いつも記事を読んでいただきありがとうございます!
モブエンジニア(@mob-engineer)です!
2025.01.15にAWS公式からメキシコリージョン開設の発表がありましたので、どのようなサービスが利用可能なのかを記事としてアウトプットしたいと思います。
初学者でもサクッと読めるように平易な表現で執筆しておりますので、お気軽に読んでいただけますと幸いです。
目次
- 公式発表
- 利用可能なサービス
- ビジネス視点での考察
公式発表
AWS公式ブログをチェックすると以下の通り説明されています。
本日、AWS は、メキシコシティ近郊のメキシコ、ケレタロにある Equinix MX1 データセンター内に新しいAWS Direct Connectロケーションを開設したことを発表しました。新しいロケーションでネットワークを AWS に接続することで、すべてのパブリック AWS リージョン (中国を除く)、AWS GovCloud リージョン、およびAWS ローカルゾーンにプライベートで直接アクセスできるようになります。このサイトは、メキシコ内で 2 番目の AWS Direct Connect ロケーションです。新しい Direct Connect ロケーションでは、MACsec 暗号化が利用可能な専用の 10 Gbps および 100 Gbps 接続が提供されます。
あわせて、以下ブログでも詳細について説明がなされています。
メキシコの AWS リージョンは、同国のデジタルの未来に対する重要な取り組みを表しています。AWS は、今後 15 年間でメキシコに 50 億ドル以上を投資する予定です。この AWS リージョンは、専用のプロセッサを使用した最先端の人工知能 (AI) および機械学習 (ML) 機能を含む、高度で安全なクラウドテクノロジーをお客様に提供するとともに、メキシコの成長するデジタル経済をサポートします。この取り組みにより、AWS はメキシコで年間平均 7,000 人以上のフルタイム相当の雇用をサポートし、メキシコの国内総生産 (GDP) を 100 億ドル以上増加させます。AWS はまた、ケレタロで 30 万ドルのAWS InCommunities Fund を立ち上げ、地元のグループ、学校、組織が新しいコミュニティ プロジェクトを開始できるように支援しています。
ブログを読む限り、単純なリージョン開設というよりメキシコ拠点の雇用創出といった側面が強いアップデートといった印象を持ちました。
利用可能なサービス
AWS Services by Regionを見ると以下サービスが現時点で以下サービスが利用可能とのことです。
- AWS Artifact
- AWS Batch
- AWS Certificate Manager
- AWS Cloud Map
- AWS CloudFormation
- AWS CloudTrail
- AWS Config
- AWS DataSync
- AWS Database Migration Service
- AWS Direct Connect
- AWS Fargate
- AWS Health Dashboard
- AWS Identity and Access Management (IAM)
- AWS Key Management Service
- AWS Lambda
- AWS Marketplace
- AWS Organizations
- AWS PrivateLink
- AWS Resource Access Manager (RAM)
- AWS Resource Groups
- AWS Secrets Manager
- AWS Step Functions
- AWS Support
- AWS Systems Manager
- AWS Transit Gateway
- AWS Trusted Advisor
- AWS VPN
- AWS X-Ray
- Amazon API Gateway
- Amazon Application Recovery Controller
- Amazon Aurora
- Amazon CloudFront
- Amazon CloudWatch
- Amazon CloudWatch Logs
- Amazon DynamoDB
- Amazon EC2 Auto Scaling
- Amazon ElastiCache
- Amazon Elastic Block Store (EBS)
- Amazon Elastic Compute Cloud (EC2)
- Amazon Elastic Container Registry (ECR)
- Amazon Elastic Container Service (ECS)
- Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS)
- Amazon Elastic MapReduce (EMR)
- Amazon EventBridge
- Amazon Kinesis Data Streams
- Amazon OpenSearch Service
- Amazon Redshift
- Amazon Relational Database Service (RDS)
- Amazon Route 53
- Amazon Simple Notification Service (SNS)
- Amazon Simple Queue Service (SQS)
- Amazon Simple Storage Service (S3)
- Amazon Simple Workflow Service (SWF)
- Amazon Virtual Private Cloud (VPC)
- EC2 Image Builder
- Elastic Load Balancing
サービス内容を見る限り、コンピューティング・ネットワーク・データベース・ストレージ・監視・セキュリティ関連のサービスはおおむね利用可能といった印象を持ちました。
ただし、現在需要が高いAI・機械学習関連サービス(Amazon Bedrock、Amazon SageMakerなど)は利用不可なので、注意は必要ですね。
なお、利用する場合はアカウント設定からメキシコリージョンを有効化させる必要があります。
ビジネス視点での考察
メキシコリージョンの解説がビジネス視点でどのようなインパクトがあるのか個人的に考察してみました。
- アメリカ本土に拠点を持つ企業のバックアップ拠点として活用
- ただし、地政学リスクを考慮すると重要なデータを保管することは考慮する必要性がある
- CSR(企業の社会的責任)としてPoC関連などのビジネスインパクトが低いサービス拠点として活用
- 社外への広報活動をどのように進めていくかを考えていく必要がある
- 国内企業でメキシコ支社を設立する場合のシステム構築先として活用
- レイテンシー・各国の要件を踏まえるとベターな選択と言えるが地政学リスクは考慮が必要
ざっとビジネス視点で考えてみましたが、AWS公式からもメキシコへの投資活動を加速させるといった発表があるので、利用可能サービスに関しては今後増加すると予想されます。
そのうえで、国内のみで展開している企業にとっては利用する場面がそこまでないといった印象が正直なところです。
ただし、今後もホットなリージョンの一つであることは間違いないと思いますので、引き続きウォッチしていくことが大切だと考えています。
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました👍