。多分、OBSを使って録画をしたと思われます(すでに覚えてない・・・)。

6月

このあたりから、少しずつですがオンラインでのハッカソンイベントが始まりました。そのため、テクニカルパートナーとしてのエバンジェリスト活動が復活し、そこで生まれた作品をエントリーしていただけるようになりました。
とはいえ、4月5月と応募件数がすくなったこともあり、今回はちょっと暴挙に出てみました。

それは・・・。

**「自らエントリーする」**です。

世間一般のコンテストでは、ほとんどのケースで関係者の応募は禁止になっている中、関係者どころか審査員自らが応募するというね、まーなんというか、好き勝手にやらさせてもらってます。

ということで、6月はエントリー数も6件になりました(笑)

僕自身の応募の件はともかく、この回は嬉しいことがありましたよ。
尊田さんと山口さんは同じ会社の方なのですが、実はその上司の方から事前にメールを頂いていました。そこには、「社内の若手に Twilio を勉強してもらうことにしたので、コンテストに応募させてもらってもよいでしょうか」と書かれていました。もちろん二つ返事でお願いしますとお返事したのですが、その方たちが早速応募をしてくれたのですよ。

これは、オンラインコンテストの新しい利用方法ですよね。とくに今回は審査動画で作品のコメントをお話しているので、それを参考にしてもらえるというメリットもあるので、双方にメリットが生まれる使い方です。企業内研修を検討している方は、ぜひオンラインコンテストを活用してみてはいかがでしょう。

ということで、6月分の審査動画はこちらです。
スクリーンショット 2020-12-11 8.14.00.png

作品数が多くなったので動画も50分弱の長さになりましたが、今日(2020/12/11)時点でトータルで200回以上も再生されています。ご覧いただいた皆さん、ありがとうございます。
そしてコロナで美容院にいけなくなったので、髪が徐々に伸びていってます。あまり黒くならないのは、なんと自宅でセルフブリーチ(脱色)しているからなんですね(笑)。

7月

自作エントリーがあったとはいえ、ようやく少しずつエントリー数が増えてきたことや、コンテストの新しい使われ方などの発見もあって、だいぶ気持ちも楽になってきました。コンテストも残すところ7月と8月の2ヶ月となり、いよいよゴールが見えてきたのも大きかったかもしれません。

そんな7月も、6月同様に6作品のエントリーがありました。
ご応募いただいた皆さん、ありがとうございました。

7月は作品のレベルが全体的にかなり高かったです。例えば、Incaaaan(インカーン)については、在宅勤務におけるハンコ問題を解決するソリューションですし(ちなみに開発されたとき、まだコロナはなかった)、テレナビと Alexa でかんたん勤怠連絡は、先月の作品のバージョンアップ版です。
田中さんも2作品目ですし、リピーターが増えてきたのも嬉しい限りでした。

7月の審査動画はこちらになります。
スクリーンショット 2020-12-11 8.41.40.png

こころなしか、先月よりも顔色がよいですね(笑)
審査動画の作成もだいぶ慣れてきたものの、やはり編集までやると2日間くらいかかるんですよ。YouTuber ってすげーなーと感心しました。

8月

4月から始まったコンテストも8月がいよいよ最終月ということで、駆け込みエントリー作品も数多く、応募総数はなんと**14作品**でした。すごい!

どうです?錚々たるエントリーでしょ。
このコンテストのきっかけを作ってくれた若狭さんも、満を持してエントリーしてくれました(おかげで出す出す詐欺疑惑が晴れましたね)。
そしてなんといっても嬉しいのが、応募作品のうち6つがリピートユーザによるエントリーということです。
みんな Twilio オンラインコンテストが好きなんですねー。これがホント嬉しかった。

そんな8月の審査動画がこちらになります。
スクリーンショット 2020-12-11 9.30.18.png

スライドだけで50枚、1時間20分に渡る大作となりました(映画かよ)。
また、このタイミングで撮影機材(PCやアプリ)もバージョンアップしました。映像ではとくに変わりはないですけどね。

兎にも角にも、本戦は以上で終了となり、残すはグランドチャンピオン選考会のみとなりました。

グランドチャンピオン選考会

5ヶ月に渡るコンテストが終了し、冒頭ご紹介したように、応募総数は34件に上りました。
この中からいよいよグランドチャンピオンを選考するのですが、さすがにこれも僕がやるというわけにもいかないので、今回はコンテストでもお世話になった一般社団法人MAの伴野さんに審査員をお願いすることにしました。

しかも生放送、LIVEでやろうと。

僕はすべての作品を見ていますが、審査員の伴野さんは初めて見る作品ばかりなので、1作品につき、スライド解説+動画1分+簡単な感想のセットで2分を目安に回すことにしました。
そのために、まずは各作品の動画を1分程度にまとめるという苦行を無事敢行し、トータル149ページの超絶 Keynote スライド(サイズ2GB!)が完成しました。

当日は、伴野さんと僕で Zoom をつなぎ、そこから OBS 経由で YouTube Live に配信することにしました。
幸い、Zoom -> OBS -> YouTube は、Twilio エバチャンネル(←チャンネル登録よろしくね!)でも実績があったので安心していたのですが、いざ**本番当日になって keynote の動画がうまく流れない(音が出ない!)ことが判明。**色々と調整をしてみたものの、生放送の時間が来てしまいました。

ということで、生放送では皆さんにお詫びをして、ライブ配信はやめて録画にすることに。
これが今年最大のミスでした。配信怖いよー。

審査会の動画はこちらです。
スクリーンショット 2020-12-11 10.09.27.png

見るとわかりますが、Zoom をそのまま録画したものです。
おかげで、本番開始が押しまくってしまって、伴野さんには本当にご迷惑をおかけしました。
しかも、当初は1時間半くらいで終わる予定が、結局まるまる2時間にも渡る収録となりました。
本当にごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。

まとめ

ということで、最後の最後で大トチリが発生しましたが、終わってみると感慨深いものがあります。
特に後半にかけて、リピートエントリーが増えたり、SNS上では審査コメントがよかったという声なども聞かれるようになり、開催してよかったという思いがどんどん強くなってきました。

コロナ禍における新しい取り組みとして、このようなコンテストは今後も継続してやっていきたいと思っています。
すでに第2回はいつから始まるのかといったお問い合わせも多く頂いておりますので、来年度もまた新しい賞品を準備して必ず開催したいと思います。
その際には、ぜひ多くのエントリーをお待ちしております。

最後になりますが、本コンテストにご応募いただきました皆さん、本当にありがとうございました。
愛しているぜー!


Twilio(トゥイリオ)とは

https://cloudapi.kddi-web.com
Twilio は音声通話、メッセージング(SMS /チャット)、ビデオなどの 様々なコミュニケーション手段をアプリケーションやビジネスへ容易に組み込むことのできるクラウド API サービスです。初期費用不要な従量課金制で、各種開発言語に対応しているため、多くのハッカソンイベントやスタートアップなどにも、ご利用いただいております。

自己紹介  
高橋克己(Katsumi Takahashi) 自称「赤い芸人
グローバル・インターネット・ジャパン株式会社 代表取締役
株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ Twilio事業部エバンジェリスト

2001年より大手通信事業者の法人サービスの教育に携わり、企業における電話のしくみや重要性を研究。2016年よりTwilio事業部にジョインし、Twilioを使ったスマートコミュニケーションの普及活動を精力的に行っている。
2015 Hall of Doers
2019 Twilio Champions
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