いつも記事を読んでいただきありがとうございます!
モブエンジニア(@mob-engineer)です!
今まで利用していたPCが悲鳴を上げ始めたので、新しいPC購入とセットアップ作業を行っていました。セットアップ作業を行う中でこの作業ってキッティング作業と同じだなと気づき、技術ブログネタに出来そうだなと思いました。
そのうえで、調べてみてもキッティング工数見積もりに関する情報リソースってあまりないなぁと気づいたので、記事として言語化してみたいと思い、執筆してみました。
キッティングとは何ぞやと思う方でもサクッと読めるように平易な表現で執筆しておりますので、お気軽に読んでいただければ幸いです。
目次
- 想定読者層
- キッティングとは
- 見積もりポイント
- 人員スキル
- 作業時間
- 作業場所
- 最適なキッティング工数見積もりを目指して
- 人の手による作業を取り除く
- イレギュラーな作業を取り除く
- 作業内容は誰でもできるようになっている
- まとめ
想定読者層
本記事は次のような悩みを抱えている方に役立てていただければ幸いです。
- キッティング作業依頼側(発注側)として工数算出をどうすればいいか悩んでいる方
- キッティング作業実施側(受注側)として最適な工数のヒントについて探している方
- キッティング運用管理としてキッティング工数削減のヒントを探している方
- プロジェクトマネジメントに関する知見を知りたい方
- 情報システム担当として作業工数の削減を考えている方
キッティングとは
キッティングというワードを調べてみたところPCやスマートフォンなどのデバイスに各種設定やソフトウェアのインストールなどを行う作業全般といった内容が出てきました。
例えば、
- 接続用Wifi設定
- 業務用アプリケーションのインストール有効化
- SaaSサービスのアカウント設定など
が考えられるかと思います。
そのうえで、PCセットアップなんて1時間くらいで完了するんだから、工数削減を考える必要性はそこまでないのではと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
事実、PC1~2台であれば最適なキッティング戦略を考えずに説明書通りに実施すれば問題ないと私も思います。
そのうえで、キッティング対象の機器数が100台~200台になっていくと、作業内容を最適化して、より最適なキッティング工数を求めることの重要性が高くなります。
わかりやすい例として、今日私がPCセットアップで行った作業を図で示してみます。
初期設定から各種アプリケーション設定完了まで約75分かかっているとわかりますね。では、PC台数を1台から100台にスケールアップさせると、7500分(約125時間)かかることがわかります。
より具体的にイメージするために、時給1200円のアルバイトにPC100台のセットアップを依頼すると、約15万円のコストが発生するといった計算結果が出てきます。
もっと言えば、時給1200円のアルバイトのスキルによって、算出した時間より多くの作業時間がかかってしまった場合、15万円以上のコストの可能性があるともいえると思います。
そのうえで、キッティング見積もりポイントをある程度抑えておくことで、キッティングにかかるコストのある程度コントロールできると思います。
見積もりポイント
見積もりポイントとして数多くあるかと思いますが、基本的に以下等式で決まっていくと考えられます。
人員スキル
いい例えか分からないですが、業界歴1年目の新人シェフと業界歴30年目のレストランオーナーシェフが持っているスキルは同じでしょうか?
料理に関するスキルレベルに関しても違いがあるかと思いますが、経営スキルや接客スキルなどの周辺スキルに関しても大きな違いがあるかと思います。
キッティングもキッティング未経験の若手エンジニアと業務改善経験が豊富なベテランエンジニアで、作業スピード・進め方・役割などが大きく変わってくると思います。
そのため、人員スキルを適切に見定めることがポイントだと思います。
作業時間
作業時間は皆さんもわかるかと思いまずが時給を指しています。
作業時間が予定よりもかかってしまうことで、余計なコスト発生につながってしまいます。
作業場所
人員スキル、作業時間に関しては割と想像通りだと思うのですが、作業場所に関しては意外と見落としがちなところかと思います。
分かりやすい例として、東京在住のエンジニアに北海道のデータセンターでキッティング作業を行うように依頼した場合、東京⇔北海道の交通費、ホテル代などの諸経費がかかってしまいます。
人員が1名であれば、そこまで意識する必要はないかもしれませんが、3~4名になってくること、諸経費だけで数十万コストが上乗せしてしまうので、考慮する必要はあるかと思います。
最適なキッティング工数見積もりを目指して
そのうえで、最適なキッティング工数を目指すうえで、考えなくてはいけないポイントとして、次の3つがあると個人的に考えています。
人の手による作業を取り除く
やはり人の手が入ることで、その人員に対する時給がかかってしまいます。そのため、RPAなどを通じて自動化できるところは自動化することを考えてみましょう。
もちろん、自動化することも大事ですが、自動化を行うための開発工数も念頭に置きましょう。もし、キッティング作業が一過性の作業なのであれば、自動化を行わないということが最良の選択になる可能性があります。
また、自動化するうえで念頭に置いてもらいたいのは、小学生でも簡単に利用できるツールになっているかを留意することが必要です。専門家しか利用できないツールの場合、正しくツールを利用されないといった悲劇につながるからです。
また、自動化させるうえで、何を自動化させられるのか、自動化させたことで起きたトラブルへの対処有無を整理することを念頭においてください。
イレギュラーな作業を取り除く
イレギュラーな作業が含まれていることで、考えるというオペレーションが入ってしまいます。考えるというオペレーションが入ってしまうことで、誰しもが同じ結論にならず、自己判断でよいと思う作業を行うリスクにつながります。
もちろん、自己判断で行った作業が問題なければ、それに越したことはないのですが、ほかの方への引継ぎや失敗時のリカバリ工数の可能性が出てきてしまうため、イレギュラー作業は取り除くことを留意してください。
作業内容は誰でもできるようになっている
作業内容は誰でもできるようになっていることで、遠隔地にいる専門家へ依頼する手間を省くことができます。そのうえで、キッティング作業の引継ぎに関してスムーズに行えるため、作業外の工数を削減することにもつながります。
まとめ
記事を執筆するきっかけは、私のPC購入⇒セットアップでしたが、記事として整理するうちに、私の中でも整理ができたと思います。
そのうえで、本記事を通じて、より最適なキッティング工数見積もりの実現につながっていただければありがたいと思います。
最後まで、記事を読んでいただきありがとうございました。